固定資産税の納付義務のある方が滞納すると、最終的には何かしらの方法で支払うことになります。
ただし、期限の翌日からすぐに財産が差し押さえられるなどはないので、早めの対処が重要です。
- そもそも固定資産税とはどのような税金なのか
- 滞納したらどうなるか
- 支払いに遅れるリスク
- 納付に遅れた時や支払いが難しい時の対処法
- 期限に遅れないための対策
上記を本記事で解説します。
固定資産税とは
土地・家屋・償却資産にかかる税金です。
※償却資産:事業者の所有する構築物(フェンスなど)、飛行機・船・車両、備品(パソコンや工具)など
固定資産のある市町村に納めます。東京23区の場合は東京都へ納税します。
納税対象者は、登記簿や課税台帳に所有者と登録されている個人・法人です。
滞納したらどうなる
滞納したらすぐに財産が差し押さえられるわけではありません。
まず、督促状や催告書が送付されます。
督促状などを送っても納付を確認できない場合、課税対象者の財産を調査し差し押さえ、換価されて税金に充てられます。
リスク
督促状などを受け取ってから納付する場合、本来の税額に加えて延滞金の支払いも必要です。
個人の信用にも影響するかもしれません。
差し押さえられる財産には給与や売掛金も含まれるため、勤務先や取引先からの信用に関わる恐れがあります。
固定資産税をはじめ、税金は行政の事業やサービスに使われます。納められないと必要な工事が進められない、役所の人手不足で手続きに時間がかかるなどにつながりかねません。
対処法
期限を忘れていたなど不注意で支払いを忘れていたのなら、滞納に気づいたタイミングで早急に延滞金と共に納付しましょう。
支払いが難しい場合、何もしないままでいると差し押さえなどが進むので、早めに自治体にご相談ください。
滞納を避けるには
口座振替なら納期に払い忘れずに済みます。
クレジットカード決済に対応している自治体なら、ポイントを貯めながら支払えてお得です。
払えない時どうする
滞納した時同様、自治体に相談しましょう。差し押さえや換価までに猶予を与えられたり、分割払いに応じてもらえることもあります。
事前に支払いが難しいと判明したら、納付期限までに相談しましょう。
固定資産税は滞納しないことが大切
固定資産税は土地・家屋・償却資産を所有する方に支払う義務のある税金です。
滞納すると延滞金を支払わないといけません。納付できないからとそのままにしておくと、財産の差し押さえ・換価が執行されます。
差し押さえなどは即行われるものではありません。支払えるにもかかわらず期限に遅れてしまった時は、早急に延滞金と合わせて納付してください。
支払いが難しい時はすぐに自治体に相談しましょう。分割での納付や差し押さえの猶予に応じてもらえる場合があります。
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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