デザイナーズ賃貸とは?満室、収益アップを狙う作り方のポイント、注意点、準備

デザイナーズ賃貸という名前で入居者募集がされている賃貸住宅は物件情報サイトではたくさん見つかります。

しかし、掲載してあるお部屋は千差万別。

では、デザイナーズ賃貸とは何でしょうか?

この記事では、満室にできるデザイナーズ賃貸を作る方法を解説します。

デザイナーズ賃貸とは?

まず、デザイナーズ賃貸とは何でしょうか?

リクルートが運営する賃貸情報サイト、SUUMOでは建築家が設計したものを「デザイナーズマンション」と定義しています。

Lifull Homesでは、明確な定義はないと記載があり、Goodroomでは建築家やデザイナーがコンセプトを決め、外観や内装にこだわりを持って仕上げられた物件と記載があります。

大手賃貸情報サイトでもこのようにバラつきがあるようにデザイナーズ賃貸の決まった定義はありません。

言葉の印象は時代によって変わる感覚的なものですが、お部屋探しをしている人にとってはデザイナーズというと外観的な美しさのある物件という印象を持ちます。

デザイナーズ賃貸で収益を得るためのポイント

一方デザイナーズというと、見た目ばかりで使いにくいという印象を同時に持たれがちです。

見た目が良く入居付けができたとしても、住みにくければ短期で退去されてしまいます。

そうなると合計の空室期間が延びるだけでなく、管理会社に支払う成約手数料も余計にかかってしまいます。

また、デザインをよくするために建築費をかけすぎてしまっても利益を圧迫し、賃料収入が始まった後の手残りの減少につながります。

デザイナーズ賃貸で収益を得るためのコツは2つ。

ポイント

・住みやすい家を作り短期退去を防ぐこと

・建築費をかけすぎないこと

短期退去されない物件の作り方

最初のポイント、「住みやすい家を作り短期退去を防ぐ」ためのコツは下の3つです。

建築計画のポイント

①量産型の仕様/住宅設備にしないこと

②他のものよりより良い仕様/住宅設備であること

③一つ一つ建物を企画する際に、見込み入居者がどのような人なのかと、それに合わせたデザインコンセプトを考えること

マーケティングの観点から、入居見込みのある人たちの属性、好み、ライフスタイルを調査しそれに合わせたデザインコンセプトを作れば需要に合うお部屋を作ることができます。

設備も適当にではなく、機能とデザイン性を備えたものを選ぶと運用後の修理費の節約につながります。

建築部材やカタログは度々更新されています。

何年も同じ部材を使い続けるのではなく、日々見直しを行いその住宅に合ったものを一つ一つ選んでいくことが重要です。

注意点

デザイナーズ賃貸を計画するときの注意点はこの2つです。

ポイント

・見た目に寄りすぎず機能美も追及すること

・長期使用に耐えられる強さと修繕のしやすさがある設備を選ぶこと

賃貸住宅は入居者が代替わりしながら住宅、設備が長く使われるものです。

そのため長年使っていてもすぐ壊れたり配管が詰まったりしないものを、修理が可能なものを好んで選ぶことが住みやすさと賃料収入の両立には大事です。

施工会社や建築会社が建築だけ行い、管理を行わない場合で多いのは建物がデザインに寄りすぎていて設備が壊れた場合の修繕ができなかったりとエコではないことです。

作った会社は売って終わりなので運用後の修繕のことを考慮せずに建築を考えます。

結果、運用後のメンテナンスにお金がかかってしまい、収入を左右する羽目になってしまうのです。

建築時と管理後の収益バランスを求めるなら、建築も管理も行っている会社に任せておくと良いでしょう。

管理を自分が行うこととなればメンテナンスに手間がかからないものを選ぶはずです。

デザインの良い住宅を作る秘訣

デザイナーズ賃貸住宅に肝心なデザインの良い住宅を作る方法は、美の知識をためておくことです。

具体的には、世の中に既に存在するものの中で作りたいものに近いものをイメージできるようにしておきます。

例えば、街並みを表した建物を作りたいなら国内外の街並みについての知識を蓄えておくことです。

そのイメージの中から素材や仕様を決めていきます。

見た目だけではない使いやすさのある設備を選ぶ方法は少々専門的で、住む人の生活イメージをすることです。

住みやすさは、生活導線やどのくらいのスペースが必要なのかがキーとなってきます。

こちらはある程度の建築の経験値が必要でしょう。

まとめ

デザイナーズ物件の特徴は見た目の美しさがあることです。

しかし、見た目が美しくても使いにくい物件も世の中には存在します。

住みにくいと短期退去となってしまい収益によくありません。

見た目だけではなく、収益のコストパフォーマンスにもデザインにもこだわった住みやすい建物を作ることがデザイナーズ物件で成功する秘訣です。

この記事を書いた人
賃貸知識BANK編集部
不動産市場や投資に関する情報を専門的な視点で解説しています。資産形成や投資戦略に役立つコンテンツを実務的な目線でお届けします。
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