デッキやベランダは、暮らしに開放感をもたらします。
ご自身の収益物件にデッキを作り入居されるかたにくつろぎを感じてもらいたいと考えるオーナーさんもいらっしゃるはず。
しかし、いざデッキをつくりたいと思ったら、デザイン・サイズなどと同じくらい、素材で悩む方は少なくありません。
本記事は、デッキに使われることの多い「天然木」と「樹脂木」の特徴を紹介します。
どちらがメンテナンスしやすいか、悩んだ時の選び方のポイントなども解説します。
目次
デッキに使用される主な素材は2種類!
以下の2種類が、木材でできた「ウッドデッキ」で主に使われる素材です。
- 天然木
- 樹脂木
天然木のデッキは、本物の木でつくられます。
樹脂木は、廃木材と樹脂(プラスチック)を混ぜた素材です。
「人工木」「合成木材」「再生木」などとも呼ばれます。
その他、新素材のサーモウッドというものもあります。
本来なら外部環境に弱い木材を高温処理してつくられます。
タイルを使用した「タイルデッキ」もあります。
掃除が簡単で汚れがつきにくいのが特長です。
火にも強いので、バーベキューなど火を使う予定のある方も安心です。
表面が濡れると滑りやすい、表面温度が夏は熱く冬は冷たくなりやすい点に注意が必要です。
天然木と樹脂木のメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
天然木 |
|
|
樹脂木 |
|
熱くなりやすい |
樹脂木は耐久性がある分、天然木より長く使えそうと思う方もいるかもしれません。
しかし、天然木の耐用年数が樹脂木より短いとまでは言い切れません。
天然木の寿命は木の種類によって異なるためです。
たとえば、「サイプレス」の耐用年数は15年ほどと言われています。
ヒノキなら20年ほどです。
ウッドデッキの素材選びに迷ったら?
ウッドデッキと言っても、本物の木と樹脂で特徴は異なります。
故に、ウッドデッキにするなら、「質感」「メンテナンス」どちらを重視したいかで選ぶ素材が変わります。
重視する点 | おすすめの素材 |
---|---|
|
天然木 |
|
樹脂 |
デッキのデザインで選ぶなら、形と色のどちらにこだわりたいか考えてみてください。
複雑な形のデッキを考えているなら、天然木の方が実現できる可能性が高まります。
加工しやすく施工性に優れる天然木は、樹脂木では難しい形状もしやすいためです。
樹脂は、天然木よりさまざまな色をつけられます。
色落ちもしにくいので、樹脂木の方が気に入った色を楽しめそうです。
自分でできるウッドデッキの普段のお手入れ
天然木も樹脂木も、雨風や日ざしの影響は避けられません。
汚れなどをそのままにしておくと、劣化が早まります。
デッキを長く使うには、日頃のメンテナンスが大切です。
自分でもできるお手入れ方法を紹介します。
1.砂ぼこりをこまめに取り除く
部屋が空室になったタイミングで掃き掃除をするなど管理会社と連携するのも手です。
2. コケを取り除く
デッキブラシでこすって落とします。
3.季節が変わったら水洗い
水が行き渡って流れで汚れが落ちるよう、デッキブラシなどで軽くこすります。
落ちない汚れは、中性洗剤を使います。
落とせないほどの汚れのこびりつきを防ぐには、気づいたら雑巾やブラシで取るようにすることが大切です。
デッキは材質選びで管理の手間が変わる
デッキに使われる素材はいくつかあります。
天然木か樹脂木かでも、メリットと使用する際の注意点は異なります。
木によって使いやすい・使いにくいも変わるので、本物の木にするなら木の種類も慎重に選ぶことが重要です。
入居者様にどのようにデッキを使用してもらいたいかを考え、使い方に合うものを選んでみてください。
部屋の外からの美観を高めるのに、植栽も有効です。
▼入居付けが◎になる植栽計画についての記事もご参考ください!
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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