賃貸需要の調べ方。今後の動向・需要の高い賃貸の特徴は?

賃貸需要はご自身でも調べることができます。

需要のある物件の特徴と今後の動向を知ると、人気のエリアでニーズの高い収益物件を所有できます。

  • 今後の賃貸需要
  • 賃貸需要の調べ方と注意点
  • 需要のある賃貸住宅の特徴

上記が分かる記事となっています。

賃貸需要はどうなる?

1都3県を見ると需要の見込める地域が変わると予想されます。

都心の需要は下がり、それ以外は上がりそうです。都心一極集中でなくなりドーナツ化減少になるのではと思われます。

 

理由としてリモートワークや時差通勤などが進んでいることが挙げられます。

賃料は上がり、一過性かもしれませんが電気代やガス代も高くなっている一方、賃金は変わっていないことも影響しています。

家賃相場などが上がっているにもかかわらず給料が変わらなければ、家賃の支払いが大変と感じる人も出てくるでしょう。

家賃の支払額を変えないために都心部より賃料の安い地域に住む人が増えています。

 

新型コロナがきっかけで郊外の人気が上がってきて、今も続いています。実際、郊外の土地の値段は上がっています。需要が供給を上回っているためです。

郊外に土地を持っていると賃貸経営で有利に働くと考えられます。

賃料の値上がりなどが続くと、都心に残れる人・残る人は限られます。

リモートワークなどが広がっているとは言え、都心に残りたい人はいるはずです。都心に住み続けたい方は家賃を抑えるために狭い部屋を選ぶと予想されます。

都心は広い部屋だから埋まるとは言えないということです。一方、地方は狭い部屋だと埋まりにくいです。

 

ただし、都心までのアクセスと部屋の広さはある程度の所で天秤にかけられると思われます。現在都心に住んでる方が、都心に出るまでに2時間以上かかる地域の戸建てを借りることは想像しにくいためです。

賃貸需要の調べ方

ポータルサイトで確認できます。at home、suumoなどで流通数を見ると、物件数が多いか少ないか分かります。

ポータルサイトでは相場と絶対数を見てください。良い物件は動きが早く絶対数が少ないため、人気が高く需要があると予想できます。

 

仲介会社に需要を聞くという手もありますが、購入・建築を検討している地域に詳しい方に聞くことがポイントです。地域に詳しい方の見方は参考になります。

不動産業界にいればこれまでの流れを知っているため、今後の動向を予想しやすいというのはあります。

ところが、プロと一般の方が得る情報に違いはなくなってきていて、特定の地域で不動産を探している一般の方のほうが詳しいことも珍しくありません。

注意点

需給バランスを見るのに活用できるヒートマップだけを鵜吞みにしないことです。

ヒートマップは統計のため、自分の目・感覚でニーズはありそうか調査することも大切です。人通りや治安、日当たりなどは現地に行かないと分かりません。

需要の高いアパートの特徴

市況によってニーズは変わるため仲介会社に聞くことをおすすめします。

傾向としては広い部屋の需要が高いです。相場より安ければなお人気の物件となります。

 

ただし、広い部屋の物件を建てられるかどうかは別問題です。

広くて良い設備が付いていれば客付けしやすいですが、建築費が高くなるため収益性が低くなります。

30坪の土地に戸建てと集合住宅(6部屋)を建てる場合のシミュレーションをしてみます。

15万円で戸建てを貸すなら家賃収入は15万円ですが、1部屋6万円の集合住宅が満室になれば6万×6部屋=36万円の収入となります。

 

収益としてほしい利率、手残りが出て住みたいと思ってもらえる部材選び、建物のデザインのバランスが重要です。

 

建築費との兼ね合いはありますが、ワンルームより1LDKなど部屋数の多い居室の需要が高いです。

 

ただし、需要の高い部屋にした結果、収益率が低いと失敗と言えます。

需要の高い部屋にすると利回りが下がるという壁に当たります。部屋を狭くして居室を増やしても、空室率が高いのは良くありません。

利回りと建築費、需要と供給のバランスを見ながら計画することが求められます。

収益率の高い賃貸物件は需給・利回り・建築費のバランスがポイント

賃料などの値上がりを考慮すると、1都3県は郊外の人気が高くなりそうです。

面積が広い、部屋数の多い物件は需要がありますが、収益性は低くなってしまいます。

需要と供給、利回り、建築費の兼ね合いを見ながら、ニーズの高い物件のプランニングが求められます。

 

この記事を書いた人
星脇 まなみ
2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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