暮らしの快適性は窓サッシの種類で決まる!?窓サッシの種類や素材を詳しく解説

住宅に使われる窓サッシには、様々な種類があります。

どのような種類の窓サッシを取り入れるかによって、窓の見た目はもちろん住宅の住み心地も大きく変わるのです。

そこで今回は、窓サッシの種類とその特徴について詳しく解説いたします!

窓サッシに用いられる素材についても記載していますので、是非参考にしてみてください。

そもそも窓サッシとは何?

住宅の窓は、「窓枠」「ガラス」「ガラスを囲む枠」などから構成されています。

ガラスを囲む枠とガラスの間にある建材を「サッシ」と呼ぶのですが、現場におけるサッシの定義は厳密に決められていません。
そのため、最近はガラスとサッシを含めて「窓」や「窓サッシ」と呼ばれることが多いです。

一口に窓と言っても形状やサッシの素材には様々な種類があり、それぞれに適した用途も異なります。
新たに住宅を建てる方、リフォームを行う方は窓サッシの種類も理解しておくことが快適な暮らしを実現するためにも重要です!

窓サッシの種類については、以下より詳しく解説していきます。

主な窓サッシの形状は6種類

先述の通り、窓は住宅の見た目や住み心地を左右する重要な要素です。
採光や通気性などの役割を果たすため、場所によって取り付けられる窓サッシの形状は異なります。

窓サッシの代表的な形状としては、以下の6種類が挙げられます。

引き違い窓

一般的な住宅に多く取り入れられている形状の窓サッシで、2枚の窓をそれぞれ左右に引くことで開閉が可能です。
採光面積が広いため室内を明るくするにはピッタリなだけでなく、窓を開ける幅も調整しやすいという特徴もあります。

上げ下げ窓

海外で使われることが多い形状の窓で、上下にある2枚(または片方)の窓をスライドして開閉させます。
防犯性の高さが特徴で、2枚とも窓のスライドが可能なタイプであれば通気性も優れています。
引き違い窓ほどの開口部を確保できない部屋や勝手口のドアによく取り付けられます。

縦すべり出し窓

縦を軸にして、左右のどちらか一方から窓を部屋の外へ滑り出して開けます。
窓を開く角度は調整可能で、外気を取り入れやすいためリビングやキッチンなどに取り付けると便利です。

横すべり出し窓

横を軸にして外側に開けるタイプの窓で、縦すべり出し窓が90度回転したようなイメージです。
外側から見た際の開口部がほとんどないため、浴室やトイレ、寝室といったプライバシーを守りたいスペースの換気用に適しています。

ルーバー窓

羽状の窓が何枚も並んでおり、ハンドル操作で窓の角度を変えて開閉するタイプです。
開く角度を調整すればプライバシーを守ることもできますが、羽状の窓は簡単に取り外せるため防犯面は注意する必要があります。
面格子などを組み合わせで使うと良いでしょう。

FIX窓

壁にガラスがはめ込まれているタイプの窓で、開閉することはできません。
採光や外の景色を楽しむことに特化しており、四角形だけでなく円形やアーチ形など外見のバリエーションも豊富なので住宅のデザイン性を高めることができます。

▼FIX窓について詳しくはこちら

窓サッシに使われている素材とは?

窓サッシに使われている素材も様々なものがあり、素材によって窓の機能性が変わります。

アルミ

現代日本の住宅の窓に使われることが最も多い素材で、コストが低い上に耐久性が高いというメリットがあります。
ただし熱伝導率も高いため断熱効果には期待できず、結露も発生しやすいです。

樹脂

腐食が起こりにくく、加工しやすい素材となっておりメンテナンスに手間がかかりません。
断熱性も高いため、日本では北海道や東北といった寒い地域の住宅に導入する例が増えています。
アルミよりも耐久性は劣りますが、その分を厚みでカバーしている場合が多いです。

木製

アルミ製のサッシが普及される前の日本ではほとんどの住宅の窓に使われていた素材で、あたたかみのある風合いが特徴的です。
見た目の良さだけでなく、断熱性能も高く結露が生じにくいため現在でも取り扱っている建材店は多いです。
メンテナンスを怠ると腐食や摩耗してしまうため、耐久性はやや欠けます。

複合サッシ

外側はアルミ、内側は樹脂や木…といった、異なる素材を組み合わせたサッシもあります。
それぞれの素材がもつメリットを得られますが、1つの素材から成るサッシと比較すると断熱性や防音性はやや劣ります。

窓サッシは場所に合わせて形状・素材を選ぶべし

窓サッシの形状や素材は、取り付ける場所に適したものを選ぶことが暮らしやすい住宅づくりにおける重要なポイントです。
もちろんガラスの種類、窓に合わせるカーテン・ブラインドの選び方によって断熱性や採光性などの機能も変わってきます。
窓は「部屋が明るくなればいい」「換気できればいい」という漠然とした目的だけで取り付けるべきではない、非常に奥深い世界の広がる建材と言えます!

この記事を書いた人
浦野 瞳
様々なジャンルで執筆経験があるフリーランスWEBライターです。 執筆時はリサーチにリサーチを重ね、複雑な不動産関係の知識も分かりやすくお伝えしています。 読者の皆様に、「痒い所に手が届く記事」と感じていただけていれば幸いです。 住宅やインテリアの情報に対しては特に関心が強く、情報の正確性を高めるため個人的にも勉強をして知識をつけています。 実際に賃貸暮らしを続ける中での経験・所感も活かし、オーナー様・入居者様どちらの視点も考慮しながら情報を発信いたします!
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