都内は人口が多いだけに賃貸のニーズが集中しており、家賃相場も高いため安定的な利益獲得に期待ができるというメリットがあります。
しかし、人口の多さに比例して土地の広さが限られてしまっているのが現状です。
都内のような狭小地でも賃貸経営を成功させるには、「コンパクトな間取りで快適な暮らしを実現できる物件づくり」を意識することが大切です。
そこで今回は、狭小地のアパートなら導入をおすすめしたい設備を4種類ご紹介します。
どれもコンパクトな間取りで快適な暮らしを実現し、入居者のニーズを満たせる設備となっていますのでぜひ参考にしてみてください。
部屋干し設備
ベランダがない物件はお手入れの手間が省ける反面、洗濯物はどこに干そう…と不安に感じる入居者もいます。
そんな悩みを解決できるのが、「部屋干し設備」です。
部屋干し設備は様々なタイプがありますが、コンパクトな物件であればスポット型が適しています。
スポット型は天井から物干し竿を差し込める金具が吊り下げられており、シンプルかつスマートな形状なのでスペースを消費しません。
また、洗濯物を干す以外にも吊り下げ型の装飾を引っかけたり、クローゼットの代わりにするなど幅広い用途に使えます。
特に1人暮らし用物件の入居者は仕事で外出する方も多く、防犯などの理由から部屋干しの需要が高い傾向にあります。
スペースを取らず部屋の見た目にも影響しないスポット型の部屋干し設備なら、部屋干し派な入居者の満足度向上につながること間違いなしです。
ロフト階段
1人暮らし向けアパートでよく見かけるロフトつき物件は、限られた広さの物件でもお部屋の空間を最大まで活用できるため人気が高いです。
一方でロフトはハシゴが設置されていることが多く、デッドスペースが生じるうえに、足を踏み外して落下する危険性が伴うという点がデメリットとされています。
しかし、ロフトの中には階段で昇り降りできるタイプもあることはご存知でしょうか。
ロフト階段は足場がしっかりとしているため安全に昇り降りしやすく、メゾネット物件のような感覚で使用できます。
また、スマートプラスの「ロフティ」というロフト階段は引出し・ハンガーラック・ボックスなどの収納設備が一体化しています。
ロフトの安全性・大容量の収納という2つの面から、価値ある物件として入居者へアピールすることが可能です。
壁面収納
狭小地のアパートで収納スペースを重視した間取りにすると、居住スペースが狭くなる恐れがあります。
居住スペースを消費せず、なおかつ収納を増やす設備として有効なのが「壁面収納」です。
近年は壁面収納を活用し、オブジェ感覚で物を見せながら収納するスタイルに注目が集まっています。
賃貸住宅では後付けが難しい壁面収納を備え付けることで、インテリアに感心のある入居者の満足度向上に期待ができます。
また、居住スペースに圧迫感を与えず収納ができたり、デッドスペースを活用できたりといった点もメリットです。
造作収納棚
壁面収納は一般向けの製品が多く、耐久性に不安を感じるオーナー様もいるのではないでしょうか。
その場合、建築会社に相談のうえ造作収納棚を作ってもらうという手もあります。
間取りや広さに合わせたオリジナルの収納棚を設置することで、狭小地アパートの貴重な居住スペースを十分に確保しながら収納力向上も実現できます。
入居者の快適な暮らしを叶える造作収納棚は、「使いやすい場所」「必要な容量」を加味しながら取り付け位置・形状・大きさを決定することが大切です。
当社の提供物件に取り付けた造作収納棚のアイデアも参考にしつつ、収納という面でもアプローチをして物件に付加価値を高めてみてはいかがでしょうか。
狭小アパートの空室対策なら設備にこだわること!
賃貸需要の高い都内はコンパクトな土地が多く、賃貸経営を成功させるには狭くても快適に暮らせる空間づくりを心がけることが大切です。
特に生活に関わる設備の選定は重要で、入居者層のライフスタイル・趣味嗜好にマッチした設備なら入居者の満足度向上・空室率の低下につながります。
良質な生活の維持に効果的な設備を上手に使い、限られた空間を無駄にせず、他物件との差別化を実現しましょう!
- この記事を書いた人
- 浦野 瞳
- 様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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