社会貢献したいと思ったら1人でもできることはたくさんあります。
活動の主催者や参加者にならなくても、より良い社会につながります。
本記事ではまず、社会貢献とはどのような活動を言うのか、ボランティアと違いはあるのか解説します。
次に、個人が気軽に始められることを9つ紹介していきます。
目次
社会貢献活動とは
個人や団体が行う、社会の利益になるための活動です。
ボランティアも、社会や誰かのためになるために行われる点で社会貢献の一種と言えます。
ただし、社会貢献活動は無償で行われる行為だけを指すわけではない点でボランティアと違います。
たとえば、障がいのある方の雇用、環境に配慮した製品開発など、企業活動が社会貢献につながっているケースもあります。
令和元年度「市民の社会貢献に関する実態調査」によると、2018年にボランティア活動に参加した人は回答者の17.0%、寄付をしたことのある方は41.3%でした。
ボランティア以外も社会貢献になるのであれば、自分でもできることがありそうと思えたのではないでしょうか。
社会貢献は行動に移す側にもメリットがあります。
たとえば、いくつになっても視野を広げるチャンスを得られること。
活動を通して、年代やバックグラウンドなどが異なる多様な人と出会えます。
新しい人との出会いは新鮮で、これまで知らなかったことを吸収できるきっかけになります。
社会貢献活動の種類
個人でできるもの、企業や団体ができるものとさまざまですが、どの活動も3種類のいずれかに分類できます。
- 人的支援
- 物的支援
- 資金的支援
人的支援は個人・従業員・職員自身で活動を行うことです。
災害ボランティア、社外向けの講座開催などが該当します。
物的支援は所有する物・サービスなどを提供することです。
発展途上国や被災地に物資を送る、自社の福利厚生施設を地域の方に開放するなどが当てはまります。
資金的支援はNPO法人といった地域貢献活動を行う団体に寄付することです。
個人でもできるもの
企業も社会貢献に携わっていると聞くと、大量の物資を送るなど大がかりなものを想像されるかもしれません。
しかし、募金箱への募金なども立派な社会貢献です。
募金のように個人でできることはたくさんあります。
本記事では9つ紹介します。やってみたいと思えるもの・関心のあるものが見つかると幸いです。
被災地支援
がれき撤去や炊き出しなど被災地での活動の他、寝泊まりする場所や現地まで行く手段の確保が難しくてもできることはあります。
募金や必要とされているものを送るなども支援の形です。
寄付
社会貢献している団体への寄付に限らず、書籍や古着といった物の寄付も社会貢献です。
寄付金は所得税や住民税の控除対象です。
募金、クリック募金
おつりをレジ横の募金箱に入れるなどは、無意識のうちにしているだろう社会貢献のひとつに挙げられます。
子ども、福祉、医療のためなど、団体によって活動は異なります。
「社会貢献したい」と思ったのをきっかけに、どのような支援を行っているか調べた上で、特に関心を持った団体に募金するのも良いかもしれません。
クリック募金は、キャッシュレス派で現金をあまり持ち歩かないという方におすすめです。
クリック募金を実施しているサイトで指定されたバナーをクリックすると、協賛企業がご自身の代わりに寄付する仕組みです。
募金額はクリック数に応じて決まります。
献血
治療や手術などで輸血が必要な方のためにできることです。
健康な16~69歳の方なら協力できます。
ただし、採血の種類によっては男性は17歳から、女性は18歳からとされています。
女性は54歳までしかできない種類の採血もあります。
65歳以上の方は、65歳になる日の前日までに採血したことのある方に限られます。
犬・猫などの保護
ペットとして飼われていた動物たちが、捨てられたり虐待されたりといった問題に心を痛めている方は少なくないと思います。
動物の殺処分を減らす取り組みへの協力は、人と動物が共生する社会づくりに貢献できます。
動物好きな方なら、ご自身が保護犬・保護猫の里親になりたいと思う方もいるのではないでしょうか。
しかし、自宅で飼うのが難しい方もいるかと思います。
自宅で飼えなくても、保護犬・保護猫の譲渡会のボランティアに参加する、保護動物に関する活動を行う団体への寄付など、できることはたくさんあります。
フェアトレード商品や就労支援品の購入
フェアトレードとは発展途上国の原料や製品を適正価格で継続的に購入し、生産者の生活改善と自立を目指す貿易の形です。
フェアトレード商品は、経済的基準・社会的基準・環境的基準の3つの基準からフェアトレードを守っていると見なされた製品です。
フェアトレードを広めるため、フェアトレード商品には「国際フェアトレード認証ラベル」が貼られます。
就労支援品は障がいのある方の就労施設で製造・販売された製品です。
購入することで障がいのある方と施設の支援につながります。
チャリティーイベントへの参加
収益の一部、または全額を寄付や物的支援に充てることを目的に開催されるイベントに参加したり見に行くことも、社会貢献になります。
チャリティーラン、コンサート、オークションなど、あらゆるイベントが開催されています。
食糧・モノ・資源を大切にする
無駄遣いしない心がけが社会貢献につながっているかもしれません。
本当に必要なものか・長く使えそうか考える前に、何となく惹かれたからと買ってしまうと、あまり使わないものを購入しかねません。
気に入らないものでも誰かに譲ることができれば、必ずしも無駄とは言えません。
ところが、譲り先がなければ、十分に使っていなくてもいつか捨てることになり、非常にもったいないです。
買うものを厳選して長く使うことは、環境問題への取り組みと言えそうです。
スーパーやコンビニに行くと「手前からお取りください」といった掲示を見ることが増えたのではないでしょうか。
ビュッフェでも「食品ロスにご協力ください」との案内を目にすることが増えました。
食品ロスも環境には良くありません。
使い切れる量の食材の購入、食べきれる分だけを注文するなどは、食品ロスの削減に貢献できます。
水・電気・ガスを使い過ぎないことも、環境にやさしい行動と言えます。
街の清掃
街をきれいにすることは、住民の方々に安心して生活できる環境を提供することに役立ちます。
ゴミの落ちていない街は美しく、気持ちよく生活できそうと感じられます。
きれいな街ではポイ捨てしにくいです。
一方、ポイ捨てされたゴミがそのままにされ続ければ「自分が捨てても問題ないだろう」という人が現れるかもしれません。
街中にゴミが散乱していると良い気がしないだけではなく、街の治安悪化を招きかねません。
ゴミが放置されたままだと人の目が少ないと思われ、犯罪が起こるリスクが高まるためです。
美観と防犯の2つの面から地域の環境を良く保つことは、住みやすいまちづくりへの協力と言えます。
社会をより良くするためにできることは必ずある!
「社会の役に立ちたい」という思いからとった行動は、些細なことでもより良い社会の基礎になっています。
ボランティアや金品の寄付など、社会貢献活動は数多くあります。
参加した活動や社会貢献している企業・団体の活動をSNSなどで発信し、多くの人に社会貢献について知ってもらうのも、社会貢献の一環です。
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- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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