天窓にメリット・デメリットはあるの?取り入れて後悔しないためのポイント

天窓とは屋根に取り付けられた窓のことを指し、「トップライト」と呼ばれることもあります。
例えば、ガラスでピラミッド型を構成したルーブル美術館の天窓は有名ですよね。

昼の青空や夜の星空を室内から覗ける天窓は、室内を明るくする効果もあるなど様々な魅力が詰まっています。
天窓のある住宅に憧れ、取り付けを検討する方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、天窓を取り付けることによるデメリットが存在することも事実。

そこで今回は、天窓のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

天窓のメリット

天窓のメリットは、以下の通りです。

採光性が良い

天窓最大のメリットは、高い位置に設置されているからこその優れた採光性です。

住宅における光の種類は、大きく以下の3種類に分けられます。

  • 直射光(直接入ってくる太陽の光)
  • 反射光(地面などに反射した太陽光)
  • 天空光(直射光が雲などで拡散・反射した光)

中でも高い位置から降り注ぐ直射光や天空光を取り入れるにあたり、屋根に設置する天窓は優れた効果を発揮します。

また、周囲の建物の影響を受けずに採光できるという点も魅力です。

自然の光をふんだんに取り入れた室内は、体内時計や気持ちが整いやすく健康的な毎日を送れます。

風通しが良くなる

開閉可能な天窓の場合、室内の風通しを良くできるというメリットがあります。

高い位置へ上っていく性質がある暖かい空気を天窓から逃がしてあげることで、上昇気流が生じて効率良く換気を行えるのです。

室内の風通しが良いと夏場の節電にもつながるため、快適性と経済性という2つの面で嬉しいポイントです。

開放感のあるデザインを楽しめる

天窓があることで外観のデザイン性が高まることはもちろん、室内に開放感をプラスすることもできます。

住宅が密集している地域の住宅は、側窓のつくりを工夫して隣接する建物による圧迫感を軽減することが多いです。

しかし天井に取り付ける天窓は周囲の建物による影響を受けにくいため、室内から空を見上げて開放感を楽しめます。

天窓のデメリット

たくさんの魅力が詰まった天窓ですが、以下のようなデメリットも潜んでいるため注意が必要です。

雨漏りがしやすくなる可能性も

天窓の取り付けにあたり、最も心配されることが多い雨漏り。

屋根に穴が空いた部分をガラス一枚で塞ぐため、慎重に施工を行わないと雨漏りのリスクが高まるのです。

雨音が響きやすい

屋根にある天窓は、雨がほぼ垂直に当たるため音が響きやすくなります。

雨が降っている日は、天窓を取り付けた部屋にいるとうるさく感じる場合があるのです。

そのため、天窓を取り付ける位置や面積は慎重に考えることが大切です。

室内が暑くなりやすい

天窓は時間帯問わず太陽の光をたくさん取り入れることができますが、その分部屋の温度が上昇してしまいます。

ただしこのデメリットに関しては、ブラインドを活用したり熱を反射する素材のガラスを使用することで対策可能です。

心配な雨漏り…天窓の取り付けで失敗しないためには?

天窓を取り付けたら雨漏りが発生した…というケースは珍しくありません。

雨漏りが発生する主な原因としては、以下の3つが挙げられます。

  • 部品の劣化
  • 天窓周りのゴミ詰まり
  • 施工不良

特に築10年以上経過している住宅では天窓の部品が劣化し、雨漏りしやすくなります。

築年数が浅い住宅でも天窓周りに落ち葉などのゴミが詰まることで、雨水が溜まって漏れ出してくる可能性もあるのです。

天窓は屋根に穴を空けてガラスをはめ込むことになるため、排水性をしっかりと確保できるよう慎重に施工してもらう必要があります。

また、天窓周辺に異常がないかをチェックする、掃除をするなどの定期的なメンテナンスも大切です。

デメリット対策をしながら天窓ならではのメリットを楽しもう

天窓は高い採光性と通気性を備えるという実用的な側面がありながら、お部屋の広さ・周辺の建物の影響を受けない開放感も与えてくれます。

雨漏りなどが生じやすくなるデメリットもありますが、施工や取り付け位置などを慎重に考慮すれば対策は可能です。

天窓も使いよう、うまく活用して魅力的な住宅にしましょう。

この記事を書いた人
浦野 瞳
様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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