ガスが止まる原因とは?自分で再開する方法や確認方法を解説

ガスコンロやお風呂など、ガスは生活のあらゆる場面に欠かせないエネルギーです。

日に日に寒さが増してくるこの季節、突然ガスが止まってしまったらつい慌ててしまうことでしょう。

まずはガスが止まってしまった原因を見つけ、それに適した対処法で再開することが大切です。

今回はガスが突然止まってしまう原因や確認方法、自分で再開する方法などについて詳しく解説します!

突然ガスが止まった!その原因とは?

ガスが止まってしまう原因としては、主に以下の2つが挙げられます。

原因①:ガス料金を滞納している

ガスが止まってしまった際にまず確認しておきたいポイントが、料金を滞納しているかどうかです。

通常、都市ガスは約2ヶ月にわたり料金を滞納したらガスの供給が停止されます。

一方でプロパンガスは支払期限から20日を過ぎると、すぐに供給が停止されてしまうのです。

口座振替ではなくコンビニ支払いをしている場合は払い忘れている可能性が高いため、支払い状況を確認しましょう。

原因②:マイコンメーターの安全装置

マイコンメーター(ガスメーター)の安全装置が作動して、ガスが止まっていることもあります。

マイコンメーターは常にガスの流量を監視しており、以下のような異常を検知すると自動的にガスが止まります。

・長時間の使用・ガス漏れ

・大きな地震(震度5以上)の発生時

・その他の原因によるガス圧力低下

地震などの非常事態でなくとも、長時間の料理でガスコンロの火をつけっぱなしにしていたり、うっかりお風呂でお湯を出しっぱなしにしていたりするとガスは止まってしまいます。

料金を滞納していないにもかかわらずガスが突然止まった場合は、マイコンメーターの様子を確認してみましょう。

マイコンメーターの確認方法

マイコンメーターには様々なタイプがありますが、プロパンガスの場合は液晶表示で状況を知らせるタイプ、都市ガスの場合はランプの点滅で知らせるタイプが多いです。

マイコンメーターが原因でガスが止まっているかどうかは、液晶表示やランプを確認すれば判断できます。

 

屋内・屋外のガス機器をすべて止めたうえで、以下のような表示が出ていないかを確認しましょう。

状況 表示
長時間の使用による停止 Ⓐ+Ⓒ+「ガス止」またはランプ点滅
ガス漏れによる停止 Ⓒ+「ガス止」またはランプ点滅
大きな地震による停止 Ⓑ+Ⓒ+「ガス止」またはランプ点滅

 

なお、上記以外の表示やガス漏れ、ガス臭さを確認したらマイコンメーターには触らずガス会社に相談しましょう。

自分でガスを再開する方法

料金の滞納が原因でガスが止まった場合は、速やかにガス料金を支払って再開の手続きを行いましょう。

滞納による供給停止は事前にその旨を知らせる通知書が届くため、通知書に記載された通りの方法で支払います。

通知書や払込書を紛失した場合は、ガス会社に直接連絡をすれば対応してもらえます。

 

一方でマイコンメーターの安全装置が作動してガスが止まった場合、「ガス止」の表示またはランプの点滅を確認してから以下の操作を行えばガスを再開できます。

マイコンメーターの復帰操作手順

  • 液晶表示のマイコンメーター
  • ①屋内・屋外すべてのガス機器を止める
  • ②画面横にあるボタンを押す
  • ③画面に「L」が表示されたらガスを使わず1分待つ
  • ④「L」の表示が消えたら復帰完了
  • ランプ表示のマイコンメーター
  • ①屋内・屋外すべてのガス機器を止める
  • ②復帰ボタンにあるキャップを左に回して外す
  • ③復帰ボタンをゆっくりと押して手を離す
  • ④ガスを使わず3分待つ
  • ⑤ランプの点滅が消えたら復帰完了

賃貸でガスが止まったら勝手に対応しても良いのか

賃貸住宅でガスが止まった場合、マイコンメーターのボタンを押せば自分で復帰させることは可能です。

しかし、ガスが漏れている場合の操作は危険なため自分での対処はおすすめできません。

 

また、ボタンを何度か押しても復帰しなかったり、マイコンメーターに異常がなくてもガス機器が使えなかったりする場合は注意が必要です。

プロパンガスが切れている、ガス器具そのものが故障しているといったトラブルの可能性があります。

 

ガス器具を含め、賃貸住宅は設備故障の際自分で修理を依頼すると費用が自己負担となる場合があります

ボタン操作でガスが復帰しない、自分での操作が不安…といった場合は必ず管理会社にトラブルがあった旨を伝えて対応してもらいましょう。

ガスが止まる原因や再開方法を把握してトラブルに備えよう

ガスが止まった際、マイコンメーターの操作ですぐに解決できることがあります。

まずは「料金を滞納していなかったか?」「ガス漏れがないか?」を確認したうえで、マイコンメーターの表示を見てみましょう。

ただし賃貸住宅の場合は無理に自力で解決するよりも、管理会社やオーナーへ連絡した方が安心です。

 

ガスが止まった原因によってはその日に解決できない場合もあるため、備えとしてカセットコンロや電気ケトルなども用意しておくと良いでしょう。

この記事を書いた人
浦野 瞳
様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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