独立洗面台は賃貸住宅の人気条件です。
物件の空室期間が長い場合、周辺の物件を調査した結果独立洗面台を取付けて空室対策をすると効果が見込めるという場合があります。
空室対策のためだけではなく、独立洗面台を付けることで賃料を高くできる場合があります。
そこで、賃貸物件に独立洗面台を後付けする方法・費用の目安・注意点を調べました。
独立洗面台のメリット
- 収納スペースの拡大
- 身支度しやすい
- 衛生面の向上
- 他の人が浴室を使っていても洗面台を使える
独立洗面台は、鏡の裏や洗面台の下などに収納がついている場合があります。
電源が確保されている、大きな鏡があるなどのため、1つのスペースで身支度が完結します。
洗面台が独立していないと、浴室と同じスペースに設置された洗面台で洗顔などをすることになります。床が濡れていたり乾燥しきっていない状態で使わないといけません。
独立洗面台を取り付けることで浴室と空間を分け、不便感を少なく生活できます。
他の人が浴室を使っていても洗面台を使えるのは、2人以上の入居可物件の入居者様が感じるメリットです。
賃貸物件に独立洗面台を後付けする方法
プロにお願いするかDIYで取り付けるケースが想定されます。
ただし、適切に取付できないと漏水やカビなどが懸念されます。
不具合が生じるだけではなく、DIYが違法と見なされるリスクがあります。
給排水工事は水道法で有資格者しか認められていません。
洗面台の新設は給排水管工事が必要となる可能性が高いです。故に、DIYが認められないと考えられます。
※水道法第16条の2第3項で軽微な変更は例外を認めています。
軽微な変更は水道法施行規則第13条の規定に則ると思われます。たとえば蛇口の交換などが該当します。
リスクを減らすためにも、費用は高くなっても専門業者にお願いすると安心です。
プロに依頼する場合、洗面台の大きさ、追加工事の有無などで変わります。
基本工事費 |
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追加費用 |
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基本工事費には取付工事の他に出張費や諸経費(養生や駐車場代)などが含まれます。
※洗面台の交換工事費・取付け工事費|洗面化粧台リフォーム|交換できるくんの事例
リクシルPATTOリフォームは、商品代+工事費で約10~25万円です。
2つの事例から、洗面台と合わせて最低10万円は見積もる必要がありそうです。
気になる製品を見つけたらメーカーに取付をお願いできるか聞いてみることをおすすめします。ご自身で評判の良い業者を探す手間が省けます。
注意点と留意事項
- 独立洗面台を設置できるスペースはあるか
- 後付けにかかった費用を回収できるか
プロに依頼する場合・DIYする場合のいずれも後付けには費用がかかります。グレードの高い洗面台にしたり配管工事が必要などの時にはさらに高額になります。
付加価値が付けば家賃が高くても住みたいと思う人はいます。周辺に独立洗面台なしの競合物件が多い場合はより効果を生むでしょう。
それでも、工事費を回収できるまでにはある程度の時間がかかります。入居者様にとって魅力的で客付けにつながりそうな設備を、費用との投資回収年数を見ながら選ぶことが大切です。
追加リソースとサポート
最後に、入居者様の快適さにつながる独立洗面台の選び方をご紹介します。
たとえば収納が多い、お手入れしやすいといった洗面台が使いやすいです。
複数の製品で迷ったら、デザイン面もチェックしてみてください。写真映えすると入居者募集で有利に働きます。
必要な設備を最初から導入することが大切
独立洗面台の後付けは、床クッションフロア・壁紙の張替など追加の内装工事が必要になると、新築時に導入するより工事費が高くなるかもしれません。
費用面の心配に限らず、スペースがなくて取付を断念せざるを得ないことも想定されます。
最初からニーズをくみ取って必要な設備を導入しておくことで、コスパ良く長期的に価値の高い物件となります。
そして、満室経営・家賃収入の安定につながるでしょう。
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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