賃貸オーナー様も必見!大学・専門学校の入学と卒業スケジュールを解説

学生をターゲットに入れている単身向け賃貸住宅は、入学・卒業シーズンの空室対策が重要です。

シーズンまでに十分な空室対策ができていないと、来年まで空室が続くという事態に陥ることも珍しくありません。

そのため、オーナー様も大学や専門学校の入学・卒業シーズンを把握しておく必要があります。

 

そこで今回は大学・専門学校の入学と卒業のスケジュールに加え、学生がお部屋探しで重視することの多いポイントを解説します!

学生や単身向け賃貸住宅の経営をご検討中の方、学生の空室対策において基本的な知識から身に付けたい方はぜひ参考にしてみてください。

大学・専門学校の入学スケジュール

大学と専門学校の入学時期は、どちらも4月です。

ただしどちらの学校に入学するか、どの方式で入試を受けるかによって準備を始める時期が変わります。

【大学】受験~入学スケジュール

まず、大学入試の方式には以下の4種類があります。

 

・一般選抜

・学校推薦型選抜

・総合型選抜

・大学入学共通テスト(私立のみ)

上記の入試のうちどれを受験するかによって、大学入試の受験や入学が確定する時期が違います。

出願から入学まで全体のスケジュールを入試方式別にまとめると、以下のようになります。

出願・試験時期が最も早い総合型選抜は9月には受験の準備が本格化し、11月に入学が決定してしまうのです。

学生によっては、年内から物件の情報収集を始めることも珍しくありません。

【専門学校】受験~入学スケジュール

専門学校の場合、入試は以下3種類の方式があります。

 

・AO入試

・一般入試

・推薦入試

大学受験と異なるのは、どの方式も願書受付や入試が翌年3月まで何回かに分けて行われているという点です。

また、AO入試の場合は6月頃から出願とは別に「エントリー」も必要になります。

合格発表の時期は学校によって異なりますが、AO入試や推薦入試の場合は1週間以内、一般入試の場合は2週間以内の発表というケースが多いです。

 

全体のスケジュールをまとめると、以下の通りになります。

ただしどの学校も募集人数に定員があるため、必ずしも3月まで願書受付や入試が行われているとは限りません。

大学・専門学校の卒業スケジュール

大学・専門学校の卒業時期はどちらも3月中旬~下旬ごろになります。

 

大学なら入学から4年後、短期大学なら入学から2年後(医療・看護系は3年制の場合あり)の3月に卒業です。

一方、 専門学校は1~4年制となっており学科によって修業年限が変わります。

 

入学から何年後に卒業・退去するのか、それとも卒業・就職後も引き続き入居を続けるのかは入居者ごとに様々です。

学生向け賃貸住宅の場合、効率的な入居付けを図り在学期間に合わせて「定期借家契約」を採用するところもあります。

ただし定期借家契約には普通借家契約にはないメリット・デメリットがあるため、双方の特徴についてよく把握したうえで検討することが大切です。

 

定期借家契約については、こちらの記事で詳しく解説しています。

学生が物件探しで重視するポイント

学生もターゲットに入れた単身向け賃貸住宅では、学生のニーズを取り入れることも有効な空室対策となります。

特に若い年齢層の物件探しでは、以下のポイントが重視されがちです。

 

・無料で利用可能なインターネットがあるか

・トイレとバスは別か

・防犯設備は充実しているか

 

また、和室よりも洋室、洗濯機置き場は室内に設置するなどトレンドに合った仕様にすることも学生など若い世代の空室対策につながります。

 

とはいえ、やみくもにニーズの高い設備や仕様を取り入れてもコストの増幅により家賃が高くなり、入居付けが困難になる恐れがあります。

ニーズとコストのバランスを考慮しながら、学生が生活しやすい環境を整えていきましょう。

単身者向け賃貸なら学生の入学・卒業時期を見越した空室対策をしよう

多くの大学や専門学校で合格発表が行われる2~3月は、入学を控えた学生だけでなく新社会人や転勤を控えた社会人なども物件探しを始める季節です。

不動産賃貸業における繁忙期と言える時期であるため、その前に物件の設備や入居条件などを見直し、必要に応じて空室対策を行うことを心がけましょう。

この記事を書いた人
浦野 瞳
様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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