これを読めばあなたも石膏ボードの通!!壁や天井の建材「石膏ボード」を解説

建築では必ずと言ってもいいほど使われるのが「石膏ボード」耳にしたことがある言葉かもしれません。

ではその石膏ボード、どんな機能を果たしているのでしょうか。

そもそも石膏ボードとは?

石膏ボードは建築物の壁や天井などに用いられる板の事です。石膏を中心に両面を石膏ボード用の原紙で挟み、板状に成形する事で作られています。

別名をプラスターボード(PB)とも呼びます。図面やお見積書などで「PB12、5mm」などの記載があると、この石膏ボードの事を表しています

ちなみにマニアックな情報をお伝えしますと、国土交通省に認められている正式名称は「せっこうボード(石膏が平仮名)」または「ジプサムボード(gypsum-board)」なんです。ゆえに通の方は「GB12.5mm」なんて記載するケースもあります!そしてこれを見たあなた!「GB」を理解している通の一人です!

石膏自体は脆いのですが、石膏ボードを作る時に厚紙で型を作ってから石膏を流し込んで固めます。その時厚紙の繊維に食い込んで、紙の繊維と一体化しながら固まるので非常に丈夫な素材となります。厚紙と石膏が結合しているので、面の力は非常に強くなるのです!

また石膏は硫酸カルシウム2水和物の為多量の結晶水を含んでいます。その数約21%!その為に熱や炎に晒されると、この水が蒸気として空気中に放出されるのに伴い熱を吸収してくれます。なので耐火性に大きく貢献してくれる、そんな優秀な建材なのです。

ちなみに石膏は骨折した時のギブスや歯医者さんで銀歯や金歯の型としても使われています。

CMでおなじみ「タイガーボード」

シエスタシリーズの石膏ボードは、石膏ボードの日本国内最大手(シェア70〜80%)の吉野石膏さんの「タイガーボード」を使用しております。

「タイガーボード」に因み虎を模した着ぐるみキャラクター


(吉野石膏CMより)

こちら見覚えございませんでしょうか?長年に渡りTVCMで放映されているので見た事ある方もいるのではないでしょうか!

17世期にアメリカで発明された石膏プラスターの塗り壁。その後北欧で、「可燃性の木材を石膏で防火被覆する」現在のスタイルが発明され1902年石膏ボードが完成。その石膏ボードを日本で初めて製造したのが「吉野製造石膏所(現・吉野石膏)」なのです。正式に製造・販売されたのは1922年(大正11年)からだそうです


(吉野石膏CMより)

住居には欠かせない石膏ボード

石膏ボードは建築物の壁や天井などに用いられる板です。

防火のために重要な役割を果たします。

この記事を書いた人
北川 まな
娯楽雑誌編集部を経て現在はフリーランスWEBライター。 育児をしながらイベントMCとライターの二足のわらじを履いて活動しています。 子どもの頃から本を読むのが好き、今でも活字を読むことが生活の一部、同時に自分でも文章を書くのが好き。とにかく活字が好きです。 MC、リポーターに経験を活かしてインタビュー記事と取材記事が特技。 「企画・取材・執筆」などを複数のメディアで行っています。
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