JR山手線駒込駅から徒歩12分の場所に都内で人気の観光地「旧古河庭園」があります。
東京都の山手線内というアクセスが良い場所にありながら、西洋庭園・日本庭園の両方楽しめ、四季を通じて様々な表情を見せてくれる魅力がたくさん詰まった場所なんです。
そんな「旧古河庭園」人気の秘密を少しずつご紹介してまいります。
「幽霊屋敷」と言われていた時期も
まずは庭園のシンボルである洋館。
大正8年に古河財閥の三代目当主の邸宅として建てられました。
しかし太平洋戦争敗戦後、古河家の手を離れ国有となり、その直後には連合軍に接収。接収解除後の昭和27年からは無人の状態が約30年ほど続きました。蔦に覆われシャンデリアが落ちガラスが割られ、まさに幽霊屋敷的な廃墟だったそう。
その後時は過ぎ平成元年に荒廃した建物が現在の形まで修復されました。
豪壮でおしゃれな建物
洋館と洋風庭園の設計者はジョサイアコンドル氏。旧岩崎邸庭園始め数々の設計を手掛けた英国人です。
同じジョサイアコンドル氏の作った旧岩崎邸庭園の記事はこちら
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英国貴族の邸宅にならった古典様式で天然スレートぶき煉瓦造り。外壁は真鶴産の赤みを帯びた新小松石で作られており、雨に濡れると落ち着いた色調を醸し出します。
現在は国有財産ですが東京都が借り受けて一般公開しています。
外観は撮影可能ですが残念ながら建物内では撮影不可となっております。
ただ嬉しいポイントとして、洋館では紅茶やケーキを食べる事ができます。日常を離れてテラス席で薔薇を眺めながら頂く紅茶はいつもより美味しく感じる事ができますよ♪
逆に撮影不可な事によってより景色に集中する事ができ満喫できるポイントになっているのかもしれません。
撮影不可の内部ですが、天井に手掘り装飾のあるお部屋があったりして現代では見ることのできない手の込んだ工夫に出会うことができます。当時のものと復元したものが共存しており説明を見ながら回れば、鹿鳴館の時代や洋館が好きな方にはたまらない情報が手に入ります。
建築もやっている当社的に一番興味深かった点は壁紙の下に和紙が3〜5枚貼ってある袋張りの構造です。吸湿・断熱に優れた工夫だそうです。
イギリスの建築家なのですが、日本の気候に合うように日本の素材(和紙)を使っている工夫に感銘を受けました
特に賑わうのが春と秋
なぜならば、園内に全世界の薔薇の花が一気に咲き乱れるのです。実は「旧古河庭園」は「薔薇の名所」でもあるのです。
武蔵野台地の地形を活かして斜面に作られたテラス式の庭園に多種多様の薔薇の花が彩ります。
庭園のシンボルである洋館!そして薔薇のコラボレーションは見る価値ありですよ!
薔薇の花言葉は「愛」「美」。プロポーズの際もプレゼントで薔薇を送る事って多いですよね!
薔薇に囲まれた華やかでまるで少女漫画の世界にいる様なロマンチックなこの空間、ここでプロポーズしたら成功率も上がるのでは!
1日かけて満喫できる観光スポットです
「旧古河庭園」の魅力、皆様に伝わりましたでしょうか?近くに日本庭園もあるので帰りに立ち寄ると更に違った景色も堪能できます。
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- この記事を書いた人
- 北川 まな
- 娯楽雑誌編集部を経て現在はフリーランスWEBライター。 育児をしながらイベントMCとライターの二足のわらじを履いて活動しています。 子どもの頃から本を読むのが好き、今でも活字を読むことが生活の一部、同時に自分でも文章を書くのが好き。とにかく活字が好きです。 MC、リポーターに経験を活かしてインタビュー記事と取材記事が特技。 「企画・取材・執筆」などを複数のメディアで行っています。
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