空き家問題とは?原因・現状・今後の見通しと活用例をまとめて紹介します!

人が住んでいない家=空き家の問題が日本では近年話題に上っています。

放置された空き家問題に対し、国も対策を講じ始めています。

空き家問題の原因は、所有者が撤去・活用に困ってそのままにされるだけではなく、日本の現状にもあるようです。

本記事では、対策事例とあわせて、問題の原因と空き家の現状を取り上げます。

空き家問題とは?現状と予想される問題

総務省の調査によると、1993年~2013年の20年で空き家は1.8倍に増えています。

経済活動や産業活動の変化、少子高齢化、人口減少などで、今後も増加傾向は続くと予測されます。

空き家が問題となるのは、以下のようなことが危惧されるためです。

  • 防災性の低下
    倒壊、屋根・外壁の落下、火災
  • 防犯性の低下
  • 不法投棄
  • 衛生の悪化、悪臭
  • 風景・景観の悪化
  • 樹枝が敷地外まで伸びる、雑草が増える

など

適切に管理されていない不動産の周辺は、市場価値の低下も懸念されます。

空き家問題の原因

NPO法人空き家・空地管理センターは、空き家問題の原因として2つ挙げています。

  1. 高齢化社会
  2. 所有者が管理・活用に問題を抱えている

参考:増え続ける空き家~2つの空き家問題~-NPO法人 空家・空地管理センター

所有者が高齢者だと、老人ホームや子どもの家に引っ越すケースは少なくありません。

高齢者が増えれば、自宅を手放す人も増えると考えられます。

活用・管理してくれる人がいなければ、空き家は増えるいっぽうです。

弊社でも同じ事例があります。

持ち主の方が老人ホームに入居することになり、空き家となり売却されました。

そして、当社が土地を購入し、シエスタデュオ西武柳沢として建て替えられることになりました。

高齢の親が住んでいた自宅や親から子へ相続された家は、空き家になる可能性が高いです。

親と子どもで自分の家に対して考えていることが異なり考えも多様なので、空き家になる原因もいくつかあります。

  • 高齢者(親)の所有していた家の場合
    • ・最期は自宅に戻りたい
    • ・思い出のつまった家を売りたくない
    • ・認知症で家の活用方法の判断ができない
  • 子どもが相続した家の場合
    • ・実家の売却に抵抗がある
    • ・兄弟で意見が異なる
    • ・相談先が分からない

など

空き家問題の解決策を事例とあわせて紹介

国や市区町村は、空き家問題の解決に動いています。

たとえば、空き家の撤去・解体費用の補助、空き家を譲渡した場合の特別控除などです。

ただし、使える状態にある空き家は活用すべきという考えが根底にあります。

空き家を活かすため、以下のようなことに取り組んでいます。

  • 子育て世帯・高齢者世帯向けの賃貸に活用
  • 空き家バンク制度
  • 既存住宅流通・リフォーム市場の整備

など

特に、京都府京都市と兵庫県宍粟市は、空き家の活用を進める対策に積極的です。

 

京都府京都市の事例

平成22年度から、空き家対策に取り組む団体を支援する事業を実施しています。

サポート例を紹介します。

  • コーディネーター(不動産事業者などの専門家)の紹介
  • アドバイス・情報提供
  • 団体の情報交換、交流の場の提供
  • 取り組みに必要な経費の助成

など

助成金について下記にまとめました。

金額 1団体につき最高50万円
期間 最長4年
対象となる経費
  • ・コーディネーターの交通費
  • ・空き家所有者へのアンケートと調査結果の集計・分析にかかる費用
  • ・空き家の不動産登記事項証明書の取得費用
  • ・資料やパンフレットの作成・印刷代

など

地域の住民・団体のためには、以下のようなことも実施しています。

  • 空き家予防のための講座
  • 地域の調査と空き家のある地域で暮らしたい方のためのパンフレット作成
  • 空き家の片づけと改修
  • 空き家・相続に関する無料相談会

など

兵庫県宍粟市の事例

移住希望者のための住宅に活用した定住支援、農地付き空き家の売買を進めやすくする取り組みが特徴的です。

空き家は移住を考える方の住まいと職探し、生活体験の拠点として利用されます。

ひと月3万円の賃料で、最大2ヶ月住むことができます。

空き家バンクを利用した売買・賃借契約で改修工事が必要な場合、補助金の対象となることもあります。

この場合の補助金額は工事費の1/3以内です。

ただし、工事を市内の業者か市外の業者が実施するかで、上限は異なります。

市内の業者 上限75万円
市外の業者 上限50万円

空き家を活かす

これからは、できる限り空き家を残す対策が選ばれていくと考えられます。

周辺環境を守りながらの空き家の有効活用は、「住み続けられるまちづくり」というSDGsの目標達成につながります。

さまざまな物件に定額で住めるサブスクリプション型の賃貸も登場したり中には、空き家を利用しているサービスもあります。

国・自治体・企業や団体、そして地域住民が協力し、地域の特性に合う、誰にでも優しい取り組みが増えると良いですね

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この記事を書いた人
星脇 まなみ