毎日一生懸命働いて、手元に入ってきたお金。
働いて貯めたお金を「どこに置いておくか」考えたことはありますか?
人生100年時代の世の中ですが、ずっと増えない低金利の口座においておきますか?
私たちが頑張って稼いだお金。次はこのお金に働いてもらいましょう。
この記事では、運用を始めようと思っている方に向けて、
- 資産運用と資産形成のちがい
- 運用商品6選の解説
を解説していきます。
目次
資産形成と資産運用の違い
「資産形成」と「資産運用」という言葉。
似ている言葉で、よく耳にする機会もあるかと思いますが少し意味が違います。
一から資産を形成することです。
仕事をして収入を得たり、節約したりして手元のお金を増やす意味があります。
自身がすでに保有している資産を運用し、資産を減らさず着実に増やしていくことです。
つまり、資産運用を始めるためには、元手となる資産・お金が必要となります。
資産運用をするためには元手となるお金が必要なため、資産形成をする必要があります。
また、資産運用を行うための目安として、金融資産額が1,000万円を超えるまでは資産形成の時期と捉えて、着実に資産を増やすことに注力していくのが良いでしょう。
資産運用商品にはどんなものがあるの?
いざ資産運用を始めたいと思っても、何から手をつければ良いか分からず難しいと思います。
まずは、運用する商品を知りましょう。資産運用商品には数えきれないほどの商品がありますが、ここでは有名な6種類について概要をお知らせします。
【投資信託】
多くの投資家から資金を集めひとまとめにし、運用会社の専門家が、債券や株式などの金融商品に分散して投資します。
「ファンド」ともいいます。
投資信託による運用は、株や債券、不動産、その他金融資産などに分散して行われるため、リスクを分散しながら運用を行うことができます。
さらに、少額の資金から資産運用を行うことができ、プロの専門家が代わりに運用を行ってくれることから初心者の人でも参入しやすいことが特徴です。
【不動産投資】
不動産投資とは、駐車場やアパート、マンションなどの不動産を購入して運用する手法です。
安定した家賃収入を得ることで将来の不労所得を実現し、年金の不足分を補うことなど目的はそれぞれです。
また譲渡所得という方法もあり、値上がりで不動産価格が購入時よりも高くなったときに売却し、差額分を収益とする運用方法もあります。
【債券】
国や企業などの発行体が、投資家から資金の借入れを行なうために発行するものです。(借用証書)
一定の利息と満期時の元本の返済を発行体が約束します。
ただし、満期前に売却する場合は、そのときの金利情勢によって元本を上回ることも下回ることもあります。
【株式】
企業の資本金を出資証券として分割したものです。
所有者は株主として企業が利益を出せば配当金として受け取ったり、株主総会で議決権を行使するなどの権利を持つことができます。
債券のように満期はないため、売却する場合は市場を通して、その時の時価で売買することになります。
数万円から取得できる株式(ミニ株)もあり、まとまった資金を保有していない初心者の人でも少額から株式投資を行えるようになっています。
【外貨建て商品】
海外の預金や債券、株式などに投資する商品です。
日本円以外の通貨で運用するため、為替相場の動きにより、円ベースでの価格が変動します。
商品自体の値動きと為替の値動きで二重の収益が期待できますが、商品自体の値動きと為替の値動きによる二重のリスクもあります。
更にカントリーリスクもあるハイリスク・ハイリターンの商品といえます。
※カントリーリスクとは投資対象国や地域において、政治・経済の状況の変化によって証券市場や為替市場に混乱が生じた場合、そこに投資した資産の価値が変動する可能性のこと
【保険商品】
保険は、生命保険や損害保険などの身近な金融商品ですね。
その中身は「保障機能」と「貯蓄機能」の2つに分けられます。
確定拠出年金では、貯蓄性に重点を置いた商品が中心となります。
貯蓄型の生命保険は毎月払い込んだ保険料が将来的に返還されることが特徴です。
保険商品によっては払い込んだ保険料の総額以上の金額が返ってくるタイプもあるので、長期的な保障を兼ね備えながらも将来に向けて着実に貯蓄を増やすことができます。
一目で分かる!資産運用商品リスク&リターン
資産運用商品六種類がどのような物かお分かりいただけたでしょうか。
では、自分に合った投資方法はどれにあたるのでしょう。
ここからはより理解を深めるためにそれぞれの商品の特徴を比較しやすい様に表にしてみました。
資産運用商品 | 魅力 | リスク | 向いている人 |
投資信託
ローリスクローリターン |
・少額の資金から分散投資できる
・運用をプロに任せられる |
・手数料が発生する
・元本が保証されない |
少額からでも分散投資をしておきたい人 |
不動産投資
ミドルリスクミドルリターン |
•不労所得を実現できる
•相続税評価額の引き下げによる節税効果がある |
•流動性が低い
•ローンが返済できない恐れがある |
•長期で安定した収入を得たい人
•節税対策をしたい人 |
債券
ローリスクローリターン |
・銀行の定期預金よりも高い利回り
・価格変動が激しくない |
・発行元の信用リスクがある
・売却するタイミングによっては利益が減少する |
•大きな損失を出さずに安定的な収入を得たい人 |
株式
ミドルリスク ミドルリターン |
・期待できる利益が大きい
・投資方法に多様性がある |
・価格変動リスクが大きい
・知識や経験が必要 |
リスク許容度や情報収集力が高い人 |
外貨建て商品
ハイリスクハイリターン |
•海外の高い金利でのリターンが望める
•世界の貨幣で分散投資が出来る |
•為替手数料がかかる
•世界情勢によるカントリーリスクがある |
為替の動きや政治・経済情勢の変化などに敏感な人 |
保険商品
【定額】 ローリスクローリターン 【変額】 ハイリスクハイリターン |
【定額】
・所得税や住民税の節税効果がある ・定期預金より利回りが高い 【変額】 解約時の返戻金や満期保険金を大きく増やせる可能性がある |
【定額】
・途中解約すると元本割れの可能性 ・為替リスクがある 【変額】 運用に失敗すると返戻金や満期保険金が減額する恐れがある |
【定額】
資産運用に不慣れな人や長期加入できる人【変額】 •返戻金や保険金を増やしたい人 ・保険料を低く抑えたい人 |
将来のライフプラン実現に向けて、最適な運用・形成方法を選ぼう
資産形成と資産運用は、将来のためにどちらも必要です。
また、資金や目標によって適した方法が異なります。したがって、それぞれの資産運用の特徴を理解したうえで自分に合った方法を選ぶことをお勧めします。
- この記事を書いた人
- 菊地 はる
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