Panasonic(パナソニック)は家電のイメージが強いかもしれませんが、キッチン・トイレ・お風呂といった住宅設備も扱っています。
家電同様、キッチンなども使い勝手が良くなりそうと感じる製品が揃っています。
ショウルームへ行くと使いやすさの秘密が実感できます。
Panasonic(パナソニック)とはどんなメーカー?
家電・住宅設備や建材を提供するメーカーです。
専門領域は多岐にわたり、自動車、AV機器、電池など、複数のグループ会社があります。
1918年に「松下電気器具製作所」として創業。
1955年に輸出用スピーカーの名称としてPanasonicという名前が誕生しました。
「あまねく」を意味するPanと「音」という意味のSonicを組み合わせたものです。
グローバルブランドという位置づけを経て2008年、コーポレートブランドになりました。
社名変更に伴い、国内向けブランドのNationalもPanasonicに統一されました。
使う人を問わなそうな製品を見られるパナソニックののショウルーム
ショウルームは全国にありますが、今回は新橋駅から徒歩5分ほどのパナソニックショウルーム東京へ行きました。
キッチンから見て行きます。
長くきれいに使える秘密があるシンクの形状です。
汚れが溜まりやすいシンクとカウンターの段差がないので、拭くだけで簡単にきれいになります。
排水口と一体成型のシンクは汚れが溜まりにくいです。
排水口の網カゴは、ゴミが集まりやすく捨てやすい形状です。
上位モデルのLクラスキッチンは「ラウンドアクセスシンク」を選べます。
3方向から使えるため、ダイニング側からシンクを使うといった使い方も可能です。
いちいちキッチン側に行かなくても作業できるようになり、効率アップにつながりそうです。
家族で手伝ったり、ホームパーティーなどもしやすくなるのではないでしょうか。
一見コンパクトですが、ホットプレートなども置ける奥行があります。
パナソニックのもうひとつのシステムキッチンが「Lacucina(ラクシーナ)」。
料理のしやすさを考えてつくられたキッチンです。
扉の色・取っ手のデザインが豊富なので、Lクラス同様、こだわりのキッチンにできそうです。
Lクラス・ラクシーナ共にうれしい機能や機器に対応します。
たとえばワイドコンロ。
2人並んでも作業を窮屈に感じにくいコンロ幅です。
コンロの手前には、下ごしらえや仕上げに便利なスペースが確保されます。
手前にフライパンの柄を向けても邪魔にならないほどのスペースができます。
下記は「ほっとクリーンフード」です。
10年間ファン掃除不要を謳うレンジフードです。
面倒なお手入れをこまめにしなくて済む理由は、運転終了後、ファンに付いた油を毎回自動で掃除するためです。
普段のお手入れは、レンジフード本体、整流板、ラクウォッシュプレート(油捕集板)の拭き掃除だけで終わります。
その他にも以下のような特徴のおかげで、お手入れがしやすくなっています。
- ファンはワンタッチで着脱可
- ファンの取り付け位置が従来のものより約14cm低いため届きやすい
アラウーノというトイレです。
各メーカー水流で便器内をきれいにする機能や工夫がつまっています。
たとえばTOTOのトルネード洗浄。渦を巻くように水が流れます。
便器の後ろ側にも勢いよく水が当たるため、少ない水でもこびりついた汚れをまんべんなく防げます。
アラウーノが面白いのは、台所用合成洗剤でできた細かい泡が水を流す度に便器内をきれいにすることです。
細かい泡が小さな汚れもきれいにします。
飛び跳ねによる汚れは「トリプル汚れガード」という機能で抑えます。
- ハネガード:泡のクッションで飛び跳ねを抑える
ボタン操作などで便座を上げると水位が下がり、水面全体に泡が行き渡ってクッションのようになる仕組みです。
- タレガード:フチの外側にある約3mmの立ち上がりが外に垂れ出にくくする
- モレガード:便器とのすき間が小さいため、便座を下ろした時の漏れを防ぐ
フタのカラーを選べるシリーズもあります。
複数のシリーズのシステムバスが展示されていました。
デザイン性も機能性も高いと感じたのは「スゴピカシェルフ水栓」。
収納と一緒になった水栓で壁面がすっきりします。
プッシュ式の水栓がスタイリッシュとはひと味違うおしゃれさを感じさせます。
高級感のあるキッチンLクラスは、サロンのような空間を演出できる洗面化粧台も展開しています。
Lクラスドレッシング ラシス サロン ア・ラ・メゾンという製品です。
L型の広々とした化粧台は見た目に高級感があるだけではなく、使い勝手の良さまで考えられています。
身支度と言っても、「洗顔」「メイク」などでかかる時間・必要なものは異なります。
L型のカウンターにすることで「ウェットゾーン」「ドライゾーン」とスペースを明確に分けられます。
水栓が設けられたのがウェットゾーンです。
ドライゾーンは座りながらでも準備できるよう、足元がゆったりしています。
下記は「ウツクシーズ」という洗面化粧台です。
大容量の収納、14デザインから選べる扉が特徴のひとつです。
水をはじいて汚れがつきにくく、拭くだけできれいを保てるカウンターは、Lクラスラシスと共通します。
ミラー・カウンターなどは抗菌加工されているので安心して使えます。
表面に加工が施されたミラーは、汚れがつきにくく曇りにくいです。
自然の肌の色に見えるLED照明はタッチレスでつけたり消したりできます。
あらゆるテイストのお部屋にマッチするフローリングは、全て抗菌塗装仕上げです。
ドアは色・形のバリエーションが豊富です。
お部屋のアクセントになりそうなものをカスタマイズできます。
画像はレールのない引き戸です。掃除や大きい荷物の出し入れがラクにできそうです。
スゴピカ素材とは
パナソニックの製品を詳しく見ると、キッチンのシンクやトイレなど、さまざまな製品に「スゴピカ素材」が使われていると気がつくかと思います。
スゴピカ素材は有機ガラス系の素材です。
ショウルームで長くきれいに使えることを実感できる体験ができました。
たとえば「スゴピカ素材ラクするーシンク」。
汚れの落としやすさが特徴です。
スゴピカ素材と人造大理石のサンプルにマジックでインクの跡をつけて汚れの落ちやすさを確かめられます。
人造大理石でもうっすら跡は残ったものの、スポンジでこすればきれいになりました。
スゴピカ素材は、スポンジを使わず水だけでインク跡がスルスル落ちました。
硬い素材でできていて、シンクの底にキズがつきにくく、ついても目立たない加工がされています。
アラウーノにもスゴピカ素材が使われています。
黒ずみの原因となる水垢がつきにくいです。
水族館の水槽や航空機の窓ガラスにも使われるほど割れやヒビやキズに強いため、掃除の際に躊躇せずブラシを使えます。
従来のトイレ以上に細かい加工が可能なので、便器の継ぎ目や便座のすき間・段差のない「スキマレス設計」のシリーズもあります。
汚れが溜まりにくく、汚れても簡単に拭きとれます。
パナソニックのシステムバスはスゴピカ素材の浴槽が標準仕様です。
触れた時になめらかさ・ツヤを感じられます。
汚れ・水滴が残りにくく、拭くだけできれいになります。
使いやすさを実感できるショウルーム
パナソニックは他の国内メーカー同様、デザイン以上に使い勝手の良さに力を入れている印象です。
どの製品も長くきれいに使える工夫がつまっていて、使うことで使いやすさを実感できるのがパナソニックらしいと感じました。
パナソニックの家電などをお好きな方もそうでない方も、ショウルームで実物に触れたら飽きずに使えそうと感じられると思います。
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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