シンコール株式会社のフロアタイル「PASO」をご存知でしょうか?
複層ビニル床タイルならではのメリットが得られるだけでなく、独自のコンセプトに基づいた高いデザイン性が魅力的な床材です。
お家をリフォームしたり、ご自身が所有する賃貸物件を建てたりする際に迷いやすいポイントが床材選び。
今回はシンコールのPASOにおける特徴や施工事例と共に複層ビニル床タイルの特徴やメリットも解説していますので、ぜひ床材選びの参考にしてみてください。
目次
シンコールの「PASO」とは
「PASO(パソ)」とは、シンコール株式会社が販売している床材シリーズの名称です。
最新のトレンドを取り入れたデザインで住宅から店舗、オフィスまで様々なニーズに対応しています。
素材としては「複層ビニル床タイル」に分類され、商品点数は計293点と非常にバリエーションが豊富なことも魅力です。
PASOのデザインは、大きく分けて以下の4つが展開されています。
- パターン:空や獣、爬虫類など地球上に息づく躍動感がコンセプト
- メタル:金属がもつ輝きや味わいをリアルに再現
- ストーン:大らかで優雅な表情、または自然界の荒々しさを感じる石の質感を表現
- ウッド:長い年月をかけて育まれた温かみのある木の質感を再現
絵画を思わせる複雑な色彩のデザインから、自然素材の温かみと安心感があるデザインまで幅広く揃っています。
なお、シンコールの床材は他にも住宅用をメインにしたクッションフロア材「Ponleum(ポンリューム)」や機能性に優れた「SINCOL FLOOR(シンコールフロア)」といったシリーズもあります。
当社賃貸物件における「PASO」施工事例
当社が提供している賃貸物件「シエスタデュオ西武柳沢エルプエブロ」では、シンコールのPASOを採用しています。
カテゴリは「ウッド」で、「エイジドアッシュ MW-1564」です。
全体的に渋みのあるブラウンが特徴的で、自然素材のような木の温かみが感じられます。
タイルごとに木目や色合いの表情が豊かなこともポイントで、ビニル床タイルとは思えないハイクオリティな仕上がりです。
落ち着いた風合いで安心感がありつつ、ホワイトカラーの壁紙によって引き立つデザイン性でインテリアのコーディネートが楽しくなりそうです。
複層ビニル床タイルの特徴とは?単層との違いについて
先述の通り、シンコールのPASOは「複層ビニル床タイル」という素材で、ホモジニアスタイルとも呼ばれます。
複層ビニル床タイルとは、バインダーの含有率が30%以上となっているタイル材のことを差します。
バインダーはビニル樹脂に、それを柔らかくするための可塑剤と加工時の劣化を防ぐ安定剤を加えたものです。
表面に粒状のチップをプレスして仕上げたタイプと、プリントシートなどを積層したタイプがあります。
複層ビニル床タイルのメリットは、以下の通りです。
- 柔軟で耐久性に優れている
- 摩耗や薬品にも強い
- 色彩が鮮明に映えるのでデザイン性が高い
柔軟性に優れており、複雑なデザインカットがしやすいので仕上がり加工の変更にも対応可能なことは嬉しいポイントです。
ただし、気温や室温の変化による寸法変化率が高いため温度管理に注意が必要という特徴もあります
単層ビニル床タイルとの違い
複層ビニル床タイルと似た素材で、「単層ビニル床タイル(コンポジションタイル)」というものもあります。
単層ビニル床タイルはバインダーの含有率が30%未満のビニル床タイルを指しており、それ以外に大きな違いはありません。
複層ビニル床タイルと同様に耐摩耗性や耐薬品性に優れていますが、バインダーの含有率が少ないため柔軟性があまりなく、欠けやすいことが特徴です。
価格は複層ビニル床タイルの場合、デザインによって幅がありますが単層ビニル床タイルは全体的に安価なものが多く見られます。
コストパフォーマンスの高さや施工性の良さがあるため、住宅よりは事務所や学校などに使われることが多いです。
PASOは施設・住宅の幅広いニーズに応えるハイクオリティな床タイル!
複層ビニル床タイルはデザイン性の高さや複雑なカットも可能にする、柔軟性に優れた床材です。
中でもシンコールの「PASO」は、最新のトレンドを取り入れた多彩なデザインで室内に躍動感や安心感を与えてくれます。
賃貸物件において入居者様の満足度を高めるには、機能性はもちろん時代に合ったニーズに応えるデザイン性も重要です。
ハイクオリティな質感のPASOは、そのどちらも満たしてくれる床材と言えます。
- この記事を書いた人
- 浦野 瞳
- 様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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