湯はりとはなに?追い炊きとの違いは?使い方・適温にできないなどの原因は?

給湯器の機能の一つ「湯はり」。正しい使い方をご存知ですか?

追い炊きと間違われることもある「湯はり」。違いが分かると、どのような時に使う機能か分かります。

湯はり機能でできること、操作のやり方を本記事で解説します。

湯はりが途中で止まるなど、気になる症状の原因と対処法も合わせてご紹介します。

湯はりとは

空の浴槽に自動でお湯を溜める機能のことです。

浴槽の半分・満杯など、お湯の量を調整できる場合もあります。

搭載された機能や使い方は、機種によってそれぞれです。

給湯器の取り扱い説明書は、相当古い機種でない限りネットで見ることができます。

給湯器の機種番号をチェックし、該当する説明書をご確認ください。

機種番号は、リモコン本体に書いてあるものが多いです。

追い炊きとの違い

追い炊きは、浴槽に入れたお湯を温めなおすことです。

湯はり機能の使い方

台所・浴室どちらのリモコンからも操作可能です。

以下の手順で湯はりできます。

今回は、リンナイのもので紹介します。

  1. 浴槽に排水栓をする
  2. 「湯はり」スイッチを押す
  3. お湯の蛇口を開ける  ※「お湯を入れる準備ができました」などのお知らせがあるものは、お知らせがあった後に
  4. 湯はり終了のお知らせ
  5. 蛇口を閉める
  6. 湯はりスイッチを押す

スイッチの明かりが消えたことを確認してください。

メーカーによって細かいやり方は違うかもしれないので、慣れるまでは説明書を読みながら操作すると安心です。

湯はり前に排水栓でふさぐ、適量になったら自動でストップして知らせてくれるなど、大まかな流れやポイントは変わらないはずです。

不具合が疑われた時

  • お湯の温度を低く感じる
  • 湯はりが途中で止まる
  • お湯が出ない
  • エラーコードが出た

上記は、故障を疑う方が多い事例です。

それぞれの原因・対処法をご説明します。

設定温度よりお湯の温度が低く感じる

ワンレバー式混合水栓・サーモスタット式混合水栓の場合、湯はりが終わってお湯を止めた後、少量の冷水が出たままになることがあります。

冷水が混ざることで、お湯を冷たく感じます。

お湯を止めた後に冷水が出るのは、異常ではありません。

湯はり終了のお知らせ後、すぐに混合水栓のハンドルを締めると、冷水が出てお湯の温度を低く感じることを避けられます。

 

設定温度が低い、冷水側が開いているなども、温度を下げる原因です。

設定より湯はり量が多くなる原因にもなります。

 

リンナイでは、ワンレバー式混合水栓・サーモスタット式混合水栓の場合、湯はり前に温度を最も高温に設定するようお願いがされています。

お湯の温度・量を安定させるためです。

 

※ワンレバー式混合水栓:ひとつのハンドルでお湯の温度・量を調整できる水栓

※サーモスタット式混合水栓:温度の上限を制限する装置が組み込まれた水栓

一方のハンドルで温度調整、もう一方でお湯を出したり止めたりする

湯はりが途中で止まる

気温が高いと給水温度も高くなり、設定温度より高いお湯を少なめに張ることがあります。

お湯の温度を低く感じるのと同様、異常ではありません。
水を足し、適温・適量に調整してください。

お湯が出なくなった

スイッチで湯はりすれば、湯はりは自動で終わります。

ところが、蛇口を閉めないとお湯が使えなくなります。

浴槽以外を含む全ての蛇口が開いていないか確認してください。

全ての蛇口を確実に閉めてから、湯はりスイッチをオフにします。

「蛇口が開いていませんか?」

「全ての蛇口を閉めてから湯はりスイッチを押してください」

などの音声が流れるはずです。

音声ガイダンスに従って操作をしてみてください。

エラーコードが出た

湯はりできない時、エラーコードが出る場合があります。

取扱説明書にコードの原因と対処法が書いてあります。

説明書に従い対応してください。

専門業者の手配が必要そうな症状なら、管理会社にご連絡ください。

管理会社に出たエラーコードは伝えておくと、原因が特定できるため早く対処できる可能性が高まります。

湯はりとは自動でお湯をはる機能

設定した温度・量のお湯を浴槽に溜めるのに湯はりは便利です。

ただし、湯はり終了のお知らせ後すぐに蛇口を閉めない、外の気温が高すぎるなどは、温度や量に違和感を覚えることも。

不具合が全て異常とは限りません。

修理が必要と思われるエラーコードが出たなどの時には、管理会社にご相談ください。

この記事を書いた人
星脇 まなみ
2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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