東京の難読地名「石神井」とはどんな所?進行中の道路開発とは

こんにちは!若林浩太郎です。

近所に公園があると何かと便利ですよね。

ちょっと散歩する目標地点にピッタリ!
体を動かして、緑に触れて、疲れた身体と心を癒してくれます。
個人的には、アスファルトで舗装された歩きやすい道とは違い、適度な歩きづらさがあることによって頭が刺激され、頭の中身が整理されてスッキリするので、何かに行き詰まった時には公園を歩くことにしています。

引っ越しの際、新居を決める時には「近くに公園があるかどうか」も判断基準にしてみると良いのではないでしょうか!

東京都内には公園がたくさんありますよね。

代々木公園・井の頭公園・上野公園などが有名でしょうか?

そんな中、本日ご紹介するのは練馬区にある、石神井公園です。

敷地内には広場や運動場など公園らしい施設や、三宝寺池と石神井池という2つの池があり、神社やお寺が多く立っていることも特徴です。

石神井公園とその周辺について、地理や歴史を交えてご紹介します。

ところで、「石神井」←これ読めますか?

「知ってるよ!」という人も多いでしょう。

しかしこの地名、結構な難読地名ですよね。

おそらく初見で正しい読み方をできる人はほぼいないでしょう・・・

「石神井」

「シャクジイ」と読みます!

独特な読み方ですよね。

少しおもしろい響きに感じてしまうのは私だけでしょうか?

練馬区役所HP内の「練馬の地名」によると、

「むかし村人が井戸を掘っていたところ、石棒が出てきた。石棒には奇端(きずい=めでたいことの前兆として現れた不思議な現象)があって、村人たちは、それを霊石と崇め、石神(いしがみ)様として祭った。通称石神神社、今の石神井神社(石神井町4-14)の始まりである。いつか、村の名もそれにちなんで石神井と呼ぶようになった。」

(引用元:練馬区役所HP 練馬の地名今むかし)

と、書かれています。

名前の通り、神様に関係するとっても縁起の良い由来があるようです。

電車で都内のどこへでも!石神井周辺の鉄道事情!

読み方は判明したということで、いよいよ石神井のお話に移りたいと思います。

まずお話するのは、石神井はどこにあって、東京都心部とどのような位置関係にあるのか?
地図とともに解説します。(石神井の位置は石神井公園で示します。)

石神井公園は上の地図で示したように、山手線から約10kmの所で、西武鉄道の2大主要路線である西武池袋線と西武新宿線に挟まれており、最寄り駅からは、だいたい30分強で副都心である新宿・池袋に行くことができます。

また、西武池袋線は小竹向原経由で東京メトロ有楽町線・副都心線と直通運転をしていますから、有楽町線を利用して霞ヶ関・東京駅方面へ、副都心線を利用して渋谷・横浜方面へお出かけすることもできます。

東京都内の東西南北、どこへゆくにも苦労しなさそうです!

今後が楽しみ!石神井周辺で進行する日本の一大プロジェクト!

電車を利用すると、新宿・池袋の副都心にすぐに出かけられる便利な土地である事がわかりました。

では、道路事情はどうなのでしょうか?

というわけで次の地図をご覧ください。

周辺の主な道路を書き込んでみました。

石神井公園の真ん中を貫いて、青梅街道から北へのびている道路が都道444号線です。
この都道は、東西に伸びる新青梅街道・富士街道、また地図には書いていませんが、北端では目白通りと接続しています。

都心側には、羽田空港を起点とし、都区部西側を南北に貫く東京の動脈、環八通りが通っています。

石神井周辺の道路で今後注目なのが青梅街道です。

下の地図は国土交通省関東地方整備局のHPに掲載されている外環道の計画図です。

(関東地方整備局 東京外かく自動車道のページより)

この計画図によると青梅街道にインターチェンジが新設されることになっています。

外環道は、開通することによって東名高速道路・中央自動車道・関越自動車道がつながるビッグプロジェクトです。
沿線である石神井地域にも大きな効果がもたらされると考えられます。

石神井周辺の交通事情は、外環道開通によって大きな進化を遂げることになります!

交通網の発達は、町の発展、家賃設定など不動産経営に関わるひとつの要素です。

石神井公園の池の水源は?

石神井公園には大きな池が2つあります。

古くからこの地に存在していた三宝寺池と、昭和初期に人工的に作られた石神井池です。

東京都には石神井公園以外にも水辺を有する公園が多数ありますが、石神井公園の三宝寺池・井の頭公園の井の頭池・善福寺公園の善福寺池は、他の公園にはない特徴があります。

実はこれら3ヶ所の公園は川の伏流水が湧き出す場所なのです。

なぜ東京都区内に川の源流があるのか、話すと長くなってしまうのですが簡単に説明します。

この地図は標高で色分けされていて、水色と黄緑の境目が標高50mの線になります。

3つの池が全て標高50mの線上に位置しているのがお分かりいただけるでしょうか?

上記3つの池の湧水は武蔵野3大湧水と言い、50m崖線と呼ばれる湧水の多い一帯の中でも、特に湧出量が多かった場所です。

高度経済成長期にこれらの湧水は涸れてしまいましたが、江戸時代の地図には三宝寺池が石神井川の源流であると書かれています。

(国立国会図書館デジタルコレクション『〔江戸切絵図〕. 巣鴨絵図』より)

現在は井戸で地下水をくみ上げて池に流し、景観を保っています。

自然豊かな石神井公園も所在

都心近くにありながら、緑と水辺の調和の取れた美しい風景を楽しめる石神井公園。

歴史を感じながら散策してみるのも良いのではないでしょうか

この記事を書いた人
賃貸知識BANK編集部
不動産市場や投資に関する情報を専門的な視点で解説しています。資産形成や投資戦略に役立つコンテンツを実務的な目線でお届けします。
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