U9(ユーナイン)とはどんな鍵?ディンプルキーとどのような違いはある?

U9(ユーナイン)とは、日本の住宅で広く使われる鍵の一種です。

賃貸住宅にも取り付けられることが多いので、耳にしたことのあるオーナー様もいるのではないでしょうか。

防犯性の高い鍵として、ディンプルキーという名前もよく聞かれるかと思います。

「鍵を交換したい」「新築(賃貸)住宅を建てたい」といった時、どの種類の鍵が良いのか気になるかと思います。

本記事でU9とディンプルキーの違いが分かるよう、特徴を比較しました。

U9(ユーナイン)とは

ロータリーディスクシリンダーという鍵の製品名です。

日本では特によく使われています。

住宅の鍵と聞いて思い浮かべる方が多いであろう、側面がギザギザしている鍵です。

低価格でありながら、防犯性の高さが特徴です。

防犯性が高い理由は、鍵の凹凸とシリンダー(鍵穴)が一致する組み合わせが約1.5億通りと複雑だからです。

 

U9を開発したのは、MIWAロックという会社です。

MIWAロックは、U9の前は「ディスクシリンダー」という種類の鍵を主に扱っていました。

性能の高さから、生産したばかりの頃は一気に普及しました。

ところが、ピッキングに弱いという弱点がありました。

ピッキングに強い鍵として誕生したのが、U9をはじめとしたロータリーディスクシリンダーです。

U9はディスクシリンダーの後継と言えます。

ディンプルキーとは

ディンプルキーも防犯性の高い鍵として知られます。

側面は平らで、表面に丸いくぼみのある鍵です。

※ディンプルは、くぼみ・えくぼという意味です。

鍵穴の内部がU9より複雑なため、さらにピッキング対策に有効とされています。

表裏関係なく使えるタイプもあります。
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U9とディンプルキーの比較

U9 ディンプルキー
防犯性の高さ 高い より高い
価格 安い 高い
鍵の交換にかかる費用 安い 高い

ディンプルキーはU9以上に複雑な構造のため、防犯性がさらに向上しています。

その分、本体や交換にかかる費用も高くなります。

賃貸住宅で新しい入居者様が住む前の鍵交換が重要なワケ

引っ越しにはただでも初期費用がかかるため、抑えられる費用は抑えたいと思うもの。

「鍵交換は必須なの?」と考える方もいるかもしれません。

結論から申し上げますと、防犯対策として入居者様が変わる度に鍵は交換した方が良いです。

部屋の解約時、鍵は返却することになっています。

しかし、複製されていないとは限りません。

合鍵の有無まではオーナー様・不動産会社で確認できないためです。

 

防犯性が高いと言われるU9でも、広く使われている鍵なので合鍵は作ることができます。

入居者様の安全のためにも、自社建築シエスタシリーズを管理する私たちは鍵交換をおすすめしています。

弊社の物件に使われている鍵は?

ディンプルキーです。

より防犯性の高い鍵とあわせて、全ての物件でオートロックも装備しています。

 

24時間緊急対応サービス」では、「鍵が開かなくなった」など緊急のお問い合わせを管理会社が休みの時にも対応できて安心です。

ただし、鍵を紛失したなど入居者様に原因のあるケースでは、入居者様に負担がかかります。

防犯性の高い設備と入居者様の困りごとにすぐに対応できるサービスで、安心安全に暮らせる住まいを提供しています。

入居者様の安全を確保できる鍵を選びましょう

U9・ディンプルキーをはじめ、防犯性の高い鍵は増えています。

しかし、住居侵入を犯すような人は、鍵の改良と共に新たな手口を考えます。

くぼみと鍵穴の組み合わせに限界の来た製品は、ディンプルキーでも廃止(新規の取り付けはしない)といった対策を、メーカーもしています。

  • 防犯上、今の鍵のままで問題ないか?
  • 新築に防犯性の高い鍵を取り付けできるか?
  • 鍵の取り付け・交換にかかる費用の相場は?
  • 取り付け・交換はどの業者に依頼すれば良い?

など、建築請負契約、管理委託をされる際はオーナー様の気になるポイントまで解消できる会社とご契約されると安心です。

この記事を書いた人
星脇 まなみ
2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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