江戸時代にタイムスリップ〜北千住建築まち歩き 江戸時代の建物「横山家住宅」〜

 住みたい街ランキングにも最近登場するようになった北千住!!

北千住は歴史が古い街なのです!今でも、江戸時代から近年までの様々な建物が残っています。

この千住エリアは主に南半分を戦争中に空襲で消失してしまいましたが、戦災を免れた北側(北千住)には昔からの魅力的な建物が今でも建材しているのです。そんな古い建物を生かした店も最近増えてきており、街から深みが感じられます。

その名も「横山家住宅」

1855年(安政2年)に横山家の住宅として建てられた、木造二階建て細格子造りの建物です。1936年(昭和11年)に改修されていますが、ほぼ建築当初の姿を保っています。足立区の有形文化財に指定されており、現在は外観のみ公開されております。

この千住エリアは都心にも近く農村地帯とも隣接していました。そのため、江戸時代から今で言う再生紙を取り扱う「地漉紙(じずきがみ)問屋」が多くて流通の要になっていたそうです。この横山家も地漉紙問屋を営んでいました。また公用の旅行者に対する便宜を図って課役(伝馬役)を負担した事から、「伝馬屋敷」とも呼ばれていました。

段差の秘密

横山家住宅は戸口が街道から一段下がっており上にいるお客様を下から迎える形になっています。

これはお客様をお迎えする心がけの現れと言います。

またここにも説明にあります様に、横山家の柱には幕末に上野戦争に敗れ千住に逃亡してきた彰義隊士が付けた刀傷が残されています。幕末の動乱に巻き込まれた千住の様子を知る事ができます。(こちらの傷は住宅内部の為、現在非公開となっています。)

せっかく来たなら向かい側の建物もチェック!

実は横山家住宅の向かいにも歴史的建造物があります。

 こちらは江戸時代から続く絵馬屋さんの「吉田屋」です。全国的にも珍しい絵馬を商いとしている家で現当主は8代目。こちらが作る千住絵馬は技法を含めて足立区の文化財の指定を受けています。

こちらも現在は外観のみ見学可能です。

東京の他の街とは一味違う北千住

今回ご紹介した歴史的建造物はほんの一部。再開発されて均一になってしまった街とは違い、少し歩けば魅力的な建物やお店、蔵などに出会える北千住。利便性だけでなくこの味のある街並みも、住みたい街として人気の一つなのでしょうね。

北千住の街歩き、とても面白いですよ!のんびりしたいけど外に出たい休日、そんな日のお散歩にいかがでしょうか?

北千住の街並み情報をお送りいたしました!

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この記事を書いた人
北川 まな
娯楽雑誌編集部を経て現在はフリーランスWEBライター。 育児をしながらイベントMCとライターの二足のわらじを履いて活動しています。 子どもの頃から本を読むのが好き、今でも活字を読むことが生活の一部、同時に自分でも文章を書くのが好き。とにかく活字が好きです。 MC、リポーターに経験を活かしてインタビュー記事と取材記事が特技。 「企画・取材・執筆」などを複数のメディアで行っています。
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