外壁メーカーの『旭トステム外装』さんにインタビュー特集3/3新商品「SHiZEN」、メンテナンス編

当社企画の物件Siestaシリーズの外装は旭トステム外装のサイディング外壁で構成されています。

物件の外観はどのような物件でも建築計画の中で非常に重要な要素です。そのため、特に外壁の選定には細心の注意が必要です。

旭トステム外装の製品は、厳選されたデザインだけでなく、メンテナンス性にも優れている点が魅力です。

本記事ではデザイン性だけではなく、メンテナンス性にも優れる旭トステム外装の製品の魅力に迫ります。

 

今回は、インタビュー特集③最終回、新商品「SHiZEN」、メンテナンスの注意点まで根掘り葉掘り聞いていきます。

▼全編はこちらで

インタビュー特集①技術力編

インタビュー特集②デザイン編

インタビュー本編

発想の逆転から生まれた新商品「SHiZEN」

日生リビングシエスタ 下村
今後、力を入れていきたいことは何ですか?
旭トステム外装株式会社 甲斐さん
昨年導入したShizenという商品なんですけれどもこういったシンプルだけど凝ってるみたいなものが最近お客様の需要として増えているんです。

SHiZEN Oboro

オボロブラック

オボロネイビー

旭トステム外装株式会社 甲斐さん
Shizen開発の背景として、サイデイングを全く使っていない設計士さんにヒアリングをさせていただいて開発をしています。
サイディングをどうしても使いたくない方というのは一定数いらっしゃいましてそういった方にサイディングの何が嫌なのかと聞くと、”フェイクなところ”とおっしゃるんですね。性能面の良さはサイディングにはものすごくあるんですけれどそれを差し置いてもデザインとして考えるとやはり使いたくないという方がいらっしゃるんですよね。

そんな方に、だったら窯業製品らしさを全面に押し出した製品をということで開発しました。

さらに、あんまり陰影を出しすぎるとうるさくなってしまうので極力シンプルに抑えて作ったのがこの商品なんです。

弊社としては、こちらの商品を先行していこうかなというのが方針になっています。

このShizenは何かの要望があってそれを目指してできたものではなく、全く新しい発想としてサイディングだからできるものとして作ったのがこの商品です。

日生リビングシエスタ 下村
フェイクかぁ。確かに僕もサイディングというのは好きではなかったのですがよくよく考えると作ったときにベストを目指すのか、住んだ後にもベストを目指すのか5年、10年経ったときにきれいさを維持できるものって違う問題じゃないですか。

設計士さんだと、その時のベストを目指す方が多いんじゃないかと思います。うちは、10年後20年後も考えて作っています。

フェイクというとそれまでですが、最近は技術の進歩で本当にこれフェイク?というほど質感が上がっていますよね。それだとやっぱりサイディングが僕の中でベストかなと思っています。

旭トステム外装株式会社 甲斐さん
安っぽさってやっぱりつや感とかで大きく変わってくるんですよね。
日生リビングシエスタ 下村
そうですよね。つや感って大きいですよね
旭トステム外装株式会社 甲斐さん
我々はつや感をすごく意識して商品開発をしていまして、

あとは、やっぱりもともと機能性を追求するというのがどちらかというと強かった部分がありまして、どんなにきれいな見た目で作っても色あせが進んでしまうと表面の色が褪せて色を付けなければいけなくなってしまうんです。もともとはツートンだった柄が一色の塗りつぶしになっちゃったりしてということもあるんですよね。

日生リビングシエスタ 下村
あーあります、あります。もったいないですよね。

外壁のプロおススメのメンテナンス方法

日生リビングシエスタ 下村
おすすめのメンテナンス方法ってありますか?

これってそもそも色がついているうえにクリア塗装をしているんですよね

旭トステム外装株式会社 甲斐さん
そうです。色の上にクリア塗装という形ですね。我々が、メンテナンスとして推奨しているのはクリア塗装です。

クリア塗装で表面を守っていまして、これが劣化していって機能がなくなってしまうと色の層が露出してしまってはがれていってしまうんです。なので、クリア層がなくなってしまう前にまたクリア層を作ってあげると色が維持できるんです。

日生リビングシエスタ 下村
このクリア層がはがれたかどうかって見て分かるものなのですか?
旭トステム外装株式会社 甲斐さん
それがなかなか難しいので経年に応じたメンテナンスを行っていただくというのがいいかなと思います。

あとは、定期的に見に行った際に、外壁の表面を少し触っていただいて白い粉が出る「チョーキング現象」が出ていればクリア層が痛んでいる証拠なのでそんなところを目安にしていただくといいかなと思います。

日生リビングシエスタ 下村
高圧洗浄をすると塗装がはがれてしまうと聞いたのですが?実際のところどうなんでしょうか?
旭トステム外装株式会社 甲斐さん
我々としては推奨はしていません。

高圧洗浄は非常に圧が強いので人の目には分からないレベルでクリア層を傷つけてしまう可能性があるんです。

表面の防汚性コーティング層は非常に薄いため、高圧洗浄によりはがれてしまいます。その時は汚れが落ちてきれいになりますが長い目で見ると塗膜の劣化を速めてしまうというデメリットが考えられます。

当社の製品はセルフクリーニング機能という雨で自然と汚れを流してくれるようなものがついています。高圧洗浄だとこのセルフクリーニング機能を持った層(クリア層の上にある層)がはがれてしまう可能性があるんです。

なのでメーカーとしては、推奨をしていないんです。

日生リビングシエスタ 下村
セルフクリーニング機能について詳しく教えてください
旭トステム外装株式会社 甲斐さん
水との馴染みの良い塗料を表面に使用することで、外壁の表面に汚れが付着しても雨水が汚れの裏側に回って洗い流してくれる機能です。
日生リビングシエスタ 下村
このセルフクリーニング機能って全部ついているんですか?
旭トステム外装株式会社 甲斐さん
ほとんど全部ついています
日生リビングシエスタ 下村
全部なんですね!雨どいのところのメンテナンスにおすすめの方法ってありますか
ホースで水を撒きながら洗車用の毛の柔らかいブラシやセーム皮などの繊維が付着しないものを使用してホースで水をかけながらお掃除をすると結構きれいに取れます。汚れが気になるようであれば薄めた中性洗剤でこするときれいに取れます。
日生リビングシエスタ 下村
やはり高圧洗浄は外壁で使用しないほうがいいんですね。質問してよかったです
日生リビングシエスタ 下村
本日はお忙しい中貴重なお時間をいただきありがとうございます。引き続き新しい建物を立てていきますのでよろしくお願いいたします。今回ご紹介いただいた新商品もぜひ次回検討させていただきます。
旭トステム外装株式会社 甲斐さん
本日はありがとうございました!

メーカーさんとオーナー様の橋渡しを-編集後記-

旭トステム外装さんのインタビューを全3編に渡りお届けいたしました。

特集①は技術力編、特集②はデザイン編、そして本記事の特集③新商品「SHiZEN」、メンテナンス編。

実際のインタビューは約1時間30分お時間をいただきいろいろなことを直接おうかがいいたしました。

どれも建物を作る方、建物を管理する方、資産運用をするオーナー様、すべてのかたに広めたいここだけの情報でした。

この記事を書いた人
賃貸知識BANK編集部
不動産市場や投資に関する情報を専門的な視点で解説しています。資産形成や投資戦略に役立つコンテンツを実務的な目線でお届けします。
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