メタバース不動産とは?取引・売買の方法、価格例やバブルと言われる理由を紐解きます

2021年末にメタバース不動産としてわずか1週間の間で日本円にして総額100億円が土地が売買されたというニュースがありました。

実態を持たないデジタル上の土地で100億とは正直危ない話なのかな?と思ってしまいましたが・・・

その実態は一体どうなっているのでしょうか

この記事では、メタバース不動産の取引方法を解説しながら不動産バブルと言われる所以まで紐解いていきます。

サクッと分かる メタバース不動産とは?

「メタバース」とは一言で言うと「仮想空間」の事です。

その仮想空間を使った土地や建物の取引のことを「メタバース不動産」と呼びます。

と、これではざっくりしており分かりにくいですよね・・・

メタバースは、アルファベット表記にすると「Metaverse」。

超越を表す古代ギリシャ語の「Meta」に、世界を表す「Universe」を掛け合わせた造語です。

ニール・スティーヴンスン著書「スノウ・クラッシュ」の舞台、人間がアバターを介してネット空間でやり取りする世界から作られた言葉だと言われています。

要するに、現実世界に身体がありながらも、仮想空間で自分のアバター(分身)が行動できる空間の事です。

身近な例で言いますと、2020年Nintendo Switchで発売されたゲームソフト「あつまれどうぶつの森」コロナ禍で爆発的ヒットしましたよね。個性豊かな動物達と、新たな住民として引っ越してきた自分のキャラクターが生活していくメタバースの一種です。

もう1つ例を挙げますと2017年に発売された世界的人気を博しているシューティングゲーム「フォートナイト」。

「クリエイティブモード」プレイヤーが自身のフィールド(島)を作る事ができる機能と、「パーティロワイヤルモード」戦闘ではなく仮想空間でのライブや音楽鑑賞が楽しめる機能の2種類の新規モードが実装されました。

この2つの機能により「フォートナイト」は遊び場だけでなく、プレイヤー同士の交流を深めるプラットフォームの位置付けを確率しました。これにより、メタバースに最も近いコンテンツと言われる様になったのです。

この様にメタバースは身近にあるコンテンツにも存在しています。

メタバースの取引方法「NFT」で登記を行う

メタバースでは街や建物を思い通りに形成する事ができます。

しかしデジタルデータであることは変わりないので簡単にコピーが作成されてしまいます。

そこで重要となるのが「NFT(Non-Fungible Token 非代替性トークン)」と呼ばれる技術です。

NFTとはブロックチェーン技術を活用する事で、アートやゲーム内といった資産に作者や所有者の情報を追記する事ができるデジタル資産の事です。

現実世界で土地を購入すると売買契約を結び不動産の登記をしますが、メタバースではこのプロセスがNFTで行われます。

土地売買は仮想通貨で行われる

メタバースの土地の売買は、プラットフォーム内の仮想通貨で取引されています。

複数のメタバースプラットフォームが、ユーザーがデジタルの土地やその他のコレクション品をNFTの形で売買できるマーケットプレイスを展開しています。

有名なプラットフォームで言うと「The Sandbox」「Decentraland」「EnjinCraft」「Axielnfinity」などがあります。「The Sandbox」では「SAND」、「Decentraland」では「MANA」と呼ばれる仮想通貨が用いられています。

相場を調べることのできるツールも登場しています。

例えばMetaGameHubDAOでは、メタバース上の座標かトークンIDを入力するとその土地の価格相場を調べることができます。

現実の不動産の価格調査と違い、一括で相場を比較できるサービスはまだ登場していないようです。

▼現実の不動産の現地調査はこちらで解説しています

メタバースの収益構造

メタバースでは自分で所有する土地に建物を建てたり、更には自宅やお店に活用したり、その不動産を貸し出して収益を上げることも可能です。

メタバースの土地は有限とされ、「The Sandbox」の土地(LAND)は区画の上限数が166,464個と決められています。

同じ土地が存在せず供給数が限られているのです。

この様に実際の生活の場としての住まいの機能を除いて、現実世界の不動産と仮想空間の不動産は機能や性質に大きな差がない事が分かります。

バブルと言われる理由

現在メタバースでは土地取引が加熱し価格が上昇しています。

「The Sandbox」では最高落札と言われる5億近くまで値上がりした土地があります。

累計の取引額は2021年12月末時点で3億ドル(約345億円)を突破するほど。

「Decentraland」ではファッション地区の土地をカナダの投資会社Token.comの子会社が約250万ドル(約2億9000万円)で購入。

「Decentraland」の土地は数ヶ月で価格が4〜5倍に上昇したとの事です。

このように強気な投資が相次いでいるのは、メタバース市場が大きく成長すると予想されているからです。

暗号資産投資会社大手のGrayscales社は今後数年で1兆ドル(約114兆円)を超える市場規模に拡大するとのレポートを発表しました。

今後もメタバースの仮想土地取引は増加していくものと見られます。

しかし、まだ不安定でリスクの高い投資商品であるため購入前にリスクをしっかり把握しておくことが重要です。

メタバース土地取引のリスク

メタバースが廃れて利用する人が減った時には不動産の価値も落ちます。

更にメタバース内で使われている通貨の変動により購入した土地も変動する可能性があります。

急に価格が上がるものはいつか勢いが衰え、価格が急に下がってしまうリスクをはらんでいます。

安定性を重視する方には向かない商品と言えます。

現実の不動産市場で起きた不動産バブルのようにメタバース不動産も急な価格上昇が起きているためバブルと言われています。

メタバース不動産は

メタバース上で不動産も取引されています。

購入は仮想通貨で、決まったサイトから購入します。

最近では価格が5倍ほどに上昇するなどバブルを迎えています。

高リスク高リターンな商品であることからよく勉強したうえで着手したほうが良さそうです。

対照的に現実の不動産投資は、メタバース不動産や株、FXなどと比べるとミドルリスクミドルリターンで安定性のある投資商品です。

プラスの収入を得ながら安定した運用を行うことも可能です。

この記事を書いた人
北川 まな
娯楽雑誌編集部を経て現在はフリーランスWEBライター。 育児をしながらイベントMCとライターの二足のわらじを履いて活動しています。 子どもの頃から本を読むのが好き、今でも活字を読むことが生活の一部、同時に自分でも文章を書くのが好き。とにかく活字が好きです。 MC、リポーターに経験を活かしてインタビュー記事と取材記事が特技。 「企画・取材・執筆」などを複数のメディアで行っています。
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