物件でヤスデが大量発生?!室内にも侵入してくる曲者を防ぐには3~5月の対策が○

こんにちは、田口です。

皆さんは「ヤスデ」を知っていますか?

場合によっては大量発生し、外だけではなく室内まで侵入してくる曲者です。

見た目がグロテスクだというだけで不快虫として嫌われていますが、ヤスデは自然界では重要な役割を持つ生き物なのです。

管理物件がヤスデの被害にあった際に対策方法を調べました。同じ被害にお困りの方もぜひご覧ください

大量発生の虫の正体は「ヤスデ」

6月、入居者様から「気色悪い虫が大量発生して部屋にも入ってくる」とLINEで連絡が入りました。

どんな虫なのか、お客様に画像を送ってもらったところ、正体はヤスデでした。

ヤスデの体長は1センチ~2センチほどで、普段は湿気の多い土の中などに生息しています。

身近な場所では花壇のプランターの下、草をむしった後の土の中、地面に埋まった石をどかした時などに見かけます。

見た目は足がたくさん生えていて、こげ茶色の細長い胴体をしています。

衝撃をあたえるとくるんと渦巻き模様のように体を丸めるのが特徴です。

ヤスデは水を避けるために地上に出てくる

一匹のヤスデが一度に生む卵の量は150個~300個ほどで、産卵後は死んでしまうそうです。

産卵時期は8月~11月頃迄で、冬になるとぱったり見かけなくなります。

卵の状態で冬を越し、3月から5月にかけて孵化し成虫になります。

梅雨の時期は雨でヤスデの棲み処である地中に大量の水が押し寄せます。

水を避けて一斉に地上に上がってくると、群れで行動する習性があるヤスデの塊を発見することになり、それを目撃した人は気色悪い虫がいきなり沸いて出たと思い、大量発生したかのように見えてしまいます。

大量発生を防ぐにはどうしたらいいの?

ヤスデの1年間の動きを表にまとめました。

大量発生を防ぐためには孵化してから梅雨になる前(3月~5月)に対策をするのが良いとされています。

対策としては、ヤスデが嫌がる成分の入った忌避剤を建物周りに撒いておく方法があります。

部屋の中に入られないようにするにはどうするの?

ヤスデの食べ物は枯れ葉などの腐食物質のため、本来であれば家の中に入ることはありません。

但し、雨のせいで地上に出てきたヤスデが建物の外壁を上り、家の中に入り込んでしまうことはあるようです。

ヤスデの侵入を防ぐには玄関や窓・換気口などに駆除剤を撒いておく他、毒餌剤や燻煙剤などがあります。

部屋の中にいた場合は、害虫駆除に効果のある殺虫スプレーや殺虫成分が入っていない凍結するタイプの殺虫スプレーが効果的です。

ヤスデ専用の薬剤というのは無いので、市販品で害虫用のものであれば効果があります。

雨の時期は湿気を好むヤスデが入ってこないように部屋の換気には十分注意することが必要です。

ヤスデは害虫ではありません

ヤスデが食べた落ち葉や腐った植物などは体内で分解されて排出されます。

排出物は作物を育てるのに必要な土の栄養分となり、豊かな土を育む役割を担っているのです。

ヤスデは自然界だけでなく人間にとっても必要な益虫といえます。

ヤスデを見つけたときの注意点

ヤスデをみつけたら、素手で触らずにホウキなどで掃き出すようにしてください。

攻撃性はなく大人しい生き物ですが、刺激を与えると防御反応でニオイを発したり、体液でかぶれることがあります。

まとめ

ヤスデを予防するには3~5月の対策が良いです。

自己所有の家では自分で対処できますが、賃貸住宅では入居者様が対処できないことがあり対応が必要になります。

退去を招かないように早めの対処が必要です。

当社では、入居者様が管理会社へ連絡しやすいように公式LINEを解説しコミュニケーションをとっています。

不満は早めに摘めるように日々管理業務に励んでいます。

この記事を書いた人
田口 きみこ
「思い立ったらすぐ行動」 賃貸の仲介会社で働いていた私はひとつの物件シエスタシリーズに一目惚れ その会社へ乗り込んで社長へ直談判!そして今勤めています! たくさんの物件や現場を見て、日々成長中!
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