2021年人気設備ランキング。単身者・ファミリー共にこだわる条件は?

全国賃貸住宅新聞から、入居者様に人気の設備ランキングの2021年版が発表されました。

ランキングを見ると、単身者向けとファミリー向けが必ずしも同じ設備が人気と限らないと分かります。

なくてはならない設備、新型コロナで人気になった設備などをチェックしながら、賃貸に導入する時の考え方を解説します。

2021年人気設備ランキングTOP7
【必須設備編】

単身者向け ファミリー向け
1位 室内洗濯機置き場 テレビモニター付きインターホン
2位 テレビモニター付きインターホン 室内洗濯機置き場
3位 インターネット無料 独立洗面台
4位 洗浄機能付き便座 追い焚き機能
5位 独立洗面台 洗浄機能付き便座
6位 エントランスのオートロック インターネット無料
7位 宅配ボックス システムキッチン

引用元:https://www.zenchin.com/news/content-30.php

 

2口以上のガスコンロは、単身者向け・ファミリー向け共にTOP10以内にはランクインしています。

単身者向けで6位のオートロックは、ファミリー向けでは9位です。

2021年人気設備ランキングTOP7
【家賃が高くても求められる設備編】

単身者向け ファミリー向け
1位 インターネット無料 インターネット無料
2位 宅配ボックス エントランスのオートロック
3位 エントランスのオートロック 宅配ボックス
4位 高速インターネット システムキッチン
5位 浴室換気乾燥機 追い焚き機能
6位 独立洗面台 浴室換気乾燥機
7位 システムキッチン ホームセキュリティー

 

単身者向けでもファミリー向けでも、24時間利用可能ごみ置き場はTOP10以内に入っています。

単身者向け4位の高速インターネットは、ファミリー向けでは8位でした。

必須設備と比較して、家賃が高くても欲しい設備は、単身者とファミリーで違います。

10位以内でどちらか一方にランクインした設備を比べてみました。

 

単身者向けのみランクイン ファミリー向けのみランクイン
  • 独立洗面台
  • 防犯カメラ
  • ウォークインクローゼット
  • 追い焚き機能
  • ホームセキュリティー
  • ガレージ

 

ランクインしていない設備を、不要と考えているわけではないかと思います。

たとえば独立洗面台は、ファミリー世帯には付いているのが当たり前と予想されます。

浴室と洗面台が一体のものより、収納が多いためです。

鏡も大きいので、小さなお子様の身支度を手伝いやすいというメリットも。

防犯カメラもホームセキュリティーも、防犯に関する設備です。

家にいる家族の安全も考えると、ファミリー向けではホームセキュリティーの人気が高いのかもしれません。

どの人気設備から優先する?

新型コロナは、家に求める設備を変えました。

これから建てる賃貸に付ける設備を検討中であれば、新型コロナでニーズが高まった設備も参考にしてみてください。

新型コロナで人気が急上昇した設備

下記は、新型コロナでニーズが高まった設備ランキングTOP5です。

  1. インターネット無料
  2. 高速インターネット
  3. 宅配ボックス
  4. テレビモニター付きインターホン
  5. 遮音性の高い窓

先に紹介した2つのランキングも含め、どのランキングでもインターネット無料は上位です。

在宅勤務が普及した昨今、ネット環境が整っていることは、賃貸で重視される条件と考えられます。

テレビモニター付きインターホンオートロックも、単身者・ファミリー向け関係なく人気です。

どちらも住宅の安全性を高める設備ですが、家賃は高くなります。

安心して暮らせることへの家賃は惜しまない方が多いのかもしれません。

ターゲットの入居者様が必要とする設備

単身者向け・ファミリー向けにしかランクインしない設備もあります。

どの設備を入れるか悩んだら、入居ターゲットを想像してみるとヒントになります。

必須設備ランキングで、どちらかにしかランクインしていない設備は下記の通りです。

単身者向けのみ ファミリー向けのみ
  • 宅配ボックス
  • 備え付け照明
  • 高速インターネット
  • 追い焚き機能
  • システムキッチン
  • 浴室換気乾燥機

単身者向け賃貸に入居する方は、学生や20代社会人が多いです。

学校や仕事で忙しく、湯船に浸かる余裕がない方も少なくありません。

ゆっくり入浴できなければ、追い焚き機能の優先度は低いと予想されます。

代わりに、ひとりでの生活に不便・退屈しない設備に魅力を感じるのではないでしょうか。

たとえば、宅配ボックスがあれば好きな時に荷物を受け取れます。

高速インターネットなら、ウェブ会議や動画再生など在宅勤務にも対応できます。

単身者と言っても学生と社会人どちらを想定するかで、どこまで設備を充実させられるかは変わってきます。

支払える家賃の上限が異なるためです。

学生は、社会人以上に家賃を抑えたい方が多いと予想されます。

学生向けの賃貸だと、家賃を抑えなくてはならない分、入れられる設備は限られます。

学生さんでも入居したいと思える手頃な家賃を賃貸の売りにするなら、設備を上手に絞ることが大切です。

家賃が高くても欲しい設備にランクインしていても、必須設備で選ばれないものもあります。

必須設備に入っていない・順位の低い設備は、周りの競合物件をみながらバランスをとると良いでしょう。

ただし、入居者様の安全のために、防犯面は優先してください。

賃貸のターゲットが欲しい設備の導入を!

欲しい設備は、入居者様によって異なります。

しかし、さまざまなランキングで上位の設備は、ライフスタイルに関係なく必要と感じる方が多いと考えられます。

人気設備を参考に、賃料とのバランスを考えながら、入居を想定している方が喜びそうな設備を取り入れてみてください。

この記事を書いた人
星脇 まなみ
2016年からフリーランスでライターとして活動しています。 主に住まい・暮らし・生活に関する記事を制作してきました。 住みやすい街や今後熱くなりそうな街や都市開発、資産運用への関心が強いです。 住宅設備で1番好きなのはトイレ。外出先でもメーカーやデザイン、使い勝手が気になってしまいます。
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