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世界の建築景色~地中海を臨む白壁の家々~

2021年3月21日 若林 浩太郎
デザイン
ギリシャ

こんにちは、若林浩太郎です。

前回と続いて、日本でも建築のモデルになっているような海外の名所について解説していくこのシリーズ。

本日は地中海沿岸に広く分布している白壁の家々をご紹介します。

なぜ地中海の家々は白いのかご説明できたらなと思います。

当時とても好きだった建築物群の写真に思いをはせる

皆さん何か趣味をお持ちでしょうか?

趣味は人それぞれですよね。
特に、アウトドア派かインドア派かということは良く対比されます。

僕はどちらかというとインドア派でして、暇な時間があると本棚から地図を取り出し、見始めてしまうことが多いです。

先日本棚を漁っていたら、高校時代に使っていた地理の資料集を3冊発見しました。

「懐かしいな」と思いながらペラペラめくっていたのですが、当時とても好きだった建築物群の写真が目にとまりました。

地中海沿岸の建物の例として「アルベロベッロのトゥルッリ」という建物が紹介されているのですが、綺麗な白壁に目がひきつけられたのを覚えています。
(名前の響きが面白いので記憶にこびりついたというのもありますが・・・)

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地中海の家はなぜ白い?

あの白い壁の素材は石灰、つまり漆喰です。

漆喰はドイツの木組みの家々の紹介をした際にも登場しましたね、木組みの家々でも壁材として利用されていました。

日本でもなまこ壁の網目模様などに利用されています。

(昔は富の象徴だったなまこ壁 富豪の家ほど網目模様が大きく出っ張っていたそうです)

ドイツ南部・オーストリアとの国境地帯にそびえるアルプス山脈は、漆喰の原料である良質な石灰岩をたくさん産出します。

近くでたくさん取れる身近な素材だったので、建材として多くの家々に取り入れられたのです。

ドイツ南部に限らず、アルプス山脈周辺では石灰岩が分布しているようで、石灰岩が水に溶けて流れ出ることによってできる地形である「カルスト地形」の語源となったカルスト地方もアルプス山脈沿いの地中海沿岸に位置しています。

つまり地中海沿岸も石灰岩をたくさん産出するため、ドイツの木組みの家々と同様の理由で漆喰が建材としてよく使われるようになったのです。

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中でも私の好きな街

サントリーニ島(ギリシャ)

白い壁の家々で、おそらくもっとも有名なのがギリシャのサントリーニ島です。

海を望む高台に白い家々が立ち並ぶ、白と青のコントラストが非常に美しい街です。

「地中海」と聞いてイメージされるのはここではないでしょうか?

この白と青の家々は地中海を代表する存在なのです。

アルベロベッロ

前書きでも触れた街です。トゥルッリとは建物の様式の名称であるトゥルッロの複数形で、「アルベロベッロのトゥルッリ」は世界遺産にも登録されています。

とんがり屋根が特徴的な、お菓子のようでかわいらしい街です。

壁が白いことによる利点は?

地中海の家々が白いのは、近くでたくさん取れる材料が白い漆喰だったからという理由ですが家の外壁が白いことによって生まれた利点もあります。

それは太陽光を良く反射するということです。

地中海の気候は夏に降水量が減り乾燥する地中海性気候です。

夏は晴れの日が多く、毎日強い日差しが降り注ぎます。

皆さんもよくご存じのように、白は光を良く反射するので熱を持ちづらく、家の中を快適に保つことに役立っているのです。

また、壁が白いことによる利点は実用的なものだけではありません。

サントリーニ島に代表されるような、白くさわやかな外壁に良いアクセントとなる青い屋根や窓を持つ建物群は、魅力的なデザインとして世界中で支持されるようになったのです。

結果、清潔感あふれる白い壁と地中海の景色は多くの人々の憧れとなり、多くの観光客を集めることになりました。

当社の物件のデザインコンセプトの一つが

Gresiare(グレシアーレ) です。

Gresiare(グレシアーレ)はギリシャの美しい白い家々をイメージした白い外壁が特徴の物件となっています。

そのシンプルで万人受けするデザインは、人を選ばず人気を獲得し、入居率維持の助けとなるように企画しました。

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白く美しい建物群

世界中にはきれいな建物がたくさんありますよね。

本日ご紹介した地中海の白い壁の家々に限らずの話なのですが、その土地の特徴的な建物は、周辺環境や近くでとれる鉱産資源、また植物など、風土を表す大切な指標となっています。

また家の素材や形だけではなく、道路の通り方などもその街をよく示していることが多く、その町にどんな特徴があるのか地図を見て考えるのはとても楽しいです。

地図を見続けていると、道路だけで「この辺の街かな?」と予想することができるようになります。

皆さんも暇な時があったら地図をなんとなーく眺めてみてはいかがでしょう?

ただ道を追うだけでも意外な発見があるかもしれませんよ?

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この記事を書いた人
若林 浩太郎

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