賃貸物件でアクセントクロスはあり?賢く経営するためのポイント

賃貸物件の入居率を高めるにあたって、ニーズが高い設備の有無だけでなく物件のデザイン性も無関係ではない要素です。

しかしデザイン性にこだわり過ぎれば、建築やメンテナンスにかかるコストが増幅する恐れがあるという難点も。

そこで、手軽にお部屋の雰囲気を演出する方法として注目を集めている「アクセントクロス」を検討するオーナー様もいらっしゃるかと思います。

今回は、賃貸経営という観点から見た「アクセントクロスの是非」について解説をしていきます!

アクセントクロスとは何?

アクセントクロスとは、部屋の一部分にアクセントとなるデザインの壁紙を貼るインテリア手法のことです。

日本国内における賃貸マンションやアパートの部屋は一面真っ白な壁紙となっていることが多く、それに対し「単調で飽きる…」と感じる方もいます。

 

しかし部屋の一部分に異なる色やデザインの壁紙を取り入れることで、他の賃貸物件とは一味違うおしゃれな空間に演出できるのです。

アクセントクロスの導入は追加で設備を導入する場合と比べて費用もあまりかかりません。

手軽でありながら、ガラッとお部屋の雰囲気を変えられる手法として注目度が高まっています。

 

部屋の印象もまた入居率に関わる要素です。

賃貸経営という観点から見ても魅力的…と思うかもしれませんが、すぐに導入を決めることはおすすめできません。

メリットが大きいように見えるアクセントクロスにも、デメリットが存在するのです。

賃貸経営におけるアクセントクロスのメリット・デメリット

メリット

アクセントクロスを取り入れることで得られるメリットは、以下の通りです。

  • 部屋のデザイン性が高まる
  • 導入にかかるコストは高くない
  • デザインによっては部屋を広く見せることができる

やはり、お部屋のデザイン性を高めて他の賃貸物件と差別化を図りたい場合は有効な手段と言えます。

壁紙は様々な色やデザインがあるので、万人受けする壁紙を選ぶも良し、個性的なデザインでニッチな層を狙うも良し…あらゆる選択肢が広がっています。

デメリット

「低コストでおしゃれ」なアクセントクロスですが、賃貸経営においては以下のようなデメリットも。

  • 壁紙選びに失敗すると逆効果
  • インテリアテイストが限られる
  • 白色の壁紙よりも傷が目立ちやすい

アクセントクロスが空間演出アイテムとしての効果を発揮できるかどうかは、壁紙を選ぶ側のセンスで決まります。

「高級感を演出するために黒い壁紙を選んだら暗い印象の部屋になった」「奇抜なデザインを選んだ結果、入居率が低迷状態に…」といった事態に陥る恐れがあるため注意が必要です。

また、アクセントクロスがあることで部屋の雰囲気が定まってしまうため、自由なインテリアを楽しみたい入居者の方が遠ざかってしまう可能性もあります。

 

さらに、濃い色の壁紙は白い壁紙より傷が目立ちやすく補修も難しいです。

下の写真は当社が管理を引き継いだアクセントクロスをの使われている部屋の様子です。清掃後ですが白い汚れが浮きます。

アクセントクロスを取り入れれば、メンテナンスに手間がかかる可能性があることも意識しなければなりません。

 
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メリット・デメリットから見えてきた「アクセントクロスの是非」

手軽におしゃれな部屋を作り出せるアクセントクロスは、自分の住まいへ取り入れる分にはメリットの方が大きい手段と言えます。

デザインに飽きたり、イメージと違う雰囲気になってしまっても取り返しがつくからです。

 

しかし、賃貸経営においてはまた違った視点からアクセントクロスを見なければなりません。

「如何におしゃれな部屋を作るか」よりも、「幅広い人に受け入れてもらえる部屋を作りつつ、経営者として管理にかかる手間・コストを抑えること」が大切だからです。

 

結局のところアクセントクロスは「是」か「非」かと問われれば、一概に断言することはできません。

取り入れるのであれば万人受けするデザインをアクセントにして、他物件との差別化を図りつつ入居率の低下も防ぐと良いでしょう。

しかしメンテナンスを可能な限り楽にして、入居者にも自由なインテリアを楽しんでもらいたいというのであれば壁紙の統一がおすすめです。

アクセントクロスの是非は、オーナー様の戦略次第で変わります。

壁紙も戦略的に!?デザイン性と管理のしやすさを秤にかけて

アクセントクロスを使い、海外のお部屋のようにモダンでおしゃれな雰囲気を演出したい!と思う方が多いことは事実です。

賃貸経営においても他の物件との差別化につながり、コーディネートに成功すれば多くの内覧者を惹きつけることでしょう。

ただし部屋のデザイン性だけに気を取られず、管理のしやすさも念頭に置いた戦略的な検討がカギとなることもお忘れなく。

 
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この記事を書いた人
浦野 瞳
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