外壁の塗り直しはどのくらいで行う?種類ごとにメンテナンス頻度を比較しました -ニチハ、旭トステム外装-

先日オーナー様から「外壁の塗り直しはもう必要でしょうか。」とお問い合わせをいただきました。

そろそろ、5年経つ当社のシエスタシリーズをお持ちでそろそろ塗り直しが必要だと思っていらっしゃったようです。

オーナー様のご心配はもっとも。

傾向として建売(建築会社が建てて売って終わりの場合)だと、建築費が低ければ安い部材を使っている可能性が高く、メンテナンスが必要となる年数が短くなります。

反対に、建築費が高いと良い部材を使っている可能性が高くメンテナンスが必要となる年数が長くなります。

この記事では、住宅に使われることの多い外壁材4種を比較し、住宅のトータルコストについて検討します。

4種を比較 左官、モルタル、タイル、サイディング

住宅によく使われる外壁材は4つ種類があります。

使ってある仕上げ、材料によってどんなメンテナンスが必要なのかが違ってきます。

仕上げ 劣化の目安 塗り直し時期
左官 欠け、ひび、くすみ 10~15年
モルタル カビ、変色、チョーキング現象 5~15年
タイル 汚れ、ひび割れ、浮き、はがれ 5~10年
サイディング コケ、カビ、チョーキング現象、反り、日々 5~30年

劣化のしやすい場所とは

建物は建っている条件によって、劣化のしやすい場所が変わります。

日の当たる面、当たらない面、風の通り道となっている面、じめじめしている場所など場所によって汚れが付着しやすかったり劣化がしやすい場所というのがあります。

例えば、バス通りに面しているところは排気ガスで外壁がすすけるのが速くなったりします。

場所によってきれいな場所、劣化の激しい場所と一つの建物でも変化があるためメンテナンスを行う時期には見極めが必要です。

塗り直し費用

塗り直し費用は構造、階数などの建物規模、劣化度合い、使う塗料の質によって違います。

「外壁 塗り直し 相場」で検索すると、60帖で170万というところもあれば、200万と書いてあるところもありネットの情報ではこれだという相場が分かりません。

一番良いのは製品メーカーへ見積を依頼することです。

お持ちの賃貸住宅に使われている部材のメーカーが不明な場合は、建築を行った会社へ連絡されることをお勧めします。

自分でやると失敗?塗り直しを任せるかDIYか

外壁をDIYで行う場合の一番のメリットは費用が抑えられることでしょう。

しかし、無駄な工事を行いたくない、失敗したくない方は専門業者へ塗り直しを任せてしまうことをお勧めします。

なぜかというと、専門知識がないと必要な工事は何か、余分な工事は何かの見極めが難しいからです。

例えば、「外壁工事は足場を組むため合わせて屋根の葺き替えを行った方が費用は抑えられるだろうか」という疑問。

実のところ、足場を組む外壁、屋根、外階段のメンテナンスを全部一気にやったほうがよいとは一概に言えません。

適切な工事を適切な時期に行うにはプロの目が必要です。

DIY行う場合、時期を間違うかもしれない、余分な工事をしてしまうかもしれないというリスクは自己責任で行うこととなります。

シエスタシリーズの塗り替え時期

最初に書いたオーナー様から疑問が出たシエスタシリーズの外壁塗り直しについてここでまとめます。

最近では旭トステム、ニチハのサイディングを使っています。

旭トステム外装 AT-WALL PLUS

・塗膜15年保証

最大20年の高耐候シーリング保証:外壁劣化の一つ、シーリングの劣化がしにくい

セルフクリーニング機能:雨の水滴で外壁についた汚れが自動的に掃除される機能

▼メーカーの営業さんにインタビューしました。塗り替えはクリアコートがおすすめだそうです

ニチハ レスペンタル

15年保証のシーリング

・塗膜の変色・褪色10年保証対応

・塗膜の変色・褪色15年保証(プラチナコートとプラチナシールの同時使用の場合)

セルフクリーニング機能

日々のメンテも部材の寿命を左右します

部材選びで費用につながる結果は2つ、建築したときに大きなお金がかかるか、メンテナンスでお金がかかるのかです。

メンテナンスでお金がかからないコストパフォーマンスの良い建物には、建てた後まで考えた部材選びが重要です。

上記2つのメーカーも保証を付けて返金、補修等の対応を用意するなど自信をもって売り出しています。

▼関連記事:塗り直しではなく上から新しい外壁材を貼るという選択肢も

この記事を書いた人
賃貸知識BANK編集部
不動産市場や投資に関する情報を専門的な視点で解説しています。資産形成や投資戦略に役立つコンテンツを実務的な目線でお届けします。
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