こんにちは、若林浩太郎です。
私事なのですが、この4月に引っ越しをすることになりました。
今までは最寄駅からバスで25分ほどの場所に住んでいました、部屋の広さの割に賃料が安く住みやすい場所だったのですが、やはり駅に近い方が便利ということで徒歩5分圏内のアパートに住むことにしました。
最寄駅の周辺に何があるのかということは、住む場所を決める上で非常に重要です。
本日はJR中央線の武蔵小金井駅前周辺の開発が進む、東京都小金井市についてお話しします。
武蔵小金井駅周辺の開発
武蔵小金井駅は、JR中央線で新宿から約20分の距離にある駅です。
武蔵小金井駅の西側にはJRの車庫があり、武蔵小金井始発で都心方向へ向かう列車がダイヤに組み込まれていることも、この駅の魅力の1つとなっています。
武蔵小金井駅前は近年、大規模な開発が進んでいます。
特に小金井市役所がある側の出口である南口の開発が大きく進んでおり、イトーヨーカドーをはじめ、駅直結型の商業施設であるnonowaが建設されたほか、ロータリーにもアクウェルモールという商業施設があります。
商業施設だけでなく高層マンションも建つようになり、遠くからでも武蔵小金井駅の位置が分かるほどに発達しています。
さらに昨年には、新たな高層マンションであるプラウドタワー武蔵小金井クロスが2棟建設され、その下層部にはショッピングモールSOCOLA(ソコラ)武蔵小金井クロスが開業しました。
これだけたくさんの商業施設が集まっているので、買い物には困る事がなさそうです。
地名から見えてくる地域の特性
地名とはその地域の特性を表す鑑です。
もちろん「小金井」という地名も例外ではありません。
特に注目したいのが、小金井の「井」の字です。
以前石神井公園についての記事を書かせていただいたのですが、その記事内で50m崖線上に分布する武蔵野3大湧水について解説しています。
武蔵野3大湧水とは、石神井公園・善福寺公園・井の頭公園の3ヶ所に湧く湧水のことなのですが、何かお気づきになりませんか?
3つのうち2つに「井」の字が含まれていますよね?
唯一「井」の字が入っていない善福寺ですが、すぐ隣には井草八幡宮があります。こちらの「井」はおそらく善福寺池湧水に関係があります。
ちなみに井草八幡宮はかつて遅野井八幡宮という名称でした。「遅野井」とは当地域の古地名だそうで、もし善福寺が建立されなければこの地域の地名は「遅野井」という名称になっていた事でしょう。
つまり、3大湧水が位置する土地はいずれも「井」の字を地名に含むのです。
これらの事から「井」の字が入る土地は湧水に関係がある可能性が非常に高いということが言えるのではないでしょうか?
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小金井の地名が表すもの
では、小金井の「井」も湧水と関係があるのでしょうか?
下の写真をご覧ください。
この写真は武蔵小金井駅近くの滄浪泉園にある池を撮影したものです。
さらに、その水源となっている場所も撮影しました。
画質が良くないため写真からは判読が難しいですが、傍に立つ看板には地形の解説と共に、小金井市の地名の由来について書かれていました。
看板には、以下のように書かれています。
ハケ
段丘崖下部の窪みのような部分から泉がこんこんと吐き出されている地形、このようなところを一般に「ハケ」と呼んでいます
市内にはこのような場所がいたるところにみられ、「小金井」の地名も豊富な湧水が湧くところから起こったとも伝えられています。
つまり、小金井の「井」も湧水と関係がある事がわかりました。
東京都南部には50m崖線のように湧水の多い崖線が存在します。
それは国分寺崖線と呼ばれるもので、古い時代に多摩川が削った河岸段丘の段丘崖です。
滄浪泉園より少し駅からはずれた場所に、貫井神社という神社があるのですが、この神社の境内には立派な池があります。
先述の滄浪泉園の池も貫井神社の池も国分寺崖線下の湧水が水源となっています。
毎日20分自然に触れあうと健康レベルがあがるそうです
今回の取材でたくさん池を見て、まるで心が水に浮いたような落ち着きを感じることができました。
中でも滄浪泉園は大人¥100の入場料を徴収しているのですが、その影響か他の公園よりも人が少なく非常に落ち着いた空間でした。
考え事にぴったりの場所なので、今度また訪れてみようと思います。
また湧水の横に「東京の名湧水57選」なる看板が立てられていました。
いつか、他の55ヶ所全て回ってみたい・・・
探険心をくすぐられながらこの記事を書き上げた事は秘密です。
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