先日橋本駅の住みやすさについての記事を執筆しました。
その際にもチラッと触れたリニア中央新幹線。
話題になって少し時間が経ち、皆様の興味関心は少し薄れてきていませんか?
開業予定の2027年まであと3年!
我々の暮らしがどんどん便利になること間違いありません。
この記事では、
- •リニアモーターカーとは何か
- •計画されている停車駅と所要時間
- •交通網の開発による不動産の変化
- •現在の工事状況
の3本仕立てでリニアモーターカーについて調査したことをお伝えします。
工事状況の章では、工事が難航している理由も共に執筆しておりますので、気になる方はご確認ください。
目次
リニアモーターカーとは?
リニアモーターカーとは、磁気浮上式鉄道の一種です。
車両を浮上させる磁気浮上方式に加えて、磁力を利用して直線的に走行する高速鉄道のことをいいます。
従来の鉄道では、車輪と軌道の間に摩擦が生じることで、高速走行時に空気抵抗や騒音が発生するため、速度向上に限界がありました。
しかし、リニアモーターカーは、磁気浮上によって車両を浮上させ、磁力によって直線的に走行するため、車両が軌道に接触する部分がなく、空気抵抗や騒音が低減され、高速走行が可能になります。
最速時速505キロの圧倒的な早さと騒音問題が解決出来る一石二鳥の鉄道です。
さらに、高速での安定性が高く、急カーブでも安定して走行できるため、地震に強く、環境にも配慮した鉄道技術として期待されています。
リニアモーターカーの停車駅と所要時間
27年に開業される予定の東京~名古屋間では、次の6駅が設置されることになっています。
- 東京都ターミナル駅(品川駅)
- 神奈川県駅(橋本駅)
- 山梨県駅(甲府市大津町付近)
- 長野県駅(飯田市上郷飯沼付近)
- 岐阜県駅(中津川市千旦林付近)
- 名古屋市ターミナル駅 (名古屋駅地下)
名古屋〜大阪までの停車駅は現在未定ですが、37年には、大阪まで延伸される計画になっています。
リニア停車駅周辺は、都市としての発展、開発が計画されることになるでしょう。
相模原市の橋本駅周辺も更に住みやすく、賑わいのある街になりそうですね。
現在のところ、分かっている駅間の所要時間は以下の通りです。
- •東京〜名古屋最短40分 (のぞみ90分)
- •東京〜大阪間が最短67分 (のぞみ1時間50分)
新幹線【のぞみ】の半分の所要時間です。
料金は其々+700円、+1000円で乗れるそうです。
かなり通勤や出張での選択肢の幅が広がり、より暮らしにも変化が出てきそうですね。
交通網の開発による不動産の変化
不動産の価値や魅力には、交通網が大きく関わっています。
交通網が充実している場所は、通勤や通学、買い物などが便利であるため、需要が高まります。
そのため、交通網が充実している地域の不動産は、高い需要となり、高い価格で取引されることが多いです。
また、将来的に交通網が充実する見込みがある場合は、将来的な価値が期待され、投資価値があるといえます。
橋本駅は現在でも【神奈川の北の入口】と呼ばれるほど都心への交通アクセスは良好と言えます。
リニア新幹線の開通により、橋本〜品川間が約5分、橋本〜名古屋間が約35分で直結した時、不動産価値は大きく変貌することが予想されます。
本当に2027年に開業出来る?工事の進捗状況はいかに!
橋本駅の工事も着実に進行しています。
令和4年3月時点で、掘削工事真っ最中で駅の影がうっすらと分かるようになりました。
堀削工事とは、地表面より下の構造をつくるために土を掘って別の場所に搬出する工事です。
掘削工事で地下の階層や基礎躯体など地面より下にくる建物のスペースを地下に作っているようなイメージです。
各駅の進捗具合は随時更新されますので、こちらのページをご参照ください。
東海道新幹線の延伸計画として建設が進められていますが、進捗具合は予定よりも遅れている状況です。
その主な原因として以下のようなものが挙げられています。
- ・建設コストの高さ
- ・地元住民の反発
- ・建設地の地質条件の厳しさ
特に、トンネル部分の建設においては、地質が複雑で、地震などによるリスクも高く、建設が難航しているとされています。
また、通過点の静岡県では、水問題で工事の着工ができていない状況です
工事により、人や自然、産業にあたえる影響が大きいため、静岡県は工事の着工に渋りを見せているのです。
政府や地元自治体、関係企業などが協力して解決に向けて取り組んでいるところですが、予定時期の2027年に開業するのは難しそうです。
リニアモーターカーの実現に期待!2027年が待ちきれない!
リニアモーターカーが完成したら、東京〜大阪間は67分で移動が可能とのこと、飛行機よりも高い利便性がかなり期待できますね。
リニアモーターカー停車駅でもある橋本駅の話題と人気が沸騰しそうです。
問題解決しながら、今後の工事が滞りなく進捗することに期待です!
- この記事を書いた人
- 菊地 はる
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