賃貸物件の借り方とは?契約の流れや必要なものなど徹底解説!

新年を迎えてから、進学や就職を機に1人暮らしの準備を始める方も多いのではないでしょうか。

賃貸物件を借りるには、準備・お部屋探し・契約などの流れをある程度理解したうえで計画的に進めていく必要があります。

しかし、初めての1人暮らしは分からないことも多く「何から始めればいいの?」と不安に感じるものです。

そこで今回は、賃貸物件を借りる流れについて詳しく解説していきます!

契約に必要な物や初めての賃貸物件選びで失敗しないためのコツもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

賃貸物件を借りる流れと期間の目安

賃貸物件を探し始めてから入居に至るまで、1~2ヵ月程度かかるケースが一般的です。

実際に賃貸物件を借りるまでにどのようなことをすれば良いのか、おおまかな流れを理解しておくと安心して引っ越しをすすめられます。

①希望の条件を整理する

まずは家賃・エリア・部屋の間取りや広さ・建物(アパートやマンション)など、自分が希望する暮らしに合った条件を整理していきましょう。

家賃については、「月収の3分の1以下」が目安と言われています。

ただし収入と家賃におけるベストバランスは人によって異なるため、ご自身の収支を確認しながら無理のない家賃の物件を選ぶことが大切です。

②物件探しと内見

希望の条件が固まってきたら、それにマッチした物件を探します。

主な探し方としては、インターネットの賃貸物件情報サイトで条件を元に絞り込み検索をして、気になる物件があったら取り扱っている不動産会社に問い合わせて訪問…という流れとなります。

もちろん、不動産会社に直接訪問して相談しながら物件を探しても問題ありません。

不動産会社への訪問後は「内見」で物件に足を運び、お部屋の様子を実際に見て確かめます。

③申し込みと入居審査

住みたい物件が見つかったら、不動産会社を通じて入居申し込みの手続きをしましょう。

その際、家賃を問題なく支払える能力はあるか?周辺住民とトラブルを起こさない人か?などを判断する入居審査が行われます。

詳細は後述しますが申し込みには「申込金」の他、物件によっては連帯保証人の身分証明書や収入証明書などが必要な場合もあります。

④重要事項説明と賃貸借契約

入居審査を通過したら、不動産会社で「重要事項説明書」「賃貸借契約書」に署名と捺印をします。

重要事項説明書とは、賃貸契約を結ぶ際の条件を細かく記載した書類のことです。

不動産会社側(宅地建物取引士)は賃貸借契約を結ぶ前に、重要事項説明書の内容を入居希望者へ伝える義務があります。

重要事項説明書の内容をしっかりと確認のうえ問題がなければ、署名捺印をして契約完了です。

⑤入居

契約手続きを終えたら物件の引き渡しとなり、お部屋の鍵が渡されます。

入居日に合わせて荷造りや引越し業者の手配、電気・ガス・水道などの手続き、住所変更手続きなど、引っ越しに必要な準備を行いましょう。

賃貸契約に必要なもの一覧

賃貸契約を結ぶにあたって、様々な書類や費用が必要となります。

事前に必要なものを確認のうえ準備し、手続きをスムーズに済ませましょう。

・契約者と入居者全員の住民票(3ヵ月以内に取得したもの)

・契約者の身分証明書

・契約者の印鑑

・契約者の収入証明書類(源泉徴収票や確定申告書の写しなど)

・連帯保証人の承諾書、収入証明書類、実印など

・申込金(家賃1ヵ月分の手付金、前家賃、敷金礼金、損害保険料、仲介手数料など)

・車検証の写し(物件の駐車場を利用する場合)

申込金に関しては、総額で家賃の4~6ヵ月分程度かかる場合が多いです。

加えて、引越しにかかる費用も考慮しながら予算計画を立てましょう。

初めての賃貸物件選びで失敗しないコツ

賃貸物件選びから契約までの流れを理解していても、何の考えもなしに契約を急いでしまっては失敗に終わる恐れがあります。

初めての賃貸物件選びは費用も時間もかかる大きなイベントなので、失敗しないためにも以下のコツを意識しましょう。

物件の希望条件に優先順位をつける

駅チカ・角部屋・余裕のある間取り・築年数・バストイレは別…などなど、物件の基部汚条件を上げてみればキリがないという方もいることでしょう。

しかしすべての条件にマッチする物件を探すのは難しく、見つけたとしても家賃が予算を上回ってしまう場合があります。

希望条件の中でも「絶対に叶えたい条件」と「できれば叶えたい条件」で分けるなど、優先順位を付けてみると無理なく住める物件を見つけやすくなります。

複数の物件を内見する

内見の際は、複数の物件に足を運んで比較すると納得のいくお部屋が見つかります。

間取り・設備・建物の共用部分・周囲の環境などをチェックしながら、自分にとってベストに近い物件を探しましょう。

ただし内見に時間をかけ過ぎると、その間気になっていた物件に入居者が決まってしまう可能性があるため注意が必要です。

申込金の取扱いについて確認しておく

入居申し込みの際に支払う申込金の取扱いについては、不動産会社によって異なります。

何らかの事情で申し込みをキャンセルする際、申込金が返金される場合とされない場合があるのです。

そのため、申込金の取扱いに関する規約は事前に確認しておきましょう。

重要事項説明書の内容は必ず確認する

先述の通り、賃貸借契約における重要事項説明書には契約内容に関する詳細が記載されています。

特に「家賃の金額・支払日・支払い方法」「契約期間・更新方法」「退去時の修繕費用」などお金に関わる事項は把握しておかないとトラブルになる可能性が高いです。

長くて面倒だからといってすぐに署名捺印をせず、内容をよく確認したうえで契約を結びましょう。

 

不動産会社によっては契約日の前に重要事項説明書の写しを発行してもらえる場合があります。

可能であれば発行を依頼のうえ、じっくりと読んでみると良いでしょう。

物件探しをスムーズに進めて快適な新生活を始めよう

賃貸物件探しはおよそ1~2ヵ月の期間は必要と考え、余裕を持って準備を進めることが大切です。

まずは情報収集から始め、気になる物件があったらどんどん足を運んで見てみましょう。

入居申込・審査や重要事項説明など慣れない手続きが出てきますが、契約内容や規約といった事項は必ず目を通すことも忘れずに。

これから新生活への準備を始める方々にとって、今回の記事が参考となれば幸いです。

この記事を書いた人
浦野 瞳
様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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