上野公園の映える建築物〜国立西洋美術館、東京文化会館、上野東照宮 1/2

日本で一番最初の都市公園である上野公園。

豊かな緑を嗜みつつ、不忍の池でボートに乗ったり、上野動物園に遊びに行ったり、美術館に足を運んだり、と今や憩いの場となっていますね!

それだけではなく上野公園は、建築も新旧合わせて様々な建造物を見ることができる建築パワースポットでもあります!散歩がてらとても気持ちよく見て回ることができます。

今回はそんな上野公園の建築物をご紹介してまいります。

世界文化遺産にもなっている国立西洋美術館

戦後の日仏間の国交回復・関係改善の象徴として、フランスの建築家で近代建築の3巨匠とも言われるル・コルビュジェによって1959年に建てられた国立西洋美術館。

1998年には「公共建築百選」、2007年には国の重要文化財、2016年には世界文化遺産に認定されています。

立方体の箱を柱で浮かせたような形、淡く緑がかった壁、派手さは無いのですがしっかりとした存在感を放っています。

注目すべきは「ピロティ」というこのスペース。

柱で建物を浮かせた建築様式でル・コルビュジェが世界で初めて提案したものです。今では住宅の駐車スペースや通路として使われ一般的な様式となっています。

西洋美術館の向かいにあるのは・・・

国立西洋美術館の向かい側に位置するのは東京文化会館という音楽ホールです。

ここはコルビュジェの弟子である前川國男氏によって設計されました。日本で初めて組織的な音響設計がなされたため、世界的に見ても評価の高い音楽ホールとなりました。

東京文化会館は反りあがる大きな曲面の庇が特徴です。

この庇の下にガラスのエントランスがある構成は、エントランスホールが公園と一体となる様に意図されています。

従来の様に権威性を持った玄関ではなく、誰でも気軽に入れる玄関の音楽ホールというのは当時では画期的でした。

戦火を免れ続けて今に至る

最後にご紹介するのは上野東照宮です。

江戸城の鬼門の方角を守護する建物として建てられた建築物になります。

現在も残っている社殿は1651年、三代将軍の徳川家光公の時に改修されたものです。震災や戦火を免れ続けて現在まで残っている貴重な建築物です。

拝殿では、多くは剥がれつつも前面に金箔を塗った「金色堂」の名残を見ることができます。

ちなみに・・・この上野東照宮の様な伝統的木材建築を簡略化・発展させた木造建築を在来工法と言い、台風や地震に強く現在でも多くの建物に使用されています。

弊社が建てるシエスタシリーズも在来工法です。
関連記事:木造建築の在来工法の特徴はこちら

今回お伝えしたのはほんの一部

いかがでしたでしょうか?上野公園にはまだまだ魅力的な建築物があります。一度にご紹介しきれない為、次の記事へと続きます。併せてご覧ください!

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この記事を書いた人
北川 まな
娯楽雑誌編集部を経て現在はフリーランスWEBライター。 育児をしながらイベントMCとライターの二足のわらじを履いて活動しています。 子どもの頃から本を読むのが好き、今でも活字を読むことが生活の一部、同時に自分でも文章を書くのが好き。とにかく活字が好きです。 MC、リポーターに経験を活かしてインタビュー記事と取材記事が特技。 「企画・取材・執筆」などを複数のメディアで行っています。
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