共同住宅にも補助金は使える?新築向けなど3つの限度額・条件をご紹介

条件を満たす新築の共同住宅や適合するための改修工事なら、補助金や助成金を受けられるかもしれません。

賃貸マンション・アパートの建築費や工事費は決して安くなく、建築資材の高騰などが起きればさらに高くなります。

補助金や助成金で負担を軽くできると助かる方は少なくないと思います。

そこで、補助金と助成金の違いを解説しながら、共同住宅で使える補助金・助成金を紹介します。

国・自治体の補助金・助成金について

どちらも公的な資金から出されるため、受け取るには申請・審査が必要です。

 

補助金は件数・金額があらかじめ決まっています。

予算に到達した、枠が埋まったなどがあれば受け取れません。

誰もが貰えるわけではないということです。

助成金は要件を満たせば原則支給されます。

 

両者は明確に分類されているわけではないため、助成金と呼んでいても補助金のような性格のものもあります。

共同住宅に使える補助金

  • 長期優良住宅の補助金
  • 住宅セーフティネット制度の補助金

上記の限度額や条件を調べました。

 

国だけではなく、地方自治体から出ている助成金もあります。

本記事では東京都荒川区の助成金を紹介します。

 

長期優良住宅の補助金

長期優良住宅の認定を受けた共同住宅などの新築・増改築で補助金を受けられます。

それぞれの補助限度額・条件を下記にまとめました。

新築 増改築
補助限度額 110万円/戸 200万円/戸
対象 中小工務店などが整備する木造の長期優良住宅 長期優良住宅に適合するためのリフォームなど

 

固定資産税などの税金の特例、住宅金融支援機構の金利優遇なども適用されます。

 

長期優良住宅の条件や特例の内容などを詳しく知りたい方は、国土交通省の長期優良住宅制度の現状もご覧ください。

住宅セーフティネット制度の補助金

住宅セーフティネット制度に適合する住宅にするための改修と家賃の減額措置を実施した際に受けられる補助金です。

改修工事への支援 賃料を値下げした時の支援
補助率 国1/3

※地方公共団体を通じた支援の場合、国1/3+地方1/3

※限度額50万円/戸

国1/2+地方1/2

※限度額1戸あたり2万円/月

改修工事の内容によっては限度額が加算されます。

 

対象工事などを知りたい方はこちら、住宅セーフティネット住宅に登録できる住宅の基準は下記をご参照ください。

住宅の登録基準

地方自治体の助成金

荒川区は不燃化特区に指定されたエリアにある住宅の解体に助成金を支給しています。

限度額 1平方メートルあたり26,000円、延べ面積500平方メートルまで
対象
  • 昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅
  • 昭和56年5月31日以前に建築された区が危険と判断した非木造住宅

 

対象者の詳細、助成金を受けるまでの流れは荒川区のサイトをご覧ください。

不燃化特区内で古い建物を解体したい方へ

 

東京都内には荒川区以外でも不燃化特区に関する助成金を受けられる区があります。

新宿区の不燃化建替え促進事業について。助成対象・金額から申請の流れまで教えます!

台東区谷中2・3・5丁目地区は不燃化特区!不燃化に協力するともらえる助成金とは?

板橋区不燃化特区の助成金について。条件・金額・申請のポイントを解説します!

助成金の探しかた

  • ポータルサイトで探す
  • 国・自治体のサイトで探す
  • 役所や商工会議所で問い合わせる

補助金ポータルスマート補助金などのサイトでエリアを指定したりキーワード(たとえば「住宅」「不燃化特区」など)を入力し、該当するものがあるかチェックできます。

 

国や自治体のサイトで「補助金」「助成金」「○○(キーワード)」などと入力して検索し、受けられそうか確認していく方法もあります。

賃貸マンション・アパートにも使える補助金や助成金があります

共同住宅の新築や改修工事には膨大な費用がかかります。

補助金や助成金を活用できると、環境にやさしい住宅にしたり、部屋探しに困ることの多い方(たとえばご高齢の方や外国の方など)のためのより良い賃貸をつくりやすいと思います。

 

ご自身の建物でも国や自治体の補助金・助成金を利用できる可能性があります。

補助が下りれば収益にプラスの影響になるので、活用をおすすめします。

この記事を書いた人
星脇 まなみ
2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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