新築とは、工事完了から1年以内の誰も住んだことのない物件を指します。
内装も外観もきれいで、設備が新しいことから、賃料は相場より高めです。
※ただし、敷金・礼金ゼロといった入居促進キャンペーンでお得に入居できる場合はあります。
賃料が高くても、部屋に新しさと快適な設備を求める方なら、新築の賃貸に住みたいと思うはず。
しかし、工事完成後すぐに住みたいとなると、既に入居者のいる賃貸の内見にはない注意点がいくつかあります。
また、引っ越すタイミングによっては、内見できないこともあるかもしれません。
そこで、新築を内見する時に気をつけることと、できない時のポイントをチェックリストと共に紹介します。
新築はいつから内見できるのか、探し方と見つからない時の対処法も解説します。
目次
新築の賃貸を内見する時の注意点
- 内見前にどこまで完成しているか聞いておく
- 汚れると困る服装で行かない
- 素足で内見しない
それぞれの理由をご説明します。
内見前にどこまで完成しているのか先に聞いておく
完成日がずれることがあるためです。
今住んでいる部屋の退去日を、完成予定日と同じくらいにしてしまうと、完成が遅れた時の住まいや荷物の保管が大変です。
新築に引っ越す方は、完成予定日から余裕を持って入居・退去日を決めることをおすすめします。
汚れると困る服装で行かない
完成したばかりの物件は、壁紙や木材の粉が想像以上に残っています。
服に汚れが付着することも考えられます。
汚れが気にならない服や万が一汚れてもお手入れが簡単な服だと、洋服の汚れの心配なく内見に集中いただけると思います。
素足で内見しない
木材や壁紙の乾いた後の粉が残っていると、足にも付いてしまいます。
会社によっては、スリッパを貸していません。
内見時に切らしている場合もあります。
サンダル履きの方は特に、素足で内見することにならないよう、ご自身でも室内履きを持参していると安心です。
新築物件の探し方。いつから内見できる?
ポータルサイトで「新築」「1年未満」を条件にして検索できます。
募集開始は完成2~3ヶ月前から、内見はポータルサイトに掲載された時点でできることもあります。
気になる新築物件が見つかったら、物件を扱う不動産会社に内見できるか問い合わせてみてください。
ただし、設備が全て入り切っていない、クロス・フロアが途中など、部屋の広さを確認できる程度のこともあります。
住む時に近い状態の内装を見たい方は、内見したい日にどこまで完成しているか確かめることもおすすめします。
新築の賃貸を内見できない時に最低限確認すべきことのチェックリスト
入居したい日によっては、完成した状態の部屋を内見できないまま契約することになります。
完成した状態の内見をできない場合でも、最低限確認したいことをチェックリストにしました!
☐外観
☐周辺環境
☐交通量・騒音
☐街にはどのような属性の人が多いか
☐スーパーやコンビニのようなよく行くお店は近くにあるか
☐最寄り駅までの距離・アクセスのしやすさ
☐坂道がある
☐歩道橋を渡らないと行けない
☐間取り
☐設備
☐コンセントの位置と数
仮契約なしの本契約が基本ですが、管理会社によっては完成するまでの間「仮契約」扱いにしてもらえることもあります。
ただし、仮契約中に本契約が入ると、仮契約をしていた人が自動キャンセルとなるケースもあるので、ご注意ください。
仮契約中に自動キャンセルがある場合、不動産会社から必ず説明があるはずです。
内見しない場合に気をつけること
写真と実際の部屋が違いすぎると感じるかもしれません。
たとえば、日当たりが悪く写真より暗いなどです。
内見して新築で気に入った物件が見つからなかったら?
- 部屋に求めるもの・譲れない条件が明確か、条件が細かすぎないか確認
- 「築浅物件」「未入居物件」もチェック
- リノベーション物件の検討
理由をひとつずつご説明します。
部屋に求めるもの・譲れない条件が明確か、条件が細かすぎないか確認
新築物件と言っても、設備・最寄り駅との距離などは異なります。
少しの差で、家賃も変わります。
納得のいく家賃で住みたい新築を決めるには、どのような部屋に住みたいかある程度決めておくことが大切です。
ただし、条件が多すぎると、理想を叶えられる部屋は極端に少なくなります。
- 妥協できる条件・できない条件の洗い出し
- 希望条件の優先順位づけ
上記を経てからポータルサイトで検索してみてください。
ヒット数が多ければ条件を足す、反対に少なければ減らすことで、適度な物件数から比較検討できるはずです。
「築浅物件」「未入居物件」もチェック
築浅物件は新築のように定義はありませんが、築4~5年以内のものを指すことが多いです。
誰か住んだ時点で新築ではなくなります。
しかし、内装も外装もきれいな物件を見つけやすいです。
未入居物件は、建てられて1年経過したものの誰も住んでいない物件です。
どちらも新築に劣らないほどきれいな物件ですが、築年数は経っているので、新築ほど賃料は高くない部屋を見つけやすいです。
リノベーション物件の検討
リノベーション物件は、現代のライフスタイルを送りやすい間取り・設備・水回りに変わっています。
よって、部屋のおしゃれさにこだわる方にはぴったりです。
ただし、建築されたタイミングによっては、耐震基準などが新築ほど厳しくない物件もあります。
耐震性などで不安があれば、必ず不動産会社にご確認ください。
内装が完成していれば新築の内見は通常の賃貸とほとんど変わらない!
新築の賃貸は、ポータルサイトに掲載された時点で内見できることも多いです。
服装に気をつけること、念のためスリッパを持ってくること以外は、内見する時の一般的なポイントを押さえていただければと思います。
内見できない場合でも、本記事で紹介したポイントはチェックをしておくと満足のいく部屋探しになりますよ。
新築は、他の入居者も同じタイミングで入居するので、どのような人が近くに住むか分かりません。
しかし、間取りやエリアからどのような人が多くなりそうかは予想できるので、気になる方は不動産会社にご質問ください。
その他完成予定日など、分からないことはご確認を!
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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