暮らしに必要な明るさって、実は決まっていることをご存知ですか?
その空間で何をするかという目的も大切です。
寝室であれば橙色電球で暗め、勉強部屋であれば脳を活性化させるよう白色電球で明るめ。など。
賃貸部屋で考えると、その空間では”暮らし”そのものを意識した明るさが必要です。
さらに、明るい印象の部屋の方が申し込み率が高い傾向にあります。
しかし、やみくもに明るくすればいいと言うものでもありません。適切な明るさというものがあります。
この記事では各部屋の広さに適した明るさを表を用いて説明していきます。
所有している物件に合う照明の明るさを知りましょう。
目次
ワットw(電力数)とルーメン(明るさの数値)のちがい
電球を買い替える時、ふと思うのが「何Wの電球にするか」だと思います。
そして、ルーメンという言葉は聞き珍しいものではないでしょうか?
それぞれの言葉の意味を理解していきましょう。
【ワットとは何か】
ワットは消費電力を意味します。
実は、これまでよく使われていた白熱電球は消費電力に応じて明るさが変わるため、ワット数が電球の明るさの基準にもなっていました。
しかし、昨今よく使われるLED電球は、少ない消費電力で強い明るさを実現できます。
そのため、白熱球と同じ〇〇ワットと同じ判断基準でLED電球を購入して同じ電気に取り付けると、想像と違う明るさの照明になってしまいます。
【ルーメンとは何か】
ルーメン(lm)とは明るさを示す単位の1つです。
ルーメンは「光束(こうそく)」とも言い、光源から放たれる光の量を表します。
少ない消費電力で強い明るさを実現できるLED電球は今まで慣れ親しんでいたワット(消費電力を表す)では、適切な明るさを表すことが出来ません。
そのため、明るさを示すルーメンがLED電球には使われます。
部屋の広さとルーメンの早見表
では、いざ部屋にLED電球を取り付ける時、どのくらいの明るさが最適なのでしょうか。
部屋の広さに適したルーメン数の早見表を作ってみました。
部屋の広さ | 4畳 | 6畳 | 8畳 | 10畳 | 12畳 |
必要ルーメン数 | 2200〜3200lm | 2700〜
3700lm |
3300〜
4300lm |
3900〜
4900lm |
4500〜5500lm |
部屋が広くなるにつれて、LED照明に必要なルーメンの数値も大きくなっていきます。
照明器具のデザインなどによっては明るさに差が生まれることもあります。
希望の明るさのLED照明を買うには、何を見ればいい?
それでは、いざLED照明を買う時、何を見ればいいでしょうか?
- 〇〇畳用
- 〇〇lm
- 〇〇W相当
などの記載があるはずです。
1番分かりやすいのは畳数ですが、畳数表示が無い場合は、lmの表示を見て部屋の畳数に合ったものを選ぶと良いでしょう。
部屋の雰囲気や壁・カーテンの色や素材でも明るさ感は変わります。
暗い壁紙の部屋や、ご高齢の方の入居するお部屋などは、明るさは1段階大きいものにしてもよいでしょう。
6畳の部屋に8畳用の器具をつけるなど、一周り広い畳数の照明を選んで普段は調光して使うのも賢い選び方です。
適した明るさの照明で入居率UP!明るさを確かめるにはショールームに行こう
適した明るさは物件の印象をよくします。
実際に、SUUMO等物件情報サイトの写真をみて暗い印象があると内見の申し込みの数が少なくなります。
内見時にもお部屋が暗いと申し込みを頂きづらいです。
共用部分も外灯に虫がたまっていないか、汚れて暗くなっていないか確認してメンテナンスすることが満室経営には重要です。
購入前にショールームなどで明るさを見に行くと確実なものが購入できます。
見え方を確認できるオーデリックショールームは明るさの検討にも使えます。
- この記事を書いた人
- 浦野 瞳
- 様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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