2030年代に首都圏で開業予定の駅・鉄道は?5つの路線をご紹介

東京メトロ南北線や多摩モノレールなど、首都圏には複数路線の延伸が計画されています。

羽田空港へのアクセスがスムーズになりそうな新路線も計画の一つに入っています。

 

新たに駅や鉄道ができたエリア周辺は利便性が向上し、住みたいと思う人が増えます。

今後の駅・鉄道の開業予定を知っておくことは、不動産投資で有利に働きます。

 

そこで、延伸などに伴い2030年代に開業されるだろう5つの路線の駅やルートなどを本記事で紹介していきます。

東京メトロ有楽町線延伸に伴う新駅

有楽町線豊洲駅から東陽町駅を経由して住吉駅までつなぐ計画です。開業目標は2030年半ば。

豊洲と東陽町の間に「枝川駅(仮称)」、東陽町と住吉の間に「仙石駅(仮称)」を新設予定です。

豊洲~東陽町間の南北の移動がスムーズになりそうです。2023年現在は約20分かかるところ、9分ほどで移動可能になる見込みです。

 

東京メトロ東西線と周辺路線の混雑緩和も期待されます。

 

電車の運転見合わせ時の代替ルートにもなります。

東陽町駅を走るのは東西線のみなので、運転見合わせ時はバスやタクシーに乗り換えるしかありません。

しかし、有楽町線が延伸されると、複数路線が乗り入れる豊洲駅や住吉駅まで出て振替輸送を活用できるようになります。

 

鉄道空白地帯の解消にもつながります。

鉄道空白地帯とは最寄り駅まで徒歩10分(半径800m)以上の地域のことです。

東京メトロ南北線の延伸に伴う新駅

白金高輪駅から品川方面に延伸する計画で、開業目標は2030年半ばです。

新たに「品川駅(仮称)」を新設予定です。

既存の品川駅はJR・京急線共に地上ですが、地下につくられるようです。

南北線の延伸で、六本木・赤坂エリアと品川エリアがアクセスしやすくなります。

品川駅から南北線の六本木一丁目駅まで行くには乗り換えが必要で、約20分かかります。

電車でつながると9分ほどでアクセスできるようになるとのことです。

 

品川駅から赤坂方面へは、品川駅からJRで新橋駅に向かい新橋駅で銀座線に乗り換えるというルートがあります。

が、南北線で品川と赤坂方面がつながれば、JR線と銀座線の混雑緩和を期待できます。

都営大江戸線の延伸計画に伴う新駅

終点光が丘駅から先の延伸計画です。

練馬区内の鉄道空白地帯の解消のため「土支田駅(仮称)」「大泉町駅(仮称)」「大泉学園町駅(仮称)」を新設予定です。

区内北西部から新宿へのアクセス向上が期待されます。

大泉学園町駅からJR武蔵野線の東所沢駅まで延伸する計画もあります。

東所沢まで延伸した場合、埼玉県内に「新座中央駅(仮称)」「清瀬北部駅(仮称)」を新設予定です。

既存の東所沢駅に直結するようにすると工事が大がかりになるため、JR武蔵野線の手前に大江戸線の東所沢駅が新たにつくられる予定です。

 

ところが、以下の理由から大泉学園町までの延伸になるのではという見方もされています。

  • 大泉学園町駅~東所沢駅間の採算がとれない
  • 都心までのアクセスが大幅に向上するわけではない

など

多摩モノレールの延伸計画

終点上北台駅から武蔵村山市内を通って箱根ヶ崎までつなぐ計画です。

7つの駅を新設予定ですが、名称は2023年時点で公表されていません。

仮称も上北台駅から「No.1駅」「No.2駅」となっています。

開業目標は2030年半ばです。

武蔵村山市は東京都の市部で唯一鉄道の駅がありません。

多摩モノレールの駅ができることで、市内に住む方の利便性が向上しそうです。

 

将来的には始発の多摩センター駅から町田に延びるルートと八王子に延びるルートも整備される予定です。

羽田空港アクセス線(仮称)の開業計画

下記3つのルートで構成される新たな路線の計画です。

  • 東山手ルート:羽田空港~東京方面
  • 西山手ルート:羽田空港~新宿方面
  • 臨海部ルート:羽田空港~新木場方面

 

既存の貨物線の改良と東京貨物ターミナルから羽田空港への新線を建設する計画です。

 

3つのルートのうち東山手ルートは2029年開業予定、全て開業するのは2030年に入ってからと見込まれています。

羽田空港へのアクセス改善が期待されます。

東京駅・新宿駅・新木場駅から羽田空港へ行く場合、羽田空港アクセス線を使うことでいずれも20分前後早くアクセスできるようになりそうです。

 

「羽田空港新駅(仮称)」以外、新設される駅は未定です。

将来的にはりんかい線・京葉線・上野東京ライン・宇都宮線・高崎線・常磐線などとの直通運転も検討されています。

新駅・新路線の開業は街の魅力アップに貢献するだろう

新駅・新路線の開業にあわせて街の整備が進みます。

停車駅はもちろん、新しい駅や路線にアクセスしやすい駅も複合施設の建築や駅の改良工事などに着手する傾向にあります。

将来的に人気の高まる街を予想するには、新駅・路線の開業計画が人の流れを推測でき参考になります。

この記事を書いた人
星脇 まなみ
2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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