共同住宅の「窓先空地」とは?1.5m空間確保しても”住みやすい”を実現

共同住宅における「窓先空地」とは、建物と隣地の境界線に設けられる1.5mの空間を指します。

この窓先空地は、都市部や狭小地でも住みやすく安全な環境を実現するための規則の一つです。

本記事では、1.5mの空間が生み出す効果や利点についてご紹介し窓先空地の重要性やそのメリットについて詳しく解説します。

共同住宅をより快適で住み心地の良い空間にするためのポイントについて探っていきます。

「窓先空地」とは共同住宅の避難経路

「窓先空地」(まどさきくうち)とは、共同住宅で窓に面する敷地を数メートル空けておく事を言います。
空地部分には建物を建てられません。
窓先空地がなんのためにあるかと言いますと、火災・消防関係において避難経路として利用するためです。

窓先空地制度がもっとも厳しいのは東京都です。
東京都建築安全条例における基準を満たさないと、共同住宅は建築確認を取得することができないのです。

窓先空地のプランを入れた図面です。
この物件では南側・東側に窓があり、隣地より1.5m空地を作り建物を設計しています。
(建物によっては1.5mではなく2.0mの場合もあります)

窓先空地で空間が広がる…住む人に快適な住空間

以前シエスタシリーズの物件が建った後、ご近所様より

「以前この土地には一戸建てが目いっぱい建ってたけど、これが建ったら空間が広がって良くなった」

という言葉をいただいたことがあります。
これは窓先空地の空間があることで、開放感が生まれたからだと考えられます。

シエスタシリーズは窓先空地をただ単純に空地にするのではなく、その空間も隣接地を借景としたりなど、空地にする方向や見え方も工夫してデザインされています。

例)シエスタヴィラ上鷺宮の杜

E棟・S棟の窓先空地をアプローチとして活用

建物建築には様々な決まりがありますが、それらをクリアした上で住む人にとって良い間取りを考えていきます。
なかなか苦労することもありますが、難しい土地であっても工夫して快適な住環境を実現していきます。

▼関連記事

この記事を書いた人
賃貸知識BANK編集部
不動産市場や投資に関する情報を専門的な視点で解説しています。資産形成や投資戦略に役立つコンテンツを実務的な目線でお届けします。
「建てる」カテゴリの最新記事