建物ってどうやって作られてるの?〜日本古来から伝わる在来工法について〜

建物がどの様に建てられているのかご存じですか?

普段何気なく工事現場をよく目にしますが、中で何が行われて建物が作られていくのか、実際あまりイメージがつきませんよね。

今回は、建築を行う当社が、建築工法の一つ在来工法を解説します。

日本の建築工法は2つ

日本の建築の工法は現在大きく二つあります。

一つ目は柱や梁を立てて骨組みを作りそこに屋根などを付けていく在来工法(在来軸組み工法)

二つ目は柱は無く、床や壁、天井などの板貼り合わせて作っていく枠組み壁工法(ツーバイフォー)

根本的な家の作り方から違います。

弊社が建てるシエスタシリーズ在来工法を採用しております。

ではその在来工法はどの様にして建てられていくのでしょうか。

在来工法の建築の流れ

在来工法は日本に昔からあった伝統工芸を簡略化・発展化させた建築方法です。

工事の流れをまとめると以下の通りになります。

①基礎を作る

②土台を据える

③柱(通し柱・菅柱)を立てる

④梁(胴差・床梁・軒桁・小屋梁)を架ける

⑤筋かいと火打を設ける

⑥小屋組を設ける

⑦野地板・間柱・まぐさ・窓台を設ける

⑧屋根葺き・壁防水・開口部を設ける

⑨内外装の仕上げをする

完成!!

このように在来工法は、柱・梁・筋かいなどの軸組を「線」で構成するのが特徴です。

地震の力や風圧の力は建物を横から水平に押す力ですが、この在来工法は柱と梁で囲まれた部分に斜めの材「筋かい」を入れて建物を大きく損傷したり倒壊するのを防いでいます

在来工法のメリット・デメリット

先ほどご紹介した通り在来工法は台風や地震などの横からの圧に強くできています。

また、間取りの自由度が高く大規模な増改築をしやすい!というメリットがあります。

しかしメリットがあればデメリットもありますよね。

在来工法は技術力が必要な工法で大工の技術や熟練度が求められます。

そして工期がかかってしまう(間取りの自由が利く分、間取りを複雑にすると施工期間が長くなってしまう)というデメリットが挙げられます。

2×4(ツーバイフォー)、在来工法と建築上の違いが分かると街で建築中の建物がどちらの工法か見分けられるようになりますよ。

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この記事を書いた人
北川 まな
娯楽雑誌編集部を経て現在はフリーランスWEBライター。 育児をしながらイベントMCとライターの二足のわらじを履いて活動しています。 子どもの頃から本を読むのが好き、今でも活字を読むことが生活の一部、同時に自分でも文章を書くのが好き。とにかく活字が好きです。 MC、リポーターに経験を活かしてインタビュー記事と取材記事が特技。 「企画・取材・執筆」などを複数のメディアで行っています。
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