水漏れといった設備の不具合、以前の入居者が原因と思われる汚れなどが入居後すぐに見つかると、クレームにつながります。
入居したばかりで設備のトラブルなどがあると、入居者様は不安になります。
入居のつくお部屋を目指すために必要な情報として入居者様が気になる賃貸の設備や内装の状態をまとめました。
修繕や日頃のメンテナンスにご活用ください。
入居者様から寄せられる設備のトラブル【室内編】
- 水・お湯が出ない
- 水の勢いが強すぎるor弱すぎる(適度な強さに調整できない)
- 水漏れ
- 排水トラブル
- ガスがつかない
- 電気がつかない
- エアコンを操作できない
- 換気扇の汚れ・異音・動かない
- インターホンが鳴らない
- ウォシュレットの不具合
など
前の入居者様の使い方が悪いなどでなければ、経年でトラブルが起こる可能性は高くなります。
退去時や空室の間に経年劣化がないかチェックし、劣化が疑われる箇所は修繕しましょう。
※経年劣化の修繕は、原則、オーナー様負担です。
設備を変えたばかりだと、初期不良もあり得ます。
入居者様に使ってもらう前に問題なく使えそうか、オーナー様自身でもチェックしておくと、入居後のトラブル防止につながります。
初期不良は、メーカーでの修理や無償交換の範囲内になることが多いです。初期の不具合はメーカーへのお問い合わせがおすすめです。
入居者様から寄せられる設備のトラブル【室外編】
オートロックやごみ集積所など、部屋の外でもトラブルが想定されます。
たとえば、以下のようなトラブルです。
- オートロックやごみ集積所の扉が開かない・開けにくい
- 宅配ボックスが開かない
など
オートロックなど共有部の扉は、住んでいる方全員で使います。
使用頻度が高く、部屋の扉を開けられても共有部の扉と入居者様の鍵と相性が悪い場合があります。
私自身、部屋のドアは問題なく開けられるにもかかわらず、ごみ集積所の扉が開けにくかった経験があります。
管理人さんに相談し、しばらくすると、集積所の扉がボタン式に変わっていました。
共有部のトラブルは、複数の入居者様から相談されている場合もあり、管理会社で修理を手配して早急に直すようにします。
普段の巡回から、不具合はないかチェックを欠かさず行うことが大事です。
オーナー様にも、メンテナンスが計画的にできる様に提案を行っております。
前の入居者様の住んでいた形跡は残っていませんか?
以前の入居者がつけたと思われるキズや汚れを気にする方は多いです。
管理が甘く、何かあった時に対応してもらえるか不安に思われてしまいます。
- 壁紙・床にシミができている
- 浴室・シャワールームのカビ
- 水まわりのぬめり
- 洗面台や浴室に髪の毛が残っている
など
上記は、賃貸住宅に住んだばかりにもかかわらず遭遇した状況として挙げられています。
入居者様退去後の原状回復で、ある程度はきれいになっているはずです。
しかし、管理会社の最終チェックがなかったり甘いと、見落としが起こるリスクがあります。
次の入居者様が住むまでの期間が空くほど、内見などで汚れる可能性があります。
弊社の物件は築浅で、汚れが目立ちやすいです。
クレームが寄せられないよう、入居の前に部屋の状況をチェックし、改めて清掃することもあります。
その他に気になることとして、下記も挙げられます。
- 廊下やベランダなどに虫の死骸やクモの巣、鳥のフンがある
- 玄関ドアや室内ドアの開閉がしにくい
- ごみ集積所が常に荒れている
など
入居者様目線で物件のチェックを
経年劣化や初期不良で、設備に不具合が起きることがあります。
清掃業者や入居前のチェックが甘いと、すぐに分かる汚れなどを見落とす可能性もあります。
「掃除したばかりだから」「設備を入れ替えたばかりだから」といった固定観念にとらわれないことが大切です。
そして、「入居者様が気になることはないか?」という視点での修繕・管理が、入居者様の高い満足度につながります。
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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