こんにちは、日生リビングシエスタの北田です。
不動産のチラシを作るとき、載せる言葉や写真に気をつけなくてはならないというのはご存知でしょうか。
今日は不動産チラシ作成時のNG表現を少しご紹介します。
目次
例1)欠点がない完全な表現
どんなに優良な物件であっても、根拠となることがあり、その事実と併せて表現されているものでない用語はほとんどNGとなります。
NG表現の例
- ・完全
- ・完璧
- ・絶対
- ・万全
- ・理想
- など
例2)他社より優位に立つ表現
この場合、その優位性が実証できれば使用できます。
その実証には第三者機関の調査や行政による統計データなどの客観的な情報に基づく必要があります。
NG表現の例
- ・日本一
- ・業界一
- ・超
- ・当社だけ
- ・抜群
- など
例3)一定の基準を満たし、選別されたことの表現
このケースは、事実に反して使用することはできません。
物件の優良性を裏付けることができる程度の合理性がない基準により選別した場合も含まれます。
NG表現の例
- ・特選
- ・厳選
- ・由緒正しい
- など
例4)著しく安いという印象を与える表現
不動産価格は一般的に他より安いということは原則的にありえません。
安いのなら何かしらの理由があり、その利用も併せて考えると適正価格になる場合がほとんどです。
このような考え方から、割安を示唆する表現はNGです。
NG表現の例
- ・お買い得
- ・掘り出し
- ・格安
- ・破格
- など
掲載する写真も注意が必要
不動産広告で写真は、消費者が具体的にイメージをしやすいため、訴求効果は大きいです。
見栄えをよくするため、写真の補正などを行いますが、ここでも注意が必要になります。
具体的には下記のような加工は、公取規約に違反する恐れがありますので要注意です。
NG表現の例
- 物件から景観を実際のものより優れているように誤認する写真、CG等
- 海から離れた物件を販売する際に海外の海をイメージとして使用
- 現地から離れている商業施設の写真を付近の施設であるかのように使用
- 近くに嫌悪施設があるのに削除した
- など
特に嫌悪施設(騒音のある工場や霊園、風俗営業施設など)や電柱・鉄塔などを消すことは、規約に反するだけでなく消費者とのトラブルを招く恐れがありますので注意が必要です。
最後に実際のお客様とのやり取り
お客様から当社へ不動産の売却依頼があると必ず作るのは販売図面です。
心を込めて作成し、決められた日時で訪問し、さて出来上がった販売図面をお見せすると、時々言われるのが
「地味であまり面白くない図面だね!」
パッと見て興味を引くような、例えば・・
ウチは陽当たり良いから「陽当たり最高!」
お金かけているので「注文建築の豪邸!」
などに書き直してほしい、ということです。
その時は公取協議会の資料を見せ、違法であることを説明いたします。
当社は図面が出来上がると、独自の広告チェックリストを作成し間違いがないか確認の上終了としています。
このように、様々なことに注意しながら図面が完成していきます。
(不動産公正取引協議会連合会HP等より一部抜粋)
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- この記事を書いた人
- 賃貸知識BANK編集部
- 不動産市場や投資に関する情報を専門的な視点で解説しています。資産形成や投資戦略に役立つコンテンツを実務的な目線でお届けします。
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