ライフプランを見つめ直した時、給与の手取りだけでは貯蓄が心もとないと感じる方は少なくないと思います。
仮に仕事を増やして給与アップできても、体調などを考えるといつか限界が来ます。
不労所得は労働の対価に頼らない資産です。ただ貯金するだけよりも効率的に資産を増やせる可能性のあるものもあります。
もちろん、リスクや注意点が全くないわけではありません。
本記事では6種類の不労所得について紹介します。不労所得とはどのような所得で、得た時に気を付けることも解説しています。
目次
不労所得とは
自分が働かなくても得られる所得のことです。
仕事の対価で得られるものではないため、労働しなくても収入を得られる仕組みをつくる必要があります。
自分で生み出した作品やアイデア、サービスなどの使用・販売で継続的に得られるものも不労所得の一種です。
おすすめの不労所得6種類
6つの不労所得についてどのようにして所得を得られる仕組みなのか、メリットとデメリットやリスク、向いている人とあわせて解説します。
預貯金・定期預金
自分の代わりにお金が働いて資産が増えるなら不労所得と言えます。よって、金融機関への預金で得る利息も不労所得と捉えられます。
元本保証なので預金額を失うリスクはほとんどありませんが、リスクや金利が低いということは大きなリターンは期待できません。
リスクの小さい資産運用から始めたい、お金に働いてもらう感覚を実感したいという方におすすめです。
不動産投資
所有する不動産の賃貸や売却で利益を得ることです。
不動産の購入にはまとまった資金が必要ですが、景気の悪化と共に大金を失うタイプの投資ではありません。
入居中は安定継続収入が手に入ります。
ただし、空室や未払いで収入が入らない、物件の滅失・毀損で高額な修繕費がかかって利益を得られなかったりローンだけが残ってしまうなどのリスクがあります。
仲介や管理は不動産会社に依頼することもできるので、手間や負担を減らしながらまとまった継続的なリターンを望む方におすすめです。
投資信託
多くの投資家から資金を集め、運用会社のプロが国内外の株式や債券に分散投資する仕組みです。
複数の金融商品に投資するためリスクが分散されます。
国内債券のようなリスクの小さい商品を中心に投資することもできます。大きなリターンが欲しいなら、海外株式などハイリスクハイリターンの商品への投資も必要です。
リスク・リターンは投資する金融商品によって異なります。
少額から運用を始められるため、不動産投資を始めるほどの資金は用意できないものの、多少のリスクは許容してリターンに期待したい方に向いています。
株式投資・FX
株式投資は購入した株式が購入時より高い価格で売却できるほど多くの利益が出る仕組みです。
FX(Foreign Exchangeの略)は外国為替証拠金取引のこと。日本円と米ドルといった2つの国の通貨の売買で利益を狙います。
どちらも投資額を短期間で増やせる可能性がありますが、価格変動リスクや為替変動リスク、カントリーリスクなどの影響を受けると資産を一瞬で失ってしまいます。
※変動リスク:買った時より値下がりするリスク
※為替変動リスク:為替レートの変動で換金時に受け取れる金額が購入時を下回ること
※カントリーリスク:国の政治・経済状況で価値が変わること
あらゆるリスクを許容でき、どのタイミングでいくら投資するか自分で責任を持つことができる、短期間でまとまった資産を形成したい方には魅力的と思われます。
暗号資産
インターネット上で通貨のようにやりとりできる電子データを購入し、値上がりのタイミングで売却・現金化できると資産が増える仕組みです。
金融機関を介さないためいつでもスピーディーに取引できますが、価格変動は大きいです。
インターネットに接続していれば時間を問わずスピーディーに取引できること、少額からの運用も可能なことから、資産運用に慣れている方ならすぐに始めやすいでしょう。
印税収入、広告収入
印税収入は書籍や曲の利用に際し作者やアーティストに支払われる著作権料です。
広告収入は動画やブログ、SNSに広告を付けて発信し、広告を見たりクリックしてもらうことで収入を得られる仕組みです。
文章の作成や動画制作などが好きな方は、特技を活かしながら収入を得られる可能性があります。
ただし、多くの人の目に止まらないと収入にはつながりません。
不労所得を得た時の注意点
所得には税金がかかるため確定申告が必要です。
他に本業のある方は、本業に支障をきたさないよう気をつけることが求められます。
副業禁止の勤務先だと収入源によっては認められない手段もあります。始める前に必ず勤務先の規定をご確認ください。
ご自身向きの不労所得は見つかりましたか?
不労所得は知識やスキル、適切な計画などが必要で簡単に得られるものではありません。
しかし、リスクを許容できてご自身の資産形成の目的に合うものが見つかれば、節約や貯金だけよりも効率的に資産を増やせます。
気になる不労所得があれば早めに動き始めると、老後の資金づくりにも活かせます。
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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