普通のゴミと違って、あまり出すことのない粗大ゴミ。
市区町村によって処分方法も違うため引越しの度に戸惑いますよね。
この記事では、粗大ゴミの処分方法と、処分申請が遅くなってしまった時の対処法、オーナー様向けにそもそも粗大ゴミを置いていかれない対策方法をお伝えします。
目次
粗大ゴミの処分方法、回収サービス
粗大ゴミの回収は以下の5通りがあります。一つずつ方法と特徴を見てみましょう。
①行政に回収してもらう
お安く処分できる方法ですが、市区町村により処分方法が異なります。
ここでは例として東京都の処分方法でお伝えします。
電話で粗大ゴミ専用ダイアルに連絡して家の近くまで収集してもらう方法と自分で所定の収集所に持ち込む方法があります。
申請時に回収日時と処分手数料を言われるので、その料金のシールを入手し(コンビニ等で販売してます)粗大ゴミに添付して敷地内に指定の日時までに出しておきます。
物にもよりますが、椅子等の小物は200円〜ベッドなど大型の物で2000円位で収集してくれます。
②家電量販店で回収してもらう
新しい家電を買い替える際に古い物の引き取りサービスをしている家電量販店もあります。
その際「家電リサイクル法」に基づいた一定の料金を支払う必要があります。事前にリサイクル券を購入しましょう。
詳しくは回収してくれる家電量販店に聞くのが確実でしょう。
③引越し業者に回収・処分を依頼する
引越し見積りに来て貰った時に、処分品を伝え回収を依頼することも出来ます。
状態がいい物や木製の家具などは買い取ってくれる引越し業者もありますよ。
3点までは無料で処分してくれる、などのサービスもあります。
もちろん、出来ない物や有料で回収などもあり、引越し業者により異なるサービスなので見積り時にかかる費用はしっかり明確にしましょう。
④不用品回収業者に依頼する
回収までの手間が少ないのが特徴です。電話一本で申込むことができ、都合が良い日に回収を依頼することができます。基本的に作業はすべて業者が行ってくれるため、自分で運び出すことが難しい場合などに便利です。建物が傷つく心配もなく、重たい荷物でも安心です。
しかし、処分費用が高価なのがネックなポイント。
以前私が処分品を依頼したところ、行政サービスでは500円のマットレスが、回収業者は3000円でした。
⑤フリマサイトにて中古販売する
大きな粗大ゴミでも梱包搬出配送込みのサービスが出来るフリマサイトもあります。
まだ使用できる大型の物はフリマサイトで出品してお小遣いゲットしてもいいでしょう。
ただ、引っ越し日までに確実に配送完了出来るよう、前もって出品が必要です。
念のため売れ残った時のために、処分方法も考えておかなければなりません。
粗大ゴミ処分が退去日に間に合わない!!そんな時の対処法
行政の粗大ゴミ回収サービスに申請したものの、回収日は行政側の都合で決められるため、引っ越し日に間に合わない時があります。
申請して2〜3週間後、混んでいる時は約1ヶ月後の日にちを指定されこともあります。
その他、上記5通りの処分方法全て何らかの理由で回収してもらえず、退去日に間に合わなかった時の対処法をお伝えします。
ズバリ、新居に持って行く。
これにつきます。
新しい部屋に不用品を入れるのは気が乗らないのも分かります。
しかし、退去する部屋に放置する訳にもいきませんよね。
放置した場合は処分費用が請求される可能性もあります。
それなら、新しい部屋に持っていき、その地域で指定された方法で処分する方がトラブルなくスムーズです。
確実に粗大ゴミを処分して残置物ゼロにする未然防止策
「退去後に残置物がある、、。これはどうすれば!?」なんてことは避けたいですね。
粗大ゴミは出し慣れていないゴミの一種なので、残置物として残されるケースも多々あります。
残置物を未然に防ぐために、気をつけるポイントをお伝えします。
退去申出の時に早めに粗大ゴミの申請するよう忠告
管理会社から一言言ってもらうのもいいです。
事前に「粗大ゴミが出るようだったら、行政のサービスに申し込むと安く回収してくれます。遅くとも退去の2-3週間前には連絡してください。」と、申し込む期日を明確にしてあげると良いでしょう。
残置物があった場合は処分費用を支払ってもらう旨も伝えておくことも効果の高い防止策になります。
引越し日や退去立ち会いの時に念押し
粗大ゴミが残りそうな場合は、「残置物処分費用が発生してしまうから新居に持って行ってゆっくり処分してはどうか」と提案を兼ねた念押しをしておきましょう。
残置物は所有者の物なのでオーナー様が勝手に処分してはいけないものなので後々困ることになります。
最後の顔合わせの時にしっかり確認しておきましょう。
▼関連記事:残置物を見つけた時の対処法はこちらの記事をご覧ください
粗大ゴミ、しっかり処分して気持ちよく新たなスタートを切ろう
いかがでしたか?
昨今、物件のオーナー様と入居者様が直接顔を合わせるような賃貸物件の数は多くはありません。
そんな双方の間に入る私たち管理会社のスムーズな退去に繋がる知恵の共有でした。
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- 菊地 はる
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