気づいてる?新たな不動産表示規約による賃貸情報の変更点:変更前と変更後の比較

賃貸経営を行っているオーナー様の中には、SUUMOなどの賃貸情報サイトを確認したときに、「そういえば、最近表記が変わっているな」と思われた方もいらっしゃると思います。

実は、2022年の9月に不動産表示に関する規約が約10年ぶりに変わりました。

執筆現在、変更から約1年経ちました。

今回は賃貸における不動産表示規約の変更点を、変更前と後で比較しながら分かりやすくお伝えします。

変更点①朝のラッシュ時の所要時間の明示

〜改定前〜

「通勤時の所要時間が平常時の所要時間を著しく超えるときは通勤時の所要時間 を明示すること」

〜改定後〜

「朝の通勤ラッシュ時の所要時間 を明示し、平常時の所要時間をその旨を明示して併記できる」

 

この変更で

「A駅からB駅まで通勤特急で35分(平常時は特急で25分)」

など実際に朝の通勤にかかる時間の表示をしなければならなくなりました。

物件を探している人の立場からすると、「通勤で利用する駅から30分以内で物件を探している」といった場合の所要時間が分かりやすくなりました。

変更点②建物の出入り口を起点として駅までの所要時間を記載すること

〜改定前〜

これまで最寄り駅や最寄りの施設までの物件の起点が明確ではなかった。

〜改定後〜

「物件の起点について、マンションやアパートについては、建物の出入り口を起点 とすることを明文化すること。」

今回の変更で「建物の出入り口を起点とすること」が明文化されました。

 

また、これまで「最寄り駅等から物件まで」の徒歩所要時間を明示することとなっていましたが、今回の改正で、「物件から最寄り駅等まで」と表示するように、表示の起点が変更となっています

起点が明確化されたことによって、曖昧だった所要時間が実際に生活をする上での誤差がなくなりますね。

変更点③未完成物件でも条件を満たせば他の物件の画像を広告に使用できること

〜改定前〜

建物が未完成の物件の広告では「規模、形質及び外観が同一の他の建物の外観写真」に限り表示を認められていた。

〜改定後〜

「未完成物件でも以下の条件を満たせば他の物件の画像を広告に使用できる。

・ 取引する建物を施工する者が過去に施工した建物であること

・ 構造、階数、仕様が同一であること

・ 規模、形状、色等が類似している」

 

条件に該当すれば、他の建物の外観写真を広告表示できることとなりました。

これにより、入居者側が未完成の物件のイメージをつかみやすくなりました。

この場合、実際の物件と異なる写真を使う上で注意点があります。

当該写真を大きく掲載したり、別物件の写真を使用している旨の注意書きをしなかったり、取引する建物だと誤認されるような表示をしてはいけないことになっています。

変更点④乗換えが必要な時はその旨を記載し、所要時間に乗換えに要する時間を含めること

〜改定前〜

「乗換えを要するときは、その旨を明示すること」

最寄駅から主要駅までの電車での所要時間について乗り換えが必要となる場合は、これまで乗り換えの待ち時間が含まれない表示でも問題ありませんでした。

〜改定後〜

「乗換えを要するときは、その旨を明示し、所要時間に乗換えに概ね要する時間 を含めること。」

今回の改定で乗り換え時の「待ち時間も含めること」となりました。

表記に決まったフォーマットはありませんが、例として次のように記載されることがあります。

「最寄りのA駅からC駅まで30分~33分」

(B駅で●●線に乗り換え。上記所要時間には乗換え・待ち時間を含む。乗換え待ち時間 5分~8分)

これにより、実際に住んでみて”想像と違った”というギャップを無くすことができます。

出退勤は毎日の事なので、予想以上に時間が掛かることは日常生活のマイナス要素になってしまうので、良い改定ですね。

変更点⑤入居可能時期を明記すること

 

これは、変更点というより新たに追加された必要な表示事項です。

インターネット広告の必要な表示事項として「入居可能時期」が追加されました。

これにより、まだ人が住んでいる物件でも、退去の日が分かっていれば逆算して入居可能時期を記し、募集をかけられます。

あなたは何個気づいた?不動産表示規約

いかがでしたか?複数ある変更した規約で賃貸に関するところに焦点を当てて解説してきました。

あなたはいくつ気づいていましたか?

不動産表示規約の変更に伴い、広告を見る入居者側がより分かりやすくなるというメリットがあります。

表記が分かりやすくなることで、入居物件を迷っている人も即決しやすくなるでしょう。

生活のニーズをしっかりと満たす物件は、入居者の心を掴み、短期間での引越しを検討しなくなるという空室対策にも繋がります。

この記事を書いた人
菊地 はる
「運用する」カテゴリの最新記事