「マンション・アパートの1階は空き巣に狙われやすいから2階以上なら安心」
「上から侵入してくる人もいるから最上階が危ない」
など、さまざまな意見があります。
あらゆる声を聞くと、建物の何階でも入居者様が安心して住める環境づくりが求められます。
本記事では空き巣に狙われやすい物件の特徴を紹介します。
どのようなマンションやアパートが狙われやすいか分かると、必要な対策も見えてきます。
目次
空き巣に狙われやすい物件とは
- 単身者が多い
- 人目につきにくい
- 管理人が常駐でない
- 足場になるものがある
- 防犯対策が甘い
- 不在と分かりやすい
単身者が多い
単身者の住む部屋は不在になる確率が高く、空き巣にとって入りやすいです。
単身者向けや賃貸住宅に限らず、入居者が他にどのような人が住んでいるか把握していない集合住宅も危険です。
不審者が侵入しても気づかない、大きな荷物を持っていても不審に思われないなどが想定されるためです。
人目につきにくい
人通りの少ない道路に面している、日中に不在の住宅が多いなどが該当します。
剪定されていない植栽や高い塀に覆われているなど、死角のできる物件も要注意です。
管理人が常駐でない
分譲マンションでも24時間管理人がいるとは限りませんが、不在の人が多い日中の時間だけでもいてくれると、部外者は侵入しにくくなります。
巡回管理の物件だと、管理人のいない日・時間が多く、狙われるリスクが高まります。
足場になるものがある
高い塀の他、植栽の位置や大きさによっては足場になりかねません。
室外機や配管、ゴミ捨て場、非常階段なども注意が必要です。
防犯対策が甘い
空き巣の侵入経路として考えられるのが窓、特に、防犯ガラスでない、補助錠がないといった窓です。
防犯カメラやオートロック、モニター付きインターホンといった防犯抑止を期待できる設備がない物件も、防犯対策が弱いとして狙われる可能性があります。
不在と分かりやすい
防犯が考えられた物件でも、入居者様の不注意で空き巣に狙われてしまうこともあります。
たとえば洗濯物を干したまま、郵便受けに荷物が溜まったままなどです。
空き巣に狙われているかもしれない前兆
「ポストや水道メーターボックスに落書きのようなものがあれば空き巣のサイン」という話を聞いたことはありませんか?
物騒な事件の多い昨今、物件内に不審者を入れないためには、管理人や管理会社でいち早く気づいて対策をとることが大切です。
入居者様が不審に思う行動として、固定電話に何度も非通知電話がかかってくる、知らない人がインターホンを鳴らすなどが挙げられます。
上記は不在を確認するためと思われます。インターホンを鳴らす行為は、セールスとの区別がつきにくいです。
何度も知らない人を見かけないか注意しましょう。
インターホンを鳴らす行為は、たとえばセールスや入居者様の知人、業者を装うケースが考えられます。
対策
- 防犯対策に役立つ設備の設置
- 物件を綺麗にする
- あいさつ
- 開けた土地・開けた土地に建つ物件の購入
防犯対策に役立つ設備の設置
- 防犯カメラ
- オートロック
- 割れにくい窓ガラス
など
ディンプルキーはピッキングがしづらい鍵として防犯性が高いと言われています。
物件を綺麗にする
ゴミが散乱している、清掃が頻繫にされていなそうなどは入居者様から苦情が来てもおかしくありません。にもかかわらず、そのままということは、住居も整頓していない入居者が多いと思われてしまいます。
部屋が散らかっていれば侵入してもバレにくいと考え、狙われる恐れがあります。
植栽の剪定などオーナー様や管理会社で美観を保つことは欠かせません。加えて、入居者様にはゴミ出しのルールの周知やベランダにゴミを出したままにしないといった注意喚起をしましょう。
あいさつ
不在を狙う空き巣にとって人がいる状況は好ましくありません。そもそも、犯罪行為をするような人は、姿を見られて特定されたくないはずです。
入居者様と無関係の人が何度も訪ねてくるようなら、入居者様にあいさつするように声かけすると「この物件の管理は入居者に無関心でないから侵入は難しそう」と思ってもらえるかもしれません。
管理人が日中駐在しているオートロック付きの住宅なら、オートロックの手前で「営業お断り」という旨を伝えて不審者を防いでくれるはずです。
開けた土地・開けた土地に建つ物件の購入
開けている土地は明るい印象です。治安が良さそうで、犯罪しにくいと思われます。
日当たりの良い物件を提供できるというメリットもあります。土地が開けていると土地活用の選択肢が広いなど、投資の観点からも有利です。
空き巣に狙われやすい物件の特徴を知って入居者様が安心して住める物件に!
空き巣は、不在が分かりやすく侵入しやすい物件を狙います。
行動の傾向を知り、空き巣を近づけない対策が重要です。
事前に対策しても万が一ということはあります。
空き巣の被害に遭ったら火災保険を確認してみてください。保証内容によっては損害を補填できるかもしれません。
- この記事を書いた人
- 星脇 まなみ
- 2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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