賃貸仲介で出会うお部屋探し需要と入居付けのために工夫できること 2022年1月~6月版

8月になり、2022年の繁忙期も一旦落ち着き満室にするための営業努力が必要になってきている頃かと思います。

空室を埋めるため、お客様が魅力的に感じるキャンペーンやアピールポイントを施策として出していきたいところです。

そこで、賃貸仲介の現場で出会うお客様の最近の傾向を当社営業へ聞きました。

西武池袋線・新宿線沿線で物件をお持ちの方へ少しでも参考になればと思います。

1R、1LDKのお部屋を探すお客様の傾向

早速お客様の傾向です。

出ている情報は全て読むけれど部屋は必ず見る

物件募集のために、まずSUUMOやat home等賃貸住宅ポータルサイトへの掲載を行います。

募集条件など、外に出ている内容は全てじっくり読まれる方がコロナ禍以降増えています。

その影響で、「内容をじっくり確認したからOK、未内見で契約」という方が増えるのかと思いきや、そうではありません。むしろ未内見での契約は当社でもめったに聞かなくなりました。

内容もじっくり読みかつ内見も行われる方が大多数です。

次の説明にも続きますが、自分の目で確かめたいという方が多いです。

慎重で損をしたくない人が多い

私たちが普段ご案内している間取りは1Rや1LDKのお部屋が多いです。この間取りを選ぶ方は20代、Z世代と呼ばれる世代がメインです。

2022年代の20代は、慎重で損をしたくないと考える方が多い印象です。

ご案内時に、「賃貸住宅内見注意ポイント」等で検索し気になる点を先に書き出してチェックリストを作り内見時に調べる方もいらっしゃいます。

内見時に気になることは、部屋の大きさだけでなくキッチンやスイッチ類の設備の使い方、床下にある点検口の用途まで様々です。

お客様の質問にスムーズに正しく答えることができるような物件知識が必要になってきています。

入居付けのために工夫できること

お客様の傾向を理解することは、新築賃貸住宅の計画時に間取りや設備選びをすることだけではなく、リフォーム、満室への施策を考える際にも役に立ちます。

どのように調査し、活かしていくのかご紹介します。

周辺業者にTELして調査

内見対応をされた仲介会社さんや、物件周辺の仲介会社さんに電話しなぜ内見後に決まらなかったのか、周辺でお探しのお客様は何を求めているのか聞き取りを行います。

仲介業者さんは常に忙しく、時間のある方はなかなかいないため聞き取りに対応してくれる方が見つかりづらいです。また、不動産業界の離職率は高く5年で入れ替わるとも言われています。いつも同じ営業さんに聞くわけにはいきません。

答えてくれる営業さんを根気よく探し話してくれる人にあたっていく地道な作業を行います。

ここで聞いた生の意見は、オーナー様への入居者募集状況の報告にも役立ちます。

SUUMO効果分析の結果を分析する

SUUMO等賃貸住宅ポータルサイトでは、閲覧の記録がとられています。

物件情報が検索結果に出た回数(=お客様の目に触れた回数)や物件詳細画面(物件の情報をクリックしてくわしく見た回数)などのデータをポータルサイトへ掲載を行った人は見ることができます。

詳細画面をクリックして見られていなければ写真が魅力的ではないのかもしれない、など仮定を考えながら試行錯誤してよりよい広告掲載を目指していきます。

具体的には、注目されるように新着物件として毎日登録の更新をしたり、競合物件を見たりして競合と比べながらアピールポイントを見つけて広告に生かしていきます。

例えば、バストイレ別ではないが宅配BOXあるなど違いを見つけます。

事実に即した的確な営業活動が大事

住宅は、衣食住の住の基本となる場所です。お部屋探しに来るお客様は、世代や住みたい間取り、地域によって様々いらっしゃいます。

賃貸住宅の供給は少なくなく、お客様に選ばれる賃貸住宅であることが満室経営には求められます。その根拠となるのがSUUMOのデータやお客様の意見です。

周辺の仲介会社さんに物件が知られることも同じように大事です。

私たち日生リビングシエスタは自社建築シエスタシリーズの建築元として豊富な物件理解を通した営業活動を行っています。

この記事を書いた人
賃貸知識BANK編集部
不動産市場や投資に関する情報を専門的な視点で解説しています。資産形成や投資戦略に役立つコンテンツを実務的な目線でお届けします。
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