長期にわたる資産運用なら分散投資がおすすめと聞いたことはありませんか?
理由は資産を分散させるメリットにあります。ただし、コツを押さえないと分散投資の良さを活かせません。
本記事では4資産分散など分散投資のやり方とあわせて、分散投資のメリットや注意点を解説します。
目次
分散投資とは
資産を複数の投資先に分けてリスクを分散する手段です。
メリット
収益の安定化を期待できることです。
資産を一括投資すると短期間で大きなリターンを得られる可能性がある一方、大きく損する危険もあります。
異なる値動きをする資産に分散しておくと、マイナスの資産を他の資産でカバーできることから、安定した収益を期待できると言われています。
分散方法
- 資産
- 地域
- 時間
上記を分散させることがリスクの分散につながります。
資産を分散
金融商品によってリスク・リターンは異なります。よって、異なる特徴を持つ資産を運用することがポイントです。
たとえば株式、債券、投資信託、不動産、保険など。
地域を分散
資産価値は国の経済状況などに左右されます。
国の情勢によって資産価値が変わってくるため、複数の地域の金融商品や通貨を保有・運用することでリスク分散を図れます。
たとえば外国株式への投資や外貨建てなどが当てはまります。
時間を分散
市場は常に変動しています。
一気に投資する代わりに定期的に積み立てれば、一時的に大きな価格変動が起きた時の影響を最小限にできます。短期間に資産を一気に失うリスクを減らせます。
「伝統的4資産分散」とは
商品の特徴・地域に応じて4つに分けた金融商品のことです。
たとえば国内株式、新興国株式、国内債券、新興国債券に投資するなどです。
リスクやリターンの大きさ、地域、値動きなどが異なる4種類の金融商品に分散することで、長期的に見た時に安定した収益を期待できます。
分散投資する際の注意点
リスク・リターンを分散できているかなど、定期的に振り返るべき事項はあります。
特徴の異なる資産に分散する
大きさや想定されるリスクの似ている資産のみを保有・運用していても、リスク分散の効果は低いです。
伝統的4資産分散のように、異なるタイプの資産を組み合わせることでリスクを上手く分散させることができます。
ポートフォリオを定期的に見直す
ポートフォリオは金融商品の組み合わせのことです。
資産価値は経済状況などに応じて変わるため、長期間変わらないことは考えにくいです。故に、ポートフォリオをそのままにしておくのは良くありません。
運用益とあわせて特徴の異なる資産に分散できているかも確認しましょう。
投資の目標・目的を明確にする
長期・積立投資は投資のタイミング(時間)を分ける分散投資と言えます。
長期投資は投資期間を長くする手段です。短期的に見ると大きな価格変動が起きていても、長く資産を保有していれば価値が上がることがあります。
積立投資は、自分が設定したタイミング・金額で定期的に投資すること。
長期投資と相性が良く、金融商品の価格が高い時は少ない口数を、安い時には多い口数を購入することで平均購入額が抑えられ、値下がりし続けない限りは運用益を期待できます。
長期・積立投資はリスクを小さくしながら資産運用を進めるスタイルです。
よって、短期間で大きなリターンを狙う方には向かないと判断できます。
将来の資産形成と分散投資は相性抜群!
分散投資はリスクを分散させるために特徴の異なる資産を運用する投資スタイルです。
資産価値が大きく下がるタイミングがあっても、複数の資産を運用していれば将来的にはリターンを期待できます。
大きく損しないためには、リスクやリターン、地域を分けて投資することもポイントです。
長期的な資産運用を始めるなら分散投資を検討してみてください。
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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